230118読んだ本
それにしても、どうして日本人の男性アスリートは金髪にするのか、理解に苦しむな(@_@;)
【読んだ本】
堀江ガンツ『闘魂と王道 昭和プロレスの16年戦争』(ワニブックス,2022)
前回(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-01-14 )に続き、591頁ある大著
の154頁から283頁まで読んだ(^_^;)
1976 事実は伝説を超えていた 猪木VSアクラム・ペールワンの真実
脚色されたペールワンの伝説 しかし現実は伝説より壮絶だった/
仕組まれた真剣勝負 猪木はハメられた/敵地で相手の目をえぐり腕を脱臼させた猪木
/ ※柳澤健
1976 反骨心で相撲界を去った幕内力士天龍源一郎、全日本プロレス入団
部屋騒動に巻き込まれ相撲を廃業してプロレス入り/断髪式で野次を浴びて抱いた
レスラーとしての反骨心/ ※天龍源一郎
1977 史上最強の外国人レスラーになる原点 ハンセンの新日本プロレス初参戦
猪木VSアリと二元プログラムだったサンマルチノVSハンセンの決着戦/
タイガー・ジェット・シンを追い抜き 新日本外国人のトップに立てた理由/
※斎藤文彦、スタン・ハンセン
1977 世界オープンタッグ選手権開催 テリー・ファンク人気が大爆発
兄ドリーとの兄弟愛でテリー人気が爆発/猪木の異種格闘技路線の反動が
テリー人気爆発に影響した/引退で一度離れた心は時を経て永遠となった/
※斎藤文彦
1977 力道山門下生の誇りとBIへの怨念 〝金狼〟上田馬之助が新日本参戦
馬場と猪木の陰に隠れた地味な新人レスラー時代/〝裏切り者と〟と罵られた
クーデター未遂事件/アメリカで〝金狼〟に変身 そして猪木、馬場へ挑戦状/
シンと凶悪コンビ結成 ヒールとしてブレイク/大事故で胸下不随に 生涯貫いた
レスラー魂/ ※ターザン山本、トシ倉森
1978 地獄の欧州ツアーに帯同した藤原が語る〝シュツットガルトの惨劇〟の真実
固く粗末なリングが〝惨劇〟を演出 「判定負け」にも異議を唱える/ ※藤原喜明
1978 あれはプロレス新時代の到来だった!藤波辰巳が巻き起こしたドラゴン旋風
〝怪物〟ではなく〝アスリート〟 すべてが新しかった等身大のヒーロー/
藤波の支えとなったゴッチ道場での日々/ぶっつけ本番だった一連のドラゴン殺法/
プロレスブームの土壌は藤波の存在が作り上げた/ ※藤波辰爾
1979 〝過激な仕掛け人〟新間寿が語る「プロレス夢のオールスター戦」舞台裏
東スポの仲介によりBI砲復活が実現/猪木の〝裏切り〟により夢の続きは白紙に
戻った/ ※新間寿
1979 『四角いジャングル』が生んだ失敗作 アントニオ猪木VSミスターX
『四角いジャングル』によって幻想だけが巨大化/ミスターXの〝中身〟が
ドタキャン 漫画とは似ても似つかない風貌/熊殺しウィリーに始末された?
ミスターXとは何者だったのか/ ※小佐野景浩
1979 馬場のNWAに対抗する権威 猪木がWWFヘビー級王座を奪取
WWFとの提携によりアンドレ招聘に成功/藤波がMSGで王座奪取 一夜にして
スター誕生/馬場のNWAへの対抗手段として猪木が日本人初のWWF王座奪取/
猪木イズムとの化学反応でWWFは世界を制圧/ ※新間寿
1980 新日本ブームに対抗する切り札 馬場が3度目のNWA世界王座奪取
メディアによって作られた世界最高峰NWA幻想/若き日の馬場が憧れたNWA
王者バディ・ロジャース/猪木に対する馬場の切り札 それがNWA幻想だった
/ ※斎藤文彦
本人、当事者・関係者、そして事情に詳しいジャーナリスト・ライター等の「証言」も引きながら、
アントニオ猪木の新日本プロレスとジャイアント馬場の全日本プロレスが相次いで設立されて以降の
昭和プロレス史を読み易く描いている本書(^^) スタン・ハンセンがブルーノ・サンマルチノの首を
へし折ったのは実はウェスタン・ラリアットじゃなかったとか、ローラン・ボックやミスターXの話
とか、小生は漫画で得た知識も修正でき、メチャ興味深かった(^_^;) 日本プロレスの腐った幹部を
追放しようとしたら逆に会社乗っ取りを謀ったとしてアントニオ猪木が追放された事件、猪木の動き
を幹部に密告したのは上田馬之助というのが通説だけど、その自伝『金狼の遺言』では密告者は実は
ジャイアント馬場だったことを明らかにしてる由エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ? それだけでも衝撃的なのに、
上田馬之助は「・・・リングを降りてからも[ヒール役の]〝プロレスラー〟であり続ける昔気質の
男だった。」(本書210頁)として、そーゆーエピソードを紹介した後、本書211頁( ̄◇ ̄;)
・・・/その一方で、新日本や全日本に上がっている頃から、上田は児童養護施設
や障害者施設への慰問を、積極的に行なっていたことで知られている。もちろん、
当時はヒールのイメージを守るため、そういった活動についての報道はいっさいNG。
上田馬之助はリアル伊達直人でもあったのだ。/・・・
セミリタイア後にインディ団体でプロレス活動を再開も、巡業から宣伝カーで戻る途中の高速道路で
10トントラックに追突されてしまい、一命はとりとめたが(同乗の運転手は即死)頸椎損傷の重傷で
胸下不随に(;_;)
・・・それでも恵美子夫人の昼夜を問わぬ懸命の介護と、上田の不屈の闘志による
リハビリにより、約5年の入院生活を経て退院。ほぼ寝たきりの車椅子生活ながら、
人前に出る時は必ず髪を金に染め、施設の慰問や同じような障害を持つ人を励ます
ためのボランティア講演を続け、生涯上田馬之助を演じきった。/闘病中、講演先
に出向いた際、上田は一人の老人にこう罵られたことがあるという。/「悪いこと
ばかりしていたから、こんな身体になったんだ!」/上田は静かに目を閉じ、何も
語らなかった。重度の身体障害者には酷な言葉だが、それは上田がヒールとして
観客を本気にさせていた証明だった。帰宅後、上田は妻にだけは「プロレスを真剣に
見てもらって、ありがたい」と語ったという。/・・・
本書212頁から引いたが、こーゆー上田馬之助が言うんだから、通説は間違っているのかも(@_@;)
〇門馬忠雄『外国人レスラー最強列伝』(文春新書,2016)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-03-25
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-03-26
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-03-27
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-03-31
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-04-01
◎田崎健太『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』(集英社インターナショナル,2018)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-10-14
◎ケンドー・カシン『フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで』(徳間書店,2017)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-16
◎瑞佐富郎『さよなら、プロレス 伝説の23人のレスラー、その引退の〈真実〉と最後の〈言葉〉』(スタンダーズ・プレス,2020)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-16
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-21
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-23
◎小島一志&小島大志『芦原英幸正伝』(新潮社,2013)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-07
◎小島一志『添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝』(新潮社,2018)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-06-30
【読んだ本】
堀江ガンツ『闘魂と王道 昭和プロレスの16年戦争』(ワニブックス,2022)
前回(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-01-14 )に続き、591頁ある大著
の154頁から283頁まで読んだ(^_^;)
1976 事実は伝説を超えていた 猪木VSアクラム・ペールワンの真実
脚色されたペールワンの伝説 しかし現実は伝説より壮絶だった/
仕組まれた真剣勝負 猪木はハメられた/敵地で相手の目をえぐり腕を脱臼させた猪木
/ ※柳澤健
1976 反骨心で相撲界を去った幕内力士天龍源一郎、全日本プロレス入団
部屋騒動に巻き込まれ相撲を廃業してプロレス入り/断髪式で野次を浴びて抱いた
レスラーとしての反骨心/ ※天龍源一郎
1977 史上最強の外国人レスラーになる原点 ハンセンの新日本プロレス初参戦
猪木VSアリと二元プログラムだったサンマルチノVSハンセンの決着戦/
タイガー・ジェット・シンを追い抜き 新日本外国人のトップに立てた理由/
※斎藤文彦、スタン・ハンセン
1977 世界オープンタッグ選手権開催 テリー・ファンク人気が大爆発
兄ドリーとの兄弟愛でテリー人気が爆発/猪木の異種格闘技路線の反動が
テリー人気爆発に影響した/引退で一度離れた心は時を経て永遠となった/
※斎藤文彦
1977 力道山門下生の誇りとBIへの怨念 〝金狼〟上田馬之助が新日本参戦
馬場と猪木の陰に隠れた地味な新人レスラー時代/〝裏切り者と〟と罵られた
クーデター未遂事件/アメリカで〝金狼〟に変身 そして猪木、馬場へ挑戦状/
シンと凶悪コンビ結成 ヒールとしてブレイク/大事故で胸下不随に 生涯貫いた
レスラー魂/ ※ターザン山本、トシ倉森
1978 地獄の欧州ツアーに帯同した藤原が語る〝シュツットガルトの惨劇〟の真実
固く粗末なリングが〝惨劇〟を演出 「判定負け」にも異議を唱える/ ※藤原喜明
1978 あれはプロレス新時代の到来だった!藤波辰巳が巻き起こしたドラゴン旋風
〝怪物〟ではなく〝アスリート〟 すべてが新しかった等身大のヒーロー/
藤波の支えとなったゴッチ道場での日々/ぶっつけ本番だった一連のドラゴン殺法/
プロレスブームの土壌は藤波の存在が作り上げた/ ※藤波辰爾
1979 〝過激な仕掛け人〟新間寿が語る「プロレス夢のオールスター戦」舞台裏
東スポの仲介によりBI砲復活が実現/猪木の〝裏切り〟により夢の続きは白紙に
戻った/ ※新間寿
1979 『四角いジャングル』が生んだ失敗作 アントニオ猪木VSミスターX
『四角いジャングル』によって幻想だけが巨大化/ミスターXの〝中身〟が
ドタキャン 漫画とは似ても似つかない風貌/熊殺しウィリーに始末された?
ミスターXとは何者だったのか/ ※小佐野景浩
1979 馬場のNWAに対抗する権威 猪木がWWFヘビー級王座を奪取
WWFとの提携によりアンドレ招聘に成功/藤波がMSGで王座奪取 一夜にして
スター誕生/馬場のNWAへの対抗手段として猪木が日本人初のWWF王座奪取/
猪木イズムとの化学反応でWWFは世界を制圧/ ※新間寿
1980 新日本ブームに対抗する切り札 馬場が3度目のNWA世界王座奪取
メディアによって作られた世界最高峰NWA幻想/若き日の馬場が憧れたNWA
王者バディ・ロジャース/猪木に対する馬場の切り札 それがNWA幻想だった
/ ※斎藤文彦
本人、当事者・関係者、そして事情に詳しいジャーナリスト・ライター等の「証言」も引きながら、
アントニオ猪木の新日本プロレスとジャイアント馬場の全日本プロレスが相次いで設立されて以降の
昭和プロレス史を読み易く描いている本書(^^) スタン・ハンセンがブルーノ・サンマルチノの首を
へし折ったのは実はウェスタン・ラリアットじゃなかったとか、ローラン・ボックやミスターXの話
とか、小生は漫画で得た知識も修正でき、メチャ興味深かった(^_^;) 日本プロレスの腐った幹部を
追放しようとしたら逆に会社乗っ取りを謀ったとしてアントニオ猪木が追放された事件、猪木の動き
を幹部に密告したのは上田馬之助というのが通説だけど、その自伝『金狼の遺言』では密告者は実は
ジャイアント馬場だったことを明らかにしてる由エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ? それだけでも衝撃的なのに、
上田馬之助は「・・・リングを降りてからも[ヒール役の]〝プロレスラー〟であり続ける昔気質の
男だった。」(本書210頁)として、そーゆーエピソードを紹介した後、本書211頁( ̄◇ ̄;)
・・・/その一方で、新日本や全日本に上がっている頃から、上田は児童養護施設
や障害者施設への慰問を、積極的に行なっていたことで知られている。もちろん、
当時はヒールのイメージを守るため、そういった活動についての報道はいっさいNG。
上田馬之助はリアル伊達直人でもあったのだ。/・・・
セミリタイア後にインディ団体でプロレス活動を再開も、巡業から宣伝カーで戻る途中の高速道路で
10トントラックに追突されてしまい、一命はとりとめたが(同乗の運転手は即死)頸椎損傷の重傷で
胸下不随に(;_;)
・・・それでも恵美子夫人の昼夜を問わぬ懸命の介護と、上田の不屈の闘志による
リハビリにより、約5年の入院生活を経て退院。ほぼ寝たきりの車椅子生活ながら、
人前に出る時は必ず髪を金に染め、施設の慰問や同じような障害を持つ人を励ます
ためのボランティア講演を続け、生涯上田馬之助を演じきった。/闘病中、講演先
に出向いた際、上田は一人の老人にこう罵られたことがあるという。/「悪いこと
ばかりしていたから、こんな身体になったんだ!」/上田は静かに目を閉じ、何も
語らなかった。重度の身体障害者には酷な言葉だが、それは上田がヒールとして
観客を本気にさせていた証明だった。帰宅後、上田は妻にだけは「プロレスを真剣に
見てもらって、ありがたい」と語ったという。/・・・
本書212頁から引いたが、こーゆー上田馬之助が言うんだから、通説は間違っているのかも(@_@;)
〇門馬忠雄『外国人レスラー最強列伝』(文春新書,2016)
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◎田崎健太『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』(集英社インターナショナル,2018)
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◎ケンドー・カシン『フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで』(徳間書店,2017)
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◎瑞佐富郎『さよなら、プロレス 伝説の23人のレスラー、その引退の〈真実〉と最後の〈言葉〉』(スタンダーズ・プレス,2020)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-16
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-21
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-23
◎小島一志&小島大志『芦原英幸正伝』(新潮社,2013)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-07
◎小島一志『添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝』(新潮社,2018)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-06-30
やっぱり追突は怖い・・・・
金髪はライオンなイメージがあるのかも。レスラーに多いですね。
銀髪だと狼かな。私も一匹オオカミっ!
by tai-yama (2023-01-19 00:16)
金髪にする理由…自分自身を強く見せるからかもしれませんね。
by ナベちはる (2023-01-19 02:06)
追突されませんように!と毎回祈願しないと(-ω-、)「一匹オオカミ」より、
tai-yama様は、介護してくれるような女性を早く見つ・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
本書に「金狼」とある通り、「金」で「ライオン」じゃなく「狼」(@_@;)
by middrinn (2023-01-19 06:48)
たしかに、ヤンキーとかグレちゃった人も金髪にしますね( ̄◇ ̄;)
ナベちはる様、てっきり欧米人への憧れかと思ってました(@_@;)
大ヒット曲にもあるように、顔は日本人のままですけどね(^_^;)
by middrinn (2023-01-19 07:08)
金髪は競技が欧州起源である為、アングロサクソン系の姿たちを
まねるなどして、発祥地雰囲気を出すのがそうしたアスリート
の狙いかと。発祥地が判らないと。東南アジア広葉樹林帯の
装束ではなくて、和服を着て指す日本将棋のようなものかもですね。
by df233285 (2023-01-19 07:48)
金髪は当該競技の正装なんですか( ̄◇ ̄;)
橋本崇載がNHK杯テレビ将棋トーナメント
で金髪で対戦し話題になりましたね(^_^;)
by middrinn (2023-01-19 09:00)
もう馴れました。
一つの自己主張なのでしょうね。
by 静謐な一日 (2023-01-19 11:45)
見た目より実力でアピールすべきかと(^_^;)
by middrinn (2023-01-19 17:51)