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211130読んだ本

読書の厄介なところは、メジロがチロリアンランプを突っつきまわすことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
アブチロンのウキツリボク(浮釣木)、蜜があるようには見えないけど、落花してた理由は判明(^_^;)

【読んだ本】

安良岡康作(訳注)『現代語訳対照 徒然草』(旺文社文庫,1971)所蔵本

源顕兼(編)伊東玉美(校訂・訳)『古事談 上』(ちくま学芸文庫,2021)の巻第一「王道后宮」の
五三「怪鳥を射る賞に疋絹を与ふる事」の訳の「後冷泉天皇の時代に、山鳥が清涼殿の東庭の竹台に
とまっていた〔当時の御所は高陽院〕。すぐさま滝口の某丸をお呼びになり、これを射させた。見事
に命中させ射落とした。不吉な鳥だったので、これを射止めたことを天皇が感心なさった。・・・」
に、伊東玉美が次の「評」キタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!! キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!

    /見馴れぬ鳥、それも大型の鳥がやって来ることが不吉だと思う心性が当時あり、
    後徳大寺実定が邸の母屋に縄をかけてあるのを西行が嫌ったという著名な逸話
    (『徒然草』一〇他)の背景にもそれがある。・・・

それでは、本書から安良岡康作による訳で当該部分を引用しますよウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oワクワク♪

    ・・・/後徳大寺の大臣が、寝殿に、鳶をとまらせまいとして、縄をお張りになって
    いたのを、訪ねて来た西行法師が見て、「鳶がとまったとしても、何のいやなことが
    あろうか。この大臣殿のお心は、その程度でいらっしゃったのだなあ」と言って、
    その後は伺わなかったということを聞いておりましたが。綾小路の宮が、お住まいに
    なっている小坂殿の棟に、いつだったか、縄をお張りめぐらしになっていたので、
    あの後徳大寺の大臣の例が思い出されましたところ、わたしの話を聞いて、「ほんとうに
    そういえば、棟に鳥が群がってとまり、お庭の池の蛙をとって食ったので、それを
    ご覧になり、かわいそうにお思いになったからのことなのです」と御殿の人が語ったのは、
    なるほど、それならまことに結構なことであったと感じたことである。後徳大寺の大臣の
    場合でも、何かのわけがございましたのでしょうか。/

「鳶」(トビ、トンビ)はメジロさんのような小鳥とは言い難いし、wikiに「タカ科の中では比較的
大型であり、全長は60~65cmほどで、カラスより一回り大きい。翼開長は150~160cmほどになる。」
とあるから、「大型の鳥」になるんだろうけど、「鳶」と判っているのに「見馴れぬ鳥」というのは
おかしくないか(^_^;) wikiも「トビは日本においてはごく身近な猛禽であり、大柄で目立つ上、その
鳴き声がよく響くことから親しまれている。」としてて、当時は「身近」ではなかったのかね(^_^;)
しかも、「後徳大寺の大臣の場合でも、何かのわけがございましたのでしょうか」の「何かのわけ」
は『徒然草』の論旨から「不吉だと思う心性」ではないだろ(^_^;) wikiばかり引くのはナンだけど、
「トビに関する日本の伝説としては、『日本書紀』の金鵄がある。金色のトビが神武天皇の前に降り
立ち、その身から発する光で長髄彦率いる敵軍の目を眩ませ、神武天皇の軍勢に勝利をもたらしたと
いう伝説である。」とあるように、当時は「鳶」を「不吉だと思う心性」なんか無いと思うな(^_^;)

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(四)』(講談社学術文庫,1982)の訳で「著名な」説話を引く(^^)

    /この人の生涯においての功名と思われることは、近衛院が天皇の御位におられた
    仁平のころ、天皇が毎夜なにものかにうなされ、おおいに驚かれることがあった。
    ・・・御苦しみになるのは、午前二時ごろであったが、東三条の森の方から
    ひとむらの黒雲があらわれて来て、御殿の上をおおうと、かならず天皇はうなされ、
    おびえなさるのであった。・・・

    ・・・/日ごろ人が申しているとおり、天皇の御苦しみになる時刻になると、
    東三条の森の方から、黒雲が一むらたち現われて来て、御殿の上にたなびいた。
    頼政がきっと見上げると、雲の中に怪しいものの姿がある。・・・

源頼政が射落としたのは、「・・・頭は猿、胴体は狸、尾は蛇、手足は虎の姿をしており、鳴く声は
鵼[ぬえ]に似ていた。恐ろしい、という言葉では表わしようもない怪物であった。」((;゚Д゚)ヒィィィ!
だが、浅見和彦(校注・訳)『新編日本古典文学全集51 十訓抄』(小学館,1997)の訳を引く(^_^;)

    /高倉院の御代のこと、御所の建物の上で鵼鳥が鳴くことがあった。「不吉なことだ」
    「どうしたらよかろう」という時に、ある者が、「源頼政に射させるのがよろしゅう
    ございます」と言上した。「それはよかろう」ということになり、頼政は御所に召し
    出されて参上してきた。勅命の趣を仰せになると、頼政は謹んで、宣旨を承った。/
    しかし、心の中では、「昼でさえ、小さい鳥で捕まえにくい鳥である。・・・

伊東玉美は「大型の鳥」と限定も、「小さい鳥」でも「不吉なことだ」とあるオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

・伊東玉美(校訂・訳)『古事談』は注釈がスカスカのカスなんだよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-27

・『新日本古典文学大系41 古事談 続古事談』は一見よく調べてるようで実は手落ちがある(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-29

・「ポルノグラフィティの要素」だと∑( ̄ロ ̄|||)ニャンですと!?日本のロックバンドの名称(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-07

・ちくま学芸か岩波、どちらかが誤読・誤訳をしていることになるわなぁ〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-27

・万寿4=1028年没の道長が長久3=1042年生の師実を知るわけねーだろヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-28

・光孝天皇は親王時代にはビンボーだったんだ(;_;)と同情したのを後悔(ノ ̄皿 ̄)ノカネカエセー!┫:・

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-25

・注釈スカスカの本書で『古事談』を読むのは愚の骨頂だが、上には上が(下には下が?)( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-10-20

・出典を調べれば「分憂」とは天子の憂いを分かつ意なのに民の憂いを分かつと解説してる( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-10-24

・よく知られている花山天皇が藤原道兼に騙されて退位・出家するシーン、誤訳ではないかと(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-10-31

・誤訳や間違いを何度か指摘してきたが、軽微とはいえ誤記があったので、記しておく_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-11-18

・『古事談』から『十訓抄』の間に敦実親王は皇位継承可能性が高かった人物から無い人物へ( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-11-05

・『小右記』の関寺霊牛から武澤秀一『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書,2006)への疑問に(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-11-15
タグ:説話 古典
コメント(4) 
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コメント 4

tai-yama

射落とした怪鳥はロプロスだったり(バビル2世)。
middrinnさんにとっての怪鳥はメジロだったと・・・
by tai-yama (2021-11-30 22:25) 

ナベちはる

何かが無ければ鳥は花を突っつかないはずなので、何かがあったからこそ突っついたのでしょうね。
by ナベちはる (2021-12-01 00:36) 

middrinn

三つのしもべの中でロプロスだけがミサイルで・・・(´;ω;`)ウッ…
tai-yama様、プロフィールにメジロさんも好きとありますよ(^^)
by middrinn (2021-12-01 07:20) 

middrinn

素人考えですが、もしかしたらメジロさんは、
ナベちはる様、色が気になったのかも(^_^;)
by middrinn (2021-12-01 07:31) 

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