210305読んだ本
読書の厄介なところは、何を言いたいのか解らぬブログを書きがちなことである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
廣岡達朗の週刊ベースボールONLINE連載コラムの「降板させたら激怒、ヤクルト初の日本一に貢献した
安田猛の思い出」がYahoo!に転載されていたので読んだ(⌒~⌒)
・・・/私は現役引退後の評論家時代、サンケイスポーツの北川貞二郎運動部長に
文章を書くコツとして“1点絞り”の論理を教わった。つまり、書きたいことは
いろいろあるだろうが、何もかも原稿に詰め込んでいたら焦点が散漫になる。
テーマを絞って書きなさい、ということだった。/・・・
幾らでも書けるブログより文字数制限あるツイッターの方が一点集中すっきり書評向きかしら(@_@;)
【読んだ本】
戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本
続けて、「田辺茂一の大鞄」を読んだ(^^) 紀伊國屋書店の創業者というより、面白いエピソードが
多いことで知られている人物(^_^;) 本篇でも言及されているように、立川談志とも交流があって、
立川談志『談志楽屋噺』(文春文庫,1990)から引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・・・/田辺茂一さんが私に書いてくれた文句に、「巧[こう]は拙を蔵する」、
うまい言葉だ。・・・
この「巧は拙を蔵する」、出典は何だろうかとネット検索をしてみたら、『菜根譚』と判ったので、
守屋洋『新釈 菜根譚』(PHP研究所,1982)を披くと、その前集にあった〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
一一六 狡兎三窟
才能を秘めながら無能をよそおい、明察でありながら知恵をひけらかさず、濁流に身を
おきながら清廉を保ち、身を屈して将来の飛躍に備える。/このような態度こそ、
「中流の一壺」や「狡兎三窟」の教えにかなう処世の秘訣である。
巧ヲ拙ニ蔵シ、晦ヲ用イテ而モ明ニ、清ヲ濁ニ寓シ、屈ヲ以ッテ伸トナス。真ニ
世ヲ渉ルノ一壺ニシテ、身ヲ蔵スルノ三窟ナリ。
蔵巧於拙、用晦而明、寓清之濁、以屈為伸。真渉世之一壺、蔵身之三窟也。
■「中流の一壺」とは、「中流ニ船ヲ失エバ一壺モ千金」(『鶡冠子』)と
あるように、ふだんは目立たぬ存在だが、いざというとき役に立つ、そんな
生き方を指している。また、「狡兎三窟」とは、かしこい兎には穴が三つも
あるもので、危険が迫っても死を免れることができるという故事によるもの。
いずれも、賢明で、したたかな処世法とされている。
田辺茂一の「巧は拙を蔵する」の含意は、『菜根譚』とは全く関係ないような気がするのだが(^_^;)
文藝春秋編『紳士と淑女 人物クロニクル 1980-1994』(文藝春秋,1994)の田辺茂一を追悼した文章
の一節に次の件がある(@_@;)
・・・/掲載論文ではカッコいいことばかり言いながら良心という「厳粛な趣味」を
もてあそび、商売では買い取り制で本屋を泣かしていた雑誌「世界」に対して、敢然と
不買同盟で応じた茂一つぁん。まこと紀伊國屋の名にそむかぬ一世一代の風雲児だった。
/・・・
田辺茂一が経営していた頃の紀伊國屋書店は「世界」を置いていなかったということかしら(@_@;)
・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-07
・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-11
・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-20
・「芥川比呂志の酒席」は初版本「羅生門」の末行が「下人の行方は、誰も知らない」に非ずと(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-24
・「小泉喜美子の博識」では歌舞伎にも詳しい推理小説家の才気煥発ぶりも巧みに描かれる(〃'∇'〃)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-29
・「三島由紀夫の哄笑」では戸板康二による解説の「これは三島氏の若書きであるが」に誤植( ̄◇ ̄;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-03
・「川口松太郎の人情」では「婚礼の披露宴」における川口松太郎のスピーチがマジで絶妙(〃'∇'〃)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-05
・「岩田豊雄の食味」は「獅子文六という筆名にしても、四四十六をもじったのではなく・・・」(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-11
・「古川緑波の冗句」の「昔の探偵小説は、悪人の姓が・・・何となく憎々しいのが多かった」由(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-15
・「伊馬春部のカメラ」の「誰から花をもらった、どこから酒を寄付された」と書くのはダメだろ(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-25
・「奥野信太郎の探求」、この中国文学者のことが好きになれぬエピソードまで紹介されてた(-ω-、)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-01
・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
廣岡達朗の週刊ベースボールONLINE連載コラムの「降板させたら激怒、ヤクルト初の日本一に貢献した
安田猛の思い出」がYahoo!に転載されていたので読んだ(⌒~⌒)
・・・/私は現役引退後の評論家時代、サンケイスポーツの北川貞二郎運動部長に
文章を書くコツとして“1点絞り”の論理を教わった。つまり、書きたいことは
いろいろあるだろうが、何もかも原稿に詰め込んでいたら焦点が散漫になる。
テーマを絞って書きなさい、ということだった。/・・・
幾らでも書けるブログより文字数制限あるツイッターの方が一点集中すっきり書評向きかしら(@_@;)
【読んだ本】
戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本
続けて、「田辺茂一の大鞄」を読んだ(^^) 紀伊國屋書店の創業者というより、面白いエピソードが
多いことで知られている人物(^_^;) 本篇でも言及されているように、立川談志とも交流があって、
立川談志『談志楽屋噺』(文春文庫,1990)から引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・・・/田辺茂一さんが私に書いてくれた文句に、「巧[こう]は拙を蔵する」、
うまい言葉だ。・・・
この「巧は拙を蔵する」、出典は何だろうかとネット検索をしてみたら、『菜根譚』と判ったので、
守屋洋『新釈 菜根譚』(PHP研究所,1982)を披くと、その前集にあった〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
一一六 狡兎三窟
才能を秘めながら無能をよそおい、明察でありながら知恵をひけらかさず、濁流に身を
おきながら清廉を保ち、身を屈して将来の飛躍に備える。/このような態度こそ、
「中流の一壺」や「狡兎三窟」の教えにかなう処世の秘訣である。
巧ヲ拙ニ蔵シ、晦ヲ用イテ而モ明ニ、清ヲ濁ニ寓シ、屈ヲ以ッテ伸トナス。真ニ
世ヲ渉ルノ一壺ニシテ、身ヲ蔵スルノ三窟ナリ。
蔵巧於拙、用晦而明、寓清之濁、以屈為伸。真渉世之一壺、蔵身之三窟也。
■「中流の一壺」とは、「中流ニ船ヲ失エバ一壺モ千金」(『鶡冠子』)と
あるように、ふだんは目立たぬ存在だが、いざというとき役に立つ、そんな
生き方を指している。また、「狡兎三窟」とは、かしこい兎には穴が三つも
あるもので、危険が迫っても死を免れることができるという故事によるもの。
いずれも、賢明で、したたかな処世法とされている。
田辺茂一の「巧は拙を蔵する」の含意は、『菜根譚』とは全く関係ないような気がするのだが(^_^;)
文藝春秋編『紳士と淑女 人物クロニクル 1980-1994』(文藝春秋,1994)の田辺茂一を追悼した文章
の一節に次の件がある(@_@;)
・・・/掲載論文ではカッコいいことばかり言いながら良心という「厳粛な趣味」を
もてあそび、商売では買い取り制で本屋を泣かしていた雑誌「世界」に対して、敢然と
不買同盟で応じた茂一つぁん。まこと紀伊國屋の名にそむかぬ一世一代の風雲児だった。
/・・・
田辺茂一が経営していた頃の紀伊國屋書店は「世界」を置いていなかったということかしら(@_@;)
・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-07
・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-11
・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-18
・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-20
・「芥川比呂志の酒席」は初版本「羅生門」の末行が「下人の行方は、誰も知らない」に非ずと(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-24
・「小泉喜美子の博識」では歌舞伎にも詳しい推理小説家の才気煥発ぶりも巧みに描かれる(〃'∇'〃)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-29
・「三島由紀夫の哄笑」では戸板康二による解説の「これは三島氏の若書きであるが」に誤植( ̄◇ ̄;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-03
・「川口松太郎の人情」では「婚礼の披露宴」における川口松太郎のスピーチがマジで絶妙(〃'∇'〃)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-05
・「岩田豊雄の食味」は「獅子文六という筆名にしても、四四十六をもじったのではなく・・・」(゚ロ゚;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-11
・「古川緑波の冗句」の「昔の探偵小説は、悪人の姓が・・・何となく憎々しいのが多かった」由(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-15
・「伊馬春部のカメラ」の「誰から花をもらった、どこから酒を寄付された」と書くのはダメだろ(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-25
・「奥野信太郎の探求」、この中国文学者のことが好きになれぬエピソードまで紹介されてた(-ω-、)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-01
・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
一点集中・・・
私のブログでは無理(^^;
by そら (2021-03-05 22:30)
ブログだと文字数制限が余裕ありますが、その分いろいろと書いてしまいそうなので一点集中であれば文字数制限がきつめのTwitterの方がいいかもしれませんね。
by ナベちはる (2021-03-06 01:40)
それこそ書きたいことが沢山、
そら様はおありのよう(^_^;)
by middrinn (2021-03-06 07:31)
文字数が制限されたツイッターで一点集中の方が
ナベちはる様、読む側も楽なような気が(^_^;)
by middrinn (2021-03-06 07:39)
無能なのに才能がある様に見せられるのが今の時代、成り上がる
必須の特技。無能を装い、そのまま披露する機会がなければ評価は
変わらないとも・・・・
by tai-yama (2021-03-06 19:24)
帝京高野球部で「秘密兵器」のまま終わった石橋貴明はどうなんだろう(^_^;)
by middrinn (2021-03-06 19:28)