210922読んだ本
読書の厄介なところは、コネ━━━━━(゚д゚;)━━━━━!!ことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
21日に発送通知、ゆうパックだし今日届くと思ったのに(-ω-、)まさに、遅く来る・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
19日からの楽天市場お買い物マラソン、24日までなのに気付いて、20日夜に慌てて注文した(ノ_-;)ハァ…
【読んだ本】
中田祝夫(全訳注)『日本霊異記(中)』(講談社学術文庫,1979)所蔵本
さて、さて、さ~て!先日読了の中田祝夫(全訳注)『日本霊異記(上)』(講談社学術文庫,1978)
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-16 )に続いて読んでいる、中田祝夫
(全訳注)『日本霊異記(中)』(講談社学術文庫,1979)に収録された『日本霊異記』中巻の33話、
裕福な家の美しい一人娘、多くの求婚を断ってきたが、物品を何度も送ってきて美しい色の絹も沢山
届けてきた男になびいて結婚することとなり、初夜を迎えて「痛い、痛い」と娘の叫ぶ声がするも、
親は「まだ慣れないから痛いのであろう」と寝てしまった・・・その後の件の訳を本書から(⌒~⌒)
/明くる日、娘夫婦が起きて来ないので、母が寝室の戸をたたいて、呼び起こした。
しかし返事がなかった。変だと思って戸を開けて見ると、ただ娘の頭と一本の指と
だけを残し、他の部分は食べられて跡かたもなかった。・・・
娘夫婦が「起きてこないので」と訳してる「晩[おそ]く起き」の本書の語釈が問題である(@_@;)
日が高くなってから起き。
訳は正しいのに、語釈は間違っている(-ω-、) そもそも既に殺されてるんだから、「日が高くなって
から起き」てくるわけがないしね(^_^;) 当該箇所の本文が異なる出雲路修(校注)『新日本古典文学
大系30 日本霊異記』(岩波書店,1996)はさておき、他の注釈書も同様に間違ってたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
小泉道(校注)『新潮日本古典集成 日本霊異記』(新潮社,1984)186頁の「晩く起き」の頭注10は、
娘夫婦の起き方が遅いので
多田一臣(校注)『日本霊異記 中』(ちくま学芸文庫,1997)261頁の「晩く起き」の語注も同様で、
主語は娘夫婦。起きるのが遅い意。
と間違ってるが、訳文は「娘たちがなかなか起きてこないので」(同書262頁)とまだマシ( ̄◇ ̄;)
中田祝夫(校注・訳)『新編日本古典文学全集10 日本霊異記』(小学館,1995)216頁の頭注8の説明
は正しく、しかも、ほんのちょっとだけ啓蒙的になっている( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
新婚の娘夫婦が起きて来ないので。「晩く」は、起きた時間が遅かったという
意味ではない。
実は『日本霊異記』下巻の13話に出てくる「後[おく]れて出[い]づる有り」という件の中田祝夫
(全訳注)『日本霊異記(下)』(講談社学術文庫,1980)の語釈の説明が核心に迫ったもの(⌒~⌒)
ちなみに、前掲・新編日本古典文学全集278頁の頭注8も同旨である(⌒~⌒)
出てこない者があった。遅く来る、遅れて来るは、一応、来ないの意に用いるのが
古語の用法である。
この「遅く+動詞というのは、そのときが来てもそうしなかったという意味」であることは井上宗雄
『百人一首 王朝和歌から中世和歌へ 古典ルネッサンス』(笠間書院,2004)も紹介しているし(⇒
https://yomubeshiyomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-04-27 )、山口佳紀『伊勢物語を読み解く 表現
分析に基づく新解釈の試み』(三省堂,2018)も国語学の立場から『伊勢物語』『万葉集』の各注釈書
の間違いを例示列挙してる(⇒ https://yomubeshiyomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-04-28 )(^_^;)
これだけの名立たる国文学者たちが間違えてるんだから、東大教授が「一人だけ遅れて出ようとする
者がいた。」と誤訳してても(多田一臣[校注]『日本霊異記 下』[ちくま学芸文庫,1998]108頁)
恥じ入る必要はなくてよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*) 中田祝夫は国語学者だから本書の語釈は謎(@_@;)
・『日本霊異記』には、帝の好色譚が巻頭に置かれているという謎がある〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-13
・どうして膳臣広国の父は正月一日に猫になって御馳走を食べられたのか〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-14
・助けたのは四匹なのに恩返しに来たのは一匹の謎、また亀が頭を三べん下げた行為の意味は(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-05
・母を殺そうとする火麻呂が「牛のような目」で母を睨んだというが、どんな目なのだろうか(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-20
・平凡社ライブラリーから2000年に再刊されてるけど、訳注加筆や本文修正はされてるのかな(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-10
・中田祝夫(全訳注)『日本霊異記(上)』(講談社学術文庫,1978)の語釈はチト変わってるね(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-26
・「この説話は・・・『古本説話集』・・・に掲載されて」ねーんだよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-03-31
・『竹取物語』からの流れというより、某短篇小説の種本の仏教説話を探してたら目が留まった(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-21
・ちくま学芸文庫に収録時に宮元啓一『日本奇僧伝』(東京書籍,1985)は誤訳を改めたのかな(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-06
・役小角の説話での宮元啓一『日本奇僧伝』(東京書籍,1985)の「今日の学界の定説」が不審(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-25
・秦の始皇帝が「失敗」した話を借用することが修験道にとって「権威づけ」になるのかしら(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-02-22
21日に発送通知、ゆうパックだし今日届くと思ったのに(-ω-、)まさに、遅く来る・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
19日からの楽天市場お買い物マラソン、24日までなのに気付いて、20日夜に慌てて注文した(ノ_-;)ハァ…
【読んだ本】
中田祝夫(全訳注)『日本霊異記(中)』(講談社学術文庫,1979)所蔵本
さて、さて、さ~て!先日読了の中田祝夫(全訳注)『日本霊異記(上)』(講談社学術文庫,1978)
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-16 )に続いて読んでいる、中田祝夫
(全訳注)『日本霊異記(中)』(講談社学術文庫,1979)に収録された『日本霊異記』中巻の33話、
裕福な家の美しい一人娘、多くの求婚を断ってきたが、物品を何度も送ってきて美しい色の絹も沢山
届けてきた男になびいて結婚することとなり、初夜を迎えて「痛い、痛い」と娘の叫ぶ声がするも、
親は「まだ慣れないから痛いのであろう」と寝てしまった・・・その後の件の訳を本書から(⌒~⌒)
/明くる日、娘夫婦が起きて来ないので、母が寝室の戸をたたいて、呼び起こした。
しかし返事がなかった。変だと思って戸を開けて見ると、ただ娘の頭と一本の指と
だけを残し、他の部分は食べられて跡かたもなかった。・・・
娘夫婦が「起きてこないので」と訳してる「晩[おそ]く起き」の本書の語釈が問題である(@_@;)
日が高くなってから起き。
訳は正しいのに、語釈は間違っている(-ω-、) そもそも既に殺されてるんだから、「日が高くなって
から起き」てくるわけがないしね(^_^;) 当該箇所の本文が異なる出雲路修(校注)『新日本古典文学
大系30 日本霊異記』(岩波書店,1996)はさておき、他の注釈書も同様に間違ってたヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
小泉道(校注)『新潮日本古典集成 日本霊異記』(新潮社,1984)186頁の「晩く起き」の頭注10は、
娘夫婦の起き方が遅いので
多田一臣(校注)『日本霊異記 中』(ちくま学芸文庫,1997)261頁の「晩く起き」の語注も同様で、
主語は娘夫婦。起きるのが遅い意。
と間違ってるが、訳文は「娘たちがなかなか起きてこないので」(同書262頁)とまだマシ( ̄◇ ̄;)
中田祝夫(校注・訳)『新編日本古典文学全集10 日本霊異記』(小学館,1995)216頁の頭注8の説明
は正しく、しかも、ほんのちょっとだけ啓蒙的になっている( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
新婚の娘夫婦が起きて来ないので。「晩く」は、起きた時間が遅かったという
意味ではない。
実は『日本霊異記』下巻の13話に出てくる「後[おく]れて出[い]づる有り」という件の中田祝夫
(全訳注)『日本霊異記(下)』(講談社学術文庫,1980)の語釈の説明が核心に迫ったもの(⌒~⌒)
ちなみに、前掲・新編日本古典文学全集278頁の頭注8も同旨である(⌒~⌒)
出てこない者があった。遅く来る、遅れて来るは、一応、来ないの意に用いるのが
古語の用法である。
この「遅く+動詞というのは、そのときが来てもそうしなかったという意味」であることは井上宗雄
『百人一首 王朝和歌から中世和歌へ 古典ルネッサンス』(笠間書院,2004)も紹介しているし(⇒
https://yomubeshiyomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-04-27 )、山口佳紀『伊勢物語を読み解く 表現
分析に基づく新解釈の試み』(三省堂,2018)も国語学の立場から『伊勢物語』『万葉集』の各注釈書
の間違いを例示列挙してる(⇒ https://yomubeshiyomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-04-28 )(^_^;)
これだけの名立たる国文学者たちが間違えてるんだから、東大教授が「一人だけ遅れて出ようとする
者がいた。」と誤訳してても(多田一臣[校注]『日本霊異記 下』[ちくま学芸文庫,1998]108頁)
恥じ入る必要はなくてよオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*) 中田祝夫は国語学者だから本書の語釈は謎(@_@;)
・『日本霊異記』には、帝の好色譚が巻頭に置かれているという謎がある〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-13
・どうして膳臣広国の父は正月一日に猫になって御馳走を食べられたのか〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-14
・助けたのは四匹なのに恩返しに来たのは一匹の謎、また亀が頭を三べん下げた行為の意味は(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-05
・母を殺そうとする火麻呂が「牛のような目」で母を睨んだというが、どんな目なのだろうか(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-20
・平凡社ライブラリーから2000年に再刊されてるけど、訳注加筆や本文修正はされてるのかな(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-10
・中田祝夫(全訳注)『日本霊異記(上)』(講談社学術文庫,1978)の語釈はチト変わってるね(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-26
・「この説話は・・・『古本説話集』・・・に掲載されて」ねーんだよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-03-31
・『竹取物語』からの流れというより、某短篇小説の種本の仏教説話を探してたら目が留まった(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-21
・ちくま学芸文庫に収録時に宮元啓一『日本奇僧伝』(東京書籍,1985)は誤訳を改めたのかな(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-06
・役小角の説話での宮元啓一『日本奇僧伝』(東京書籍,1985)の「今日の学界の定説」が不審(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-08-25
・秦の始皇帝が「失敗」した話を借用することが修験道にとって「権威づけ」になるのかしら(@_@;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-02-22
タグ:説話
頼んだ本が「痛い、痛い」と言って、遅れて届いたのは本の表紙と
あとがきだけだったり(笑)。
by tai-yama (2021-09-23 00:28)
[訂正版]コネ━━とは小姉じゃなく、コネクションでもなく、来ねぇーでしたか(^_^;) それにしても興味深い話です。大人のお伽噺(^_^)v
by yokomi (2021-09-23 00:45)
今日届くと思ったら来ず…悲しいですねΣ( ̄ロ ̄lll)
by ナベちはる (2021-09-23 01:31)
middrinnさんおはようございます。
商品が届くか心配なのなら、書店で購入するのが一番!
書店を救う意味でも、通販では無く、対面販売が良いことになりそうですね。
でも、新型コロナが心配・・・?
by ネオ・アッキー (2021-09-23 05:28)
「遅れて届いた」は届かなかったの意に、
tai-yama様、なってしまったり(^_^;)
by middrinn (2021-09-23 08:11)
「遅く来る」とは「来ない(コネ━)」の意という、
yokomi様、「古語の用法」は興味深いです(^_^;)
by middrinn (2021-09-23 08:15)
発送通知と発送元の郵便局が受け取るのとは、
ナベちはる様、ズレがあるんですよね(^_^;)
by middrinn (2021-09-23 08:16)
たしかに、理想は書店で現物を内容を吟味しながらの購入なんですけど、
ネオ・アッキー様、品揃えが不充分だし、ゆうパックは追跡可能(^_^;)
by middrinn (2021-09-23 08:18)
コロナの影響で運送業界は大変なようですね
ドライバー不足も原因のようです。
by そら (2021-09-23 18:47)
車で配達する人はよく変わる印象(@_@;)
だから、誤配も起きてます((;゚Д゚)ヒィィィ!
by middrinn (2021-09-23 18:52)