220905読んだ本
ググる前に辞書を引いて問題は解決したよん(^o^)丿ヾ(￣o￣;)ｵｲｵｲお前は殻刑民だからだろ？
【読んだ本】
立川談志『談志楽屋噺』（文春文庫,1990）所蔵本
・・・／新宿末広亭の大旦那銀太郎さんが、今度本を出すと言うから、／「大旦那、
サブタイトルにどうです、ゲンシロウ一代記というのは」／「よせよ、この野郎」
って言ってましたけど、ゲンシロウとは泥棒の符牒だ。／私はそういうことを平気で
高座で喋る。高座から客席を指さして、／「あそこにいるのは、この家［や］の
席主［せきてい］で北村銀太郎。芸人の生き血を吸って生きている、またの名を
ゲンシローの銀太郎……」／楽屋は驚いているし、その大旦那は指さされた場所で
聞いている。この大旦那の一言で寄席の世界が変わるという人なのに……。楽屋に
来て、／「お前、そういうことを言うんじゃないよ」なんて言って嬉ん（？）でた。
／・・・
本書の単行本は「昭和62年2月白夜書房刊」と最終頁にあるから、「この大旦那の一言で寄席の世界が
変わる」というのは実感が(^_^;) 昭和53年に落語協会から脱退して三遊亭圓生らが設立した新協会が
記者会見の翌日には「敗北」してしまったのは「北村銀太郎の鶴の一声」のためと三遊亭円丈の名著
『御乱心 落語協会分裂と、円生とその弟子たち』（主婦の友社,1986 ⇒『師匠、御乱心！』［小学館
文庫,2018 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-12-14 ］）に(^_^;) 「昭和の
名人と言われ、怖い物なしの円生にとって唯一、頭の上がらなかった人がこの北村銀太郎」云々とも
同書(^_^;) 新協会は談志のアイデアで当初は圓生らと行動を共にする予定だったことは同書も(^_^;)
さて、さて、さ～て！先日購入した稲垣吉彦『ことばの四季報』（中公文庫,1985）はなかなかの優れ
ものだけど⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-08-26 ）、同書の「ヨイショ」
の項が紹介・説明していた「落語家の隠語」の中には次の言葉も(^_^;)
・・・／「源四郎」はゲンシロウといい、帳面づらをごまかしたり、ピンハネしたり
すること。／・・・
「ゲンシロウとは泥棒の符牒」という談志の説明、その後の「芸人の生き血を吸って生きている」と
繋がりにくいと思ってたから、コレで得心(^_^;) だが、念のため、手元の『大辞林』（初版第一刷）
を引いたら、ちゃんと「源四郎」で立項されてたし、元々は「人形浄瑠璃の隠語」らしい(ﾉﾟοﾟ)ﾉ
〔人形浄瑠璃の隠語から〕金銭や数をごまかすこと。ぴんはね。また、そうする人。
・立川談志が本書で紹介してるエピソードの方が破天荒だな(´ヘ｀;) 例えば、毒蝮三太夫の(⌒～⌒)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-10-19
・〈田辺茂一さんが私に書いてくれた文句に、「巧は拙を蔵する」、うまい言葉だ。〉の出典(＠_＠;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-05
【読んだ本】
立川談志『談志楽屋噺』（文春文庫,1990）所蔵本
・・・／新宿末広亭の大旦那銀太郎さんが、今度本を出すと言うから、／「大旦那、
サブタイトルにどうです、ゲンシロウ一代記というのは」／「よせよ、この野郎」
って言ってましたけど、ゲンシロウとは泥棒の符牒だ。／私はそういうことを平気で
高座で喋る。高座から客席を指さして、／「あそこにいるのは、この家［や］の
席主［せきてい］で北村銀太郎。芸人の生き血を吸って生きている、またの名を
ゲンシローの銀太郎……」／楽屋は驚いているし、その大旦那は指さされた場所で
聞いている。この大旦那の一言で寄席の世界が変わるという人なのに……。楽屋に
来て、／「お前、そういうことを言うんじゃないよ」なんて言って嬉ん（？）でた。
／・・・
本書の単行本は「昭和62年2月白夜書房刊」と最終頁にあるから、「この大旦那の一言で寄席の世界が
変わる」というのは実感が(^_^;) 昭和53年に落語協会から脱退して三遊亭圓生らが設立した新協会が
記者会見の翌日には「敗北」してしまったのは「北村銀太郎の鶴の一声」のためと三遊亭円丈の名著
『御乱心 落語協会分裂と、円生とその弟子たち』（主婦の友社,1986 ⇒『師匠、御乱心！』［小学館
文庫,2018 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-12-14 ］）に(^_^;) 「昭和の
名人と言われ、怖い物なしの円生にとって唯一、頭の上がらなかった人がこの北村銀太郎」云々とも
同書(^_^;) 新協会は談志のアイデアで当初は圓生らと行動を共にする予定だったことは同書も(^_^;)
さて、さて、さ～て！先日購入した稲垣吉彦『ことばの四季報』（中公文庫,1985）はなかなかの優れ
ものだけど⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-08-26 ）、同書の「ヨイショ」
の項が紹介・説明していた「落語家の隠語」の中には次の言葉も(^_^;)
・・・／「源四郎」はゲンシロウといい、帳面づらをごまかしたり、ピンハネしたり
すること。／・・・
「ゲンシロウとは泥棒の符牒」という談志の説明、その後の「芸人の生き血を吸って生きている」と
繋がりにくいと思ってたから、コレで得心(^_^;) だが、念のため、手元の『大辞林』（初版第一刷）
を引いたら、ちゃんと「源四郎」で立項されてたし、元々は「人形浄瑠璃の隠語」らしい(ﾉﾟοﾟ)ﾉ
〔人形浄瑠璃の隠語から〕金銭や数をごまかすこと。ぴんはね。また、そうする人。
・立川談志が本書で紹介してるエピソードの方が破天荒だな(´ヘ｀;) 例えば、毒蝮三太夫の(⌒～⌒)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-10-19
・〈田辺茂一さんが私に書いてくれた文句に、「巧は拙を蔵する」、うまい言葉だ。〉の出典(＠_＠;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-05
2022-09-05 20:59
コメント(6)
辞書、何十年開いてないだろうってか
うちに辞書あるのかなぁ(^^;
by そら (2022-09-05 21:07)
スマホの中に入ってるとかないんですか(^_^;)
by middrinn (2022-09-05 21:19)
「ケンシロウ」だったら「お前はもう死んでいる」と。
三遊亭圓生は翌年死んでしまうんですよね・・・
by tai-yama (2022-09-06 00:06)
紙の辞書だと1文字目を探してからさらに2文字目を探して…と時間が掛かりそうなので、電子辞書かGoogleで検索してしまいそうです(^^;)
by ナベちはる (2022-09-06 01:36)
同じ日に上野のパンダが死んだので、訃報記事が、
tai-yama様、パンダの方が大きかった由(^_^;)
by middrinn (2022-09-06 06:02)
たしかに、ページがくっついてめくりにくく、
ナベちはる様、時間がかかりますね(^_^;)
by middrinn (2022-09-06 06:29)