220802読んだ本【ホームラン級バカチン】
誤記誤植の発見が趣味の人以外は辞書辞典の類いは増刷後購入が賢明(^^) ところが、今回は増刷後に
ホームラン級のバカチンがキタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!!!キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!
【読んだ本(ホームラン級バカチン)】
松村博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(四)』(角川書店,1974年初版)所蔵本
松村博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(四)』(角川書店,1974年→1990年8版)
先日購入した本書は初版だけど、図書館から借りた本書は1990年6月30日付の8版で(角川は「刷」を
「版」と表記)、付属の月報を較べると、初版の月報の最終頁に載ってた第2巻の誤植訂正(追加)&
第3巻の誤植訂正が無くなってたので、本書初版の誤記・誤植も本書8版で訂正されてるかもと思い、
チェックしてみた(^_^;) というのも、元所有者が御丁寧なことに赤ボールペンで誤植や誤記を訂正
して下さってたから(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-22 )、その箇所
を確認しただけ(^_^;) が、43頁と44頁の2箇所の『世継物語』の和歌「から衣立かはりぬる・・・」
の第五句の「立」が「色」に訂正され、44頁の「第五句『世継物語』は訛伝か。」という一文が削除
されている程度で、ほとんど訂正されてなかった(^_^;) 和歌の引用で「二字下りにし」(凡例)て
ないとこまでちゃんと校正の記号を用いて赤ボールペンで指摘してたから、てっきり松村博司本人か
角川の担当編集者と想像してたけど、ハズレ(^_^;) 166頁の「〔小〕(式部)」と「泰通」の二つの
語釈に出てくる「道長の乳母」2ヶ所の「道長」は「嬉子」の誤記なのに訂正されてないし、144頁の
「はじめ病みけるより後、この二十余年」の語釈の〈「はじめ病みける」は、『類聚符宣抄』巻三〈
疱瘡事〉に、天平以来の流行年を列記した中の、「・・・」の寛仁四年が当る。・・・〉の「寛仁」
は「正暦」の誤記なんだけど、この8版では何と「西暦」になってたヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
海音寺潮五郎の『随筆 日本歴史を散歩する』(鱒書房,1956)を文庫化した『日本歴史を散歩する』
(PHP文庫,1988)に次の件がある∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!?
・・・/広漠の海上で、二つの海賊団隊は終日はげしく戦ったが、王直の方
利あらず、わずかに王直の乗った船一隻が地路をひらいて脱出することができた。
/・・・
「地路」は血路の誤記(⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-12-27 )(゚ロ゚;)
「しょうりゃく」を「せいれき」と読むなんて、「けつろ」を「ちろ」と読んだPHPに匹敵(^_^;)
・教通を「大変な」漁色家として『栄花物語』に描くことで赤染衛門は娘の恨みを晴・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-24
・『栄花物語全注釈(八)索引編』を見ただけで研究者としてのセンスを疑うオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-06-23
・『栄花物語全注釈(三)』も山中裕&秋山虔&池田尚隆&福長進(校注・訳)『新編日本古典文学
全集 栄花物語③』も当時の官職チェックすらしないとは研究者失格ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-07-11
・『栄花物語』の当該件の「権少将」は小少将の君だと萩谷朴もどこかで既に書いてそうだけど(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-07-13
ホームラン級のバカチンがキタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!!!キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!
【読んだ本(ホームラン級バカチン)】
松村博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(四)』(角川書店,1974年初版)所蔵本
松村博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(四)』(角川書店,1974年→1990年8版)
先日購入した本書は初版だけど、図書館から借りた本書は1990年6月30日付の8版で(角川は「刷」を
「版」と表記)、付属の月報を較べると、初版の月報の最終頁に載ってた第2巻の誤植訂正(追加)&
第3巻の誤植訂正が無くなってたので、本書初版の誤記・誤植も本書8版で訂正されてるかもと思い、
チェックしてみた(^_^;) というのも、元所有者が御丁寧なことに赤ボールペンで誤植や誤記を訂正
して下さってたから(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-22 )、その箇所
を確認しただけ(^_^;) が、43頁と44頁の2箇所の『世継物語』の和歌「から衣立かはりぬる・・・」
の第五句の「立」が「色」に訂正され、44頁の「第五句『世継物語』は訛伝か。」という一文が削除
されている程度で、ほとんど訂正されてなかった(^_^;) 和歌の引用で「二字下りにし」(凡例)て
ないとこまでちゃんと校正の記号を用いて赤ボールペンで指摘してたから、てっきり松村博司本人か
角川の担当編集者と想像してたけど、ハズレ(^_^;) 166頁の「〔小〕(式部)」と「泰通」の二つの
語釈に出てくる「道長の乳母」2ヶ所の「道長」は「嬉子」の誤記なのに訂正されてないし、144頁の
「はじめ病みけるより後、この二十余年」の語釈の〈「はじめ病みける」は、『類聚符宣抄』巻三〈
疱瘡事〉に、天平以来の流行年を列記した中の、「・・・」の寛仁四年が当る。・・・〉の「寛仁」
は「正暦」の誤記なんだけど、この8版では何と「西暦」になってたヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
海音寺潮五郎の『随筆 日本歴史を散歩する』(鱒書房,1956)を文庫化した『日本歴史を散歩する』
(PHP文庫,1988)に次の件がある∑( ̄ロ ̄|||)ニャンと!?
・・・/広漠の海上で、二つの海賊団隊は終日はげしく戦ったが、王直の方
利あらず、わずかに王直の乗った船一隻が地路をひらいて脱出することができた。
/・・・
「地路」は血路の誤記(⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-12-27 )(゚ロ゚;)
「しょうりゃく」を「せいれき」と読むなんて、「けつろ」を「ちろ」と読んだPHPに匹敵(^_^;)
・教通を「大変な」漁色家として『栄花物語』に描くことで赤染衛門は娘の恨みを晴・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-24
・『栄花物語全注釈(八)索引編』を見ただけで研究者としてのセンスを疑うオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-06-23
・『栄花物語全注釈(三)』も山中裕&秋山虔&池田尚隆&福長進(校注・訳)『新編日本古典文学
全集 栄花物語③』も当時の官職チェックすらしないとは研究者失格ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-07-11
・『栄花物語』の当該件の「権少将」は小少将の君だと萩谷朴もどこかで既に書いてそうだけど(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-07-13
ちょうど5打席連続ホームランと言う記録も生まれたし(笑)。
王直は船を乗り捨て、地路を逃げて行ったと・・・・
by tai-yama (2022-08-02 23:06)
誤記が別の誤記を生み…とんでもないですね(゜゜;)
by ナベちはる (2022-08-03 00:55)
実は水陸両用車だったという方が、
tai-yama様、まだマシ(^_^;)
by middrinn (2022-08-03 04:45)
しかも、元号を正しく読めてないことが発覚し、
ナベちはる様、教養が疑われますねぇ(^_^;)
by middrinn (2022-08-03 04:57)
なるほど。書籍に内容というより、編集者上の問題
が無いかどうかが問題になるような学術分野では、
出版社にゴタゴタが有った歴史なども、有名どころに
関しては、一応頭に入れておく必要が有るんですねぇ。
角川。最近は前世紀の勢い自体が無いので、若者で
この出版社の本の、編集者上の問題を注視し「考える
会結成」といった動きをする人間。前より少なくなっ
たとは思いますが。
by df233285 (2022-08-03 07:40)
角川の編集者は著者に断りなく原稿を改竄してしまうケースが時々話題に(^_^;)
by middrinn (2022-08-03 08:45)