220801読んだ本
35度という猛暑に保冷剤を首に当ててはいるが目の前にはノートパソコンという暖房器具(ﾉ_-;)ｱﾂ…
【読んだ本】
中村真一郎『日本古典にみる性と愛』（新潮選書,1975）所蔵本
坪内祐三は「中村真一郎といえば現代の作家の中でももっとも多読家の一人・・・」と高評したが、
日本の古典は「多読」でも誤読しまくりと気付き、『平家物語』『大鏡』を例に指摘C= (-。- ) ﾌｩｰ
続いて、本書の「9 覚めた眼＝＝『宇津保物語』と『平中物語』」を取り上げるが、『平中物語』
の主人公の平貞文を「・・・好色生活に一生を浪費して悔いなかった［『伊勢物語』の］在原業平の
後継者・・・」と規定も、「・・・超日常的英雄的な人間・・・」でモテモテ王国な業平と違って、
「・・・わが平中は、業平の意図を継承すると共に、いわば業平の反対物に転化することで、地上に
落下している。／『平中物語』は失恋の挿話の集大成である、といってもいい。その失恋の諸々の型
が日常的現実的なのである。／・・・」と総論した上で、『平中物語』の「挿話」を列挙(＠_＠;)
・・・／またある女に恋いこがれた彼は、恋い死にしそうだと云ってやるのだが、
女は人は病気で死ぬのであって、恋愛で死ぬのではないと認識しているので
相手にしない。そうして二人の仲は絶えた。／・・・
萩谷朴『平中全講』（同朋舎,1959初版→1978復刊）の第4段の訳を同書の和歌の訳も補って引くが、
「女は人は病気で死ぬのであって、恋愛で死ぬのではないと認識しているので」という件はどこから
出てくるんだ(＠_＠;)
／又、この同じ男か、ここ二年ばかり、しきりに云い寄っている女がね、あったんだって。
ともかく何とかして逢いたいという気持がね無暗にしていたんだって。（そういってやった
ものだから）返事に、女はこんなことをね、云って寄越した。
わたつ海の底に生れたるみるめをば三年漕ぎてぞ海人は刈りける
［大海の底に生えている海松を漁夫は三年もかかって船を漕ぎ廻った挙句
刈り取ったということですよ。（でもあなたはまだ二年にしかならない
のですからね。そうせっかちになさるものじゃありません。）］
男の返し歌、
浦見つつ春三返りを漕がむまに命絶えずばさてや止みなむ
［（あなたが逢ってくれないのを）怨み（浦見）ながら、春が三度訪れるまで
待っていて死なない位なら（それは真実の恋ではないのだから）そのままに
して打ち切りにしてしまいましょうよ。（でも自分の恋は真実ですから三年
も待つことは出来ません。きっと死んでしまうでしょうから。）］
その中に、この男の方から「死ぬほど弱ってしまいましたよ」といってやったが、
女の方では見舞いもせずじまいだったので、男はそのまま女のことを思い切って
しまったんだって。／
『馬琴日記』を「これ［＝「男女両様の愛人や浮気相手や暴行の対象までに亘って、その壮絶な政治
闘争同様に、いちいち書きつけてい」た藤原頼長『台記』］と匹敵する日記は、江戸後期の大作家、
滝沢馬琴の『八犬伝』制作過程の創作日記で、ここでは彼の息子の妻であり、自分の秘書である女性
との、異常に激しい性的交渉が暗号によって記録されている。」云々と中村真一郎は紹介してたけど
（⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-08-05 ）、これも妄想か(ﾉ_-;)ｶﾞｯｶﾘ…
・『平家物語』で「貴族社会の世論」は「二代の后」を「肯定」せずヾ(｀◇´)ﾉ彡☆ｺﾉ! ﾊﾞｶﾁﾝｶﾞｧ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-18
・「女性」は中納言の妻のままで、「一段ずつ下って行った」は誤読ヾ(｀◇´)ﾉ彡☆ｺﾉ! ﾊﾞｶﾁﾝｶﾞｧ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-20
【読んだ本】
中村真一郎『日本古典にみる性と愛』（新潮選書,1975）所蔵本
坪内祐三は「中村真一郎といえば現代の作家の中でももっとも多読家の一人・・・」と高評したが、
日本の古典は「多読」でも誤読しまくりと気付き、『平家物語』『大鏡』を例に指摘C= (-。- ) ﾌｩｰ
続いて、本書の「9 覚めた眼＝＝『宇津保物語』と『平中物語』」を取り上げるが、『平中物語』
の主人公の平貞文を「・・・好色生活に一生を浪費して悔いなかった［『伊勢物語』の］在原業平の
後継者・・・」と規定も、「・・・超日常的英雄的な人間・・・」でモテモテ王国な業平と違って、
「・・・わが平中は、業平の意図を継承すると共に、いわば業平の反対物に転化することで、地上に
落下している。／『平中物語』は失恋の挿話の集大成である、といってもいい。その失恋の諸々の型
が日常的現実的なのである。／・・・」と総論した上で、『平中物語』の「挿話」を列挙(＠_＠;)
・・・／またある女に恋いこがれた彼は、恋い死にしそうだと云ってやるのだが、
女は人は病気で死ぬのであって、恋愛で死ぬのではないと認識しているので
相手にしない。そうして二人の仲は絶えた。／・・・
萩谷朴『平中全講』（同朋舎,1959初版→1978復刊）の第4段の訳を同書の和歌の訳も補って引くが、
「女は人は病気で死ぬのであって、恋愛で死ぬのではないと認識しているので」という件はどこから
出てくるんだ(＠_＠;)
／又、この同じ男か、ここ二年ばかり、しきりに云い寄っている女がね、あったんだって。
ともかく何とかして逢いたいという気持がね無暗にしていたんだって。（そういってやった
ものだから）返事に、女はこんなことをね、云って寄越した。
わたつ海の底に生れたるみるめをば三年漕ぎてぞ海人は刈りける
［大海の底に生えている海松を漁夫は三年もかかって船を漕ぎ廻った挙句
刈り取ったということですよ。（でもあなたはまだ二年にしかならない
のですからね。そうせっかちになさるものじゃありません。）］
男の返し歌、
浦見つつ春三返りを漕がむまに命絶えずばさてや止みなむ
［（あなたが逢ってくれないのを）怨み（浦見）ながら、春が三度訪れるまで
待っていて死なない位なら（それは真実の恋ではないのだから）そのままに
して打ち切りにしてしまいましょうよ。（でも自分の恋は真実ですから三年
も待つことは出来ません。きっと死んでしまうでしょうから。）］
その中に、この男の方から「死ぬほど弱ってしまいましたよ」といってやったが、
女の方では見舞いもせずじまいだったので、男はそのまま女のことを思い切って
しまったんだって。／
『馬琴日記』を「これ［＝「男女両様の愛人や浮気相手や暴行の対象までに亘って、その壮絶な政治
闘争同様に、いちいち書きつけてい」た藤原頼長『台記』］と匹敵する日記は、江戸後期の大作家、
滝沢馬琴の『八犬伝』制作過程の創作日記で、ここでは彼の息子の妻であり、自分の秘書である女性
との、異常に激しい性的交渉が暗号によって記録されている。」云々と中村真一郎は紹介してたけど
（⇒ https://yomunjanakatsuta-orz.blog.ss-blog.jp/2015-08-05 ）、これも妄想か(ﾉ_-;)ｶﾞｯｶﾘ…
・『平家物語』で「貴族社会の世論」は「二代の后」を「肯定」せずヾ(｀◇´)ﾉ彡☆ｺﾉ! ﾊﾞｶﾁﾝｶﾞｧ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-18
・「女性」は中納言の妻のままで、「一段ずつ下って行った」は誤読ヾ(｀◇´)ﾉ彡☆ｺﾉ! ﾊﾞｶﾁﾝｶﾞｧ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-20
今の時代なら、相手の女性に夢中になりすぎて「熱中症」で
死んでしまったとかになりそう(笑)。
会社の冷房が恋しい・・・・
by tai-yama (2022-08-02 00:02)
ノートパソコンから出る熱を涼しくできればいいのですが、そういうわけにもいかないですね(^^;)
冬なら熱い風はありがたい部分もあるのですが…
by ナベちはる (2022-08-02 01:06)
図書館は冷房があるのでリモートワークしに、
tai-yama様、行かれるといいのでは(^_^;)
by middrinn (2022-08-02 05:03)
夏は冷たくなって冬は暖かいノートパソコンを、
ナベちはる様、開発してほしいですね(^_^;)
by middrinn (2022-08-02 05:36)