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200116読んだ本

「ケンドー」と打ち込むと表示されるキーワード入力補助、「コバヤシ」「ナガサキ」が上かよ(-ω-、)
シモヤケよりはマシだけど、右足の小指側を湯タンポでヤケドしてしまったのか、チト痛いぞ(´ヘ`;)

【読んだ本】

ケンドー・カシン『フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで』(徳間書店,2017)

読了(^o^)丿 オーラル・ヒストリーと言ったら大袈裟だけれど、ロング・インタヴューによる自伝で、
2つの対談(ボンバー斉藤[元全日本プロレスレフェリー・光星学院高校後輩]、青木謙治[元新日本
プロレス管理部長・ベルト返還訴訟原告側])も途中に挿入されてる(⌒~⌒) 巻頭に据えられている
「それがカシンという男ではないのか」と題された一文の〆(本書3頁)に先ずは笑わされたぞ(^_^;)

    この本を読めば、永田裕志、中西学以外は、改めてカシンを好きになるはずである。

んで、最初の章の〈Count 01 光星学院高校レスリング部「日本根性会」〉の「新日本の道場以上に
過酷な高校」という節からインタヴューが始まるけど(本書12頁)、いきなりカシン節が炸裂(^_^;)

    ── 永田裕志選手の自伝は、永田さんが病魔と闘う少年を「俺も頑張るから、
    君も頑張るんだぞ」と元気づけ、その後、試合に負け続ける永田さんを、少年が
    「今度は僕が永田さんに勇気を与える番です」と励ましたという感動的な話から
    始まるのですが、カシンさんにはそういうかたはいないのですか?

    僕は永田くんと違って、そのようなファンには一度も出会ったことがございません。
    ただ、創作することはできますが?

    ── いえ、そういうわけにもいかないので……。・・・

例によって、中西学や永田裕志のネタや秘話が多く、中学時代からプロレス大好きで、新日本がよく
放送されていて、タイガーマスクの試合が好きだったらしいけど、「中学2、3年生のころ、全日本が
青森の体育館に来たときは、会場まで見に行きましたよ。大仁田厚氏がすごく印象に残っている。」
という発言もあったため、本書19~20頁では次のような遣り取りに(^_^;)

    ── 大仁田さんに憧れましたか?

    いや、大仁田厚氏に憧れたのは、東金の少年。憧れすぎて、わざわざ雑誌『ゴング』
    の読者投稿のコーナーに、大仁田氏の素晴しさを褒めたたえた手紙を書いて。
    「炎の稲妻、大仁田厚選手」というのを。それが掲載されていたのを読んで感動して、
    僕はそのままTシャツにしましたから。今日も持ってきたけど。

    ── それ、永田さんの一番触れられたくない過去なんじゃないですか?

    それが永田くんかどうかはわからないけど。ただ、永田くんのいいところは、
    触れられたくない過去はすべて忘れちゃう。もう、自分のなかから消しちゃうみたいな。
    それができる人なんです。だから、ミルコ・クロコップ、ヒョードル戦を
    自分がやったことなんて、もう忘れているんじゃない。

本書は何故か聞き手が誰か記されてないんだけど(「構成」とクレジットされている「原彬」?)、
よく調べてインタヴューに臨んでいるように思われたし、カシンとの呼吸も合っているかと(⌒~⌒)
カシンの過去の問題児ぶり(勝手に自分のベルトを作ったり、リング上で授与されたIWGPジュニアの
チャンピオンベルトやトロフィーを放り投げて認定証も破ったり等々)からレスリングやプロレスの
技術論(早大時代には全日本学生選手権で3連覇し全日本選手権も優勝という折り紙付き)まで内容は
濃い(^^) 特に「クリス・ベノワに引き出された実力」という節(本書164~169頁)は深いよ( ̄∇ ̄)
とはいえ、やはり本書は質問に対するカシンの返しを愉しむべきかと(^^) 例えば、新日本プロレスに
入って最初の付き人としてついた木戸修の件を本書112頁から引く(⌒~⌒)

    ── 木戸さんは、技とか教えてくれなかったんですか?

    別に教えてくれないけど、家に招待してくれたりして。今、大活躍の木戸愛さんが、
    まだ子どものころに、奥さんの料理をご馳走になりました。

    ── プロレスの本で、よく「木戸はプロレスの裏技を数多く知っている」みたいな
    ことが書かれていますが?

    そういうところは見せないよね。でも木戸さんのホントの裏技は、アパート経営というか。
    あれは、すごいことだと思う。昔からきちんと確実に収入を得ているんだから。引退試合
    したあと、プロレスのイベントなんかであまり見かけないのは、アパート経営とかがある
    から、別にやらなくていいんでしょうね。娘さんも、そういうふうに着実に育て上げたんで
    しょうから。「稼ぐんなら、女子ゴルフだな」って。同じ女子プロでも、プロレスでない
    ところが賢いと思います。ホントに。

カシンならではの物事の見方、思いもよらぬ人物評がポンポン飛び出してくるから凄い(^^) マジで
引用を憚るようなヤバ~い話もあって、一部で「N西」「K島」「K本」などと表記されてた(^_^;)

残念だったのは、得意技の「飛びつき式ほか各種腕ひしぎ十字固め」について語ってないこと(^_^;)
YouTubeの「ケンドー・カ・シン 技集」は、The Offspring「No Brakes」という曲がマッチしてるし、
メチャ美しい(〃'∇'〃) レフェリーにかけちゃうシーンだけは視聴する度に笑っちゃうけど(^_^;)

・「外国人レスラーの一行」が「広島平和記念公園原爆資料館」で「リングの暴れっぷりからは想像の
 つかない」反応を示したことや、ジプシー・ジョーが「場外乱闘」で「お客さんの弁当を失敬して
 食べたこと」などなど、門馬忠雄『外国人レスラー最強列伝』(文春新書,2016)は読み応えあり(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-03-27
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-03-31
 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-04-01

・初代タイガーマスクで総合格闘技の祖である佐山聡の仰天エピソードから泣ける話まで(´;ω;`)ウッ…

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-10-14

・本書で描かれた芦原英幸がメチャ魅力的だったので445頁もあるのに僅か1日で読んじゃった( ̄◇ ̄;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-07

・『添野義二 極真鎮魂歌 大山倍達外伝』、新潮社の校閲部は「超一流」と豪語してたはずヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-06-30

コメント(8) 
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コメント 8

ニッキー

湯たんぽでの火傷というと低温火傷ですか?
地味に長く痛いのでお大事にしてくださいね<(_ _)>
お高い絆創膏(傷パワーパッドとか)は
かなり回復を早めてくれます^^
木戸さんの裏技がアパート経営とは(;^ω^)
by ニッキー (2020-01-16 20:46) 

middrinn

午後になると結構痛くなりました(+_+)
傷パワーパッドですね__φ( ̄^ ̄ )メモメモ
木戸修、意外にも侮れませんねぇ(^_^;)
by middrinn (2020-01-16 21:12) 

tai-yama

大仁田はまたカムバックするかも・・・・
ミルコ、ヒョードルと闘ったプロレスラーってある意味勲章の
気がしたり。ともに秒殺だったけど。
by tai-yama (2020-01-16 23:38) 

ナベちはる

右足の小指、お大事にしてください。
早く治りますように…!
by ナベちはる (2020-01-17 00:51) 

mimimomo

おはようございます^^
これは全く知らない世界ですが、大仁田厚さんって名前は知っていますね。
by mimimomo (2020-01-17 07:16) 

middrinn

tai-yama様、本書59頁に次の遣り取りが載ってました(^_^;)

── あれだけ満身創痍の体で、今もリングに上がり続けられて
いるのはすごいことですよね。

やっぱり、養わなければならない人がいっぱいいると、大変
だよなぁ。

── え……!?
by middrinn (2020-01-17 13:00) 

middrinn

昨夜はユースキンをヌリヌリして寝たら、
ナベちはる様、少し良くなりました^_^;
by middrinn (2020-01-17 13:01) 

middrinn

大仁田厚は長崎県の出身のはずですから、
mimimomo様の故郷と近いですよ^_^;
by middrinn (2020-01-17 13:02) 

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