SSブログ

230602読んだ本【承前】

「ハヤいのが取り柄、岡本信人くん」とは、速答の「速い」なのか、早押しの「早い」なのか(@_@;)
雨戸を開けて失敗したと思った人(^o^)丿ハーイ!こんな暴風になると閉める際に雨が入っちゃう(+_+)

【読んだ本(承前)】

菅野禮行(校注・訳)『新編日本古典文学全集19 和漢朗詠集』(小学館,1999)所蔵本

「曲水の宴」は、例えば、竹鼻績(全訳注)『今鏡(中)』(講談社学術文庫,1984)が「曲水宴」
の語釈で「中国伝来の行事。陰暦三月三日の上巳の節句に、曲水のほとりに参会者が座し、上流から
流れてくる杯が自分の前を流れ過ぎない間に詩を作り、杯を取って酒を飲み、つぎに流してやる。」
と説明してるもので、藤岡忠美『紀貫之』(講談社学術文庫,2005)が指摘するように「曲水の宴の
歌は、流された酒杯が目の前にくるまでという、制限された時間との戦いで詠むおもしろさに生命が
あるわけ・・・」(⌒~⌒) さて、さて、さ~て!以前から疑問に思っていたのは、曲水の宴として
最も有名な(てゆーか、王羲之の「蘭亭序」の方が有名なんだが)蘭亭の会では、例えば、吉川忠夫
『王羲之 六朝貴族の世界』(岩波現代文庫,2010)の叙述だと、「・・・流れにそって、あつまった
人々はおもいおもいに座をしめ・・・」とあるけど、上流に近い「座」は不利なのではないかという
点(^_^;) モチ伊勢大輔タンのような即詠・速詠の達人なら苦にならないだろうけどさ(*'ε`*)チゥ♡
もし詠めないとなると、流れてくる觴の酒が飲めないだけでなく、「大杯につがれた三斗」もの罰杯
(渡部英喜『漢詩歳時記』[新潮選書,1992]には「一斗は二・〇二リットル」と)があったという
蘭亭の会はチト酷くね(^_^;) 菅原雅規の被引用度の高い漢詩文を本書から訳とともに引く(⌒~⌒)

    石に礙[さは]つて遅く来[きた]れば心窃[ひそ]かに待つ
    流に牽[ひ]かれて遄[と]く過ぐれば手先[ま]づ遮[さへぎ]る

     曲水の宴で、流れに乗って下る盃が石に遮られてなかなか回ってこないと、
     すでに詩を作り終えた人は早く酒盃を手にしたいとはやる心を抑えて待っている。
     また酒をたたえた盃が流れに乗ってさっと通り過ぎようとすると、まだ詩のできて
     いない人は手で盃をとどめては慌[あわ]てて詩を作ろうとする。

・中宮彰子が最終兵器伊勢大輔タンに「アレを取れ!」と出撃命令キタ━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━!!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-10

・彰子からの出撃命令を受け、伊勢大輔タン、こっそり女院に侵入した女房たちを見事撃墜v( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-04-12

・伊勢大輔タンの父である大中臣輔親も道長に促され即興で秀歌を詠んだという血は争えない話(⌒~⌒)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-03-03

・優れた歌人輩出の大中臣家の末なので伊勢大輔タンの孫娘に御指名キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━!!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-26

・伊勢大輔タン「いにしへの」の解釈で苑子タンを始め馬鹿が多すぎるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-16

・エガちゃんじゃないが、伊勢大輔タンは確実に伝説を創り、生ける伝説だったという話ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-19

・少なくとも70代前半にはなっていたはずも老いてなお歌を召されるほど活躍していた伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-07

・伊勢大輔タンの容貌を褒めつつ、その欠点を論うことも決して忘れない紫式部の性格の悪いこと(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-16

・そんな紫式部にも「気に入られるような、つつましく素直で、人なつこい人だった」伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-13

・降り積もった雪が若菜を摘んでるのかしら、だなんて、伊勢大輔タン、発想が可愛いよん(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-10-02

・末次由紀『ちはやふる』(講談社BE LOVE,2019)42巻は伊勢大輔タンの歌が解ってないぞヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-08

・「後の和歌史」と異なり、室町中期に伊勢大輔タンの歌に興味を持った人がいたわけだv( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-22

・高階家という接点があるから伊勢大輔タンと清少納言との間に贈答歌もありそうなんだけど(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-14

・年上の伊勢大輔タンが「来年の秋を迎えることができるかどうかを危ぶ」むなんて失礼ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-12-11
タグ:中国 古典 和歌
コメント(6) 

コメント 6

df233285

こちらは、河川の氾濫警報が出て、丑三つ時を中心に
避難所案内の防災無線の音声が複数回流れました。
雨量が極端でも無く河川氾濫した前例は、たぶん無し。
by df233285 (2023-06-03 07:52) 

middrinn

東京都シガンシナ区は大雨の警戒レヴェルが何とかと出てました(@_@;)
神奈川県のエリアメールが0時50分にあって叩き起こされました(@_@;)
拙宅は幸いなことに被害のようなものは今のとこ見当たりません(@_@;)
午後に街まで歩いて行く予定なので河川の様子も見てこようかと(@_@;)
by middrinn (2023-06-03 09:54) 

ナベちはる

「速い」か「早い」か…もしかしたらその両方もあるかもしれませんね(^^;
by ナベちはる (2023-06-03 10:09) 

middrinn

どちらもありなので、チト気になります(^_^;)
wikiの「脱線問答」の項は「早い」ですし、この
番組を制作したNHKも「早い」ですけど(^_^;)
by middrinn (2023-06-03 10:58) 

tai-yama

上流側は上座と同じく、位の高い人様だったり(笑)。
場所チェンジとかもあったかもしれませんね。
by tai-yama (2023-06-03 19:44) 

middrinn

上流側は不利なので即詠・速詠の自信がある人でないと(^_^;)
位に物を言わせて有利な下流側の座を独占していたかも(^_^;)
by middrinn (2023-06-04 04:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。