210825読んだ本
読書の厄介なところは、コネ━━━━━(ﾟдﾟ；)━━━━━！！ことである〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
今日届くはずなのに、昨日から発送元の郵便局に留め置かれてて、ソレを読む予定が狂ったヾ(｀◇´)ﾉ
【読んだ本】
宮元啓一『日本奇僧伝』（東京書籍,1985）所蔵本
本書の役小角（役行者）の説話の解釈にチト気になることが(＠_＠;) 「（『日本霊異記』上の二八、
『三宝絵詞』中、『今昔物語』一一の三、『本朝神仙伝』三）」に載る説話の一部を本書から(^o^)丿
・・・／さて、こうして役小角にこっぴどくやられた一言主神は、役小角を怨み、
人に憑き、託宣のかたちで、「役小角は謀反の下心があり、天皇（文武天皇）を
倒そうと企んでおる」と讒言した。・・・／天皇はただちに勅令を発し、役小角
を捕える役人を派遣した。しかし、役小角は当代随一の恐るべき験力の持ち主で
ある。とうてい尋常な手段では捕えることができない。そこで捕縛吏たちは、
役小角の母を捕えるという、いささか姑息な、しかしまことに効果的な手段に
訴えた。／これには、さすがの役小角も対抗することができず、母を解き放って
もらうためにみずから縛に就いた。朝廷の沙汰は伊豆への島流しであったが、
役小角は、まるで陸を走るように、海上をすたすたと走って伊豆に赴いたという。
伊豆にあって、役小角は、昼間は沙汰通りおとなしくしていたが、夜になると
空を飛び、富士山に上って修行に励むという日々を送った。／・・・
小生が気になるのは「富士山に上って修行に励むという日々を送った」に対する本書の解釈(＠_＠;)
・・・／また、富士山が役小角の話に出てくるのは、先の金峰山の場合と同じく
［←役小角が葛城山から吉野の金峰山に石橋を架けようとした説話は「・・・
金峰山が山岳修行の中心地となりつつあった時代の人びとが、金峰山を役小角の名
によって権威づけようとして、始皇帝の石橋建造の話を借用した、というのが真相
であると思われる。」と本書は指摘］、後世の修験道の富士山信仰を、その頃つとに
有名になっていた役小角の名のもとに権威づける作為が働いていた、というのが
今日の学界の定説である。／・・・
初めは富士山が出て来なかったのに「後世の修験道の富士山信仰」によって「富士山が役小角の話に
出てくる」ようになったと読めるが、中田祝夫（全訳注）『日本霊異記（上）』（講談社学術文庫,
1978）を披くと、奈良末期か平安初期に成立した『日本霊異記』に「夜は駿河国（静岡県）の富士山
に行って修行を続けた」と既にあり、『日本霊異記』のが「修験道行者の役の小角の説話で最も古い
ものである」というのに「後世」による「作為」とは？？？ 奈良末期か平安初期が「後世」か？？？
今日届くはずなのに、昨日から発送元の郵便局に留め置かれてて、ソレを読む予定が狂ったヾ(｀◇´)ﾉ
【読んだ本】
宮元啓一『日本奇僧伝』（東京書籍,1985）所蔵本
本書の役小角（役行者）の説話の解釈にチト気になることが(＠_＠;) 「（『日本霊異記』上の二八、
『三宝絵詞』中、『今昔物語』一一の三、『本朝神仙伝』三）」に載る説話の一部を本書から(^o^)丿
・・・／さて、こうして役小角にこっぴどくやられた一言主神は、役小角を怨み、
人に憑き、託宣のかたちで、「役小角は謀反の下心があり、天皇（文武天皇）を
倒そうと企んでおる」と讒言した。・・・／天皇はただちに勅令を発し、役小角
を捕える役人を派遣した。しかし、役小角は当代随一の恐るべき験力の持ち主で
ある。とうてい尋常な手段では捕えることができない。そこで捕縛吏たちは、
役小角の母を捕えるという、いささか姑息な、しかしまことに効果的な手段に
訴えた。／これには、さすがの役小角も対抗することができず、母を解き放って
もらうためにみずから縛に就いた。朝廷の沙汰は伊豆への島流しであったが、
役小角は、まるで陸を走るように、海上をすたすたと走って伊豆に赴いたという。
伊豆にあって、役小角は、昼間は沙汰通りおとなしくしていたが、夜になると
空を飛び、富士山に上って修行に励むという日々を送った。／・・・
小生が気になるのは「富士山に上って修行に励むという日々を送った」に対する本書の解釈(＠_＠;)
・・・／また、富士山が役小角の話に出てくるのは、先の金峰山の場合と同じく
［←役小角が葛城山から吉野の金峰山に石橋を架けようとした説話は「・・・
金峰山が山岳修行の中心地となりつつあった時代の人びとが、金峰山を役小角の名
によって権威づけようとして、始皇帝の石橋建造の話を借用した、というのが真相
であると思われる。」と本書は指摘］、後世の修験道の富士山信仰を、その頃つとに
有名になっていた役小角の名のもとに権威づける作為が働いていた、というのが
今日の学界の定説である。／・・・
初めは富士山が出て来なかったのに「後世の修験道の富士山信仰」によって「富士山が役小角の話に
出てくる」ようになったと読めるが、中田祝夫（全訳注）『日本霊異記（上）』（講談社学術文庫,
1978）を披くと、奈良末期か平安初期に成立した『日本霊異記』に「夜は駿河国（静岡県）の富士山
に行って修行を続けた」と既にあり、『日本霊異記』のが「修験道行者の役の小角の説話で最も古い
ものである」というのに「後世」による「作為」とは？？？ 奈良末期か平安初期が「後世」か？？？
タグ：説話
読書にもコネクションかと思ったら、来ねぇ事でしたね(^_^;) その郵便局では検閲しているのかも(>_<)
by yokomi (2021-08-25 22:54)
伊豆の方が、富士山に近いので喜んで島流しになったとか
だったり(笑)。
by tai-yama (2021-08-25 23:43)
来る予定のものが予定日に来ないのは心配になりますね((+_+))
それだけでなく、イライラのきっかけにも…（汗）
by ナベちはる (2021-08-26 01:13)
middrinnさんおはようございます。
役行者は、名僧や高僧では無い為、口伝として残されたお話なので、史実は少ないようですが、役行者が夜に空を飛ぶ発想は凄い！
役行者は超能力の持ち主であったいう事なのでしょうか・・・
by ネオ・アッキー (2021-08-26 05:02)
差出局に何故か留め置かれているのに、
yokomi様、問い合わせたら、配達局を
調べたりして、使えませんヾ(｀◇´)ﾉ
by middrinn (2021-08-26 06:54)
残念ながら、この『日本霊異記』を見ると、
tai-yama様、「極刑の身を許されて、都の
近くに帰りたいと願い出」てますよ(^_^;)
by middrinn (2021-08-26 07:08)
郵送事故があったんじゃないかとか(+_+)
ナベちはる様、イライラして、発熱(+_+)
by middrinn (2021-08-26 07:11)
後世の修験道によってスーパーヒーローに仕立て上げられる前の『日本霊異記』を見ても、
ネオ・アッキー様、「『孔雀経』の呪法を修め、不思議な験力を示す仙術を身につけること
ができた。また鬼神を駆使し、どんなことでも自由自在になすことができた。」と(^_^;)
by middrinn (2021-08-26 07:18)