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200212読んだ本

今月まだ余裕あるから本が買えると思ったら別のクレカでも買ってたため余裕なかった(´;ω;`)ウッ…
財布は同じだから(ノ_-;)ハァ… マラソンスロットは連続ハズレ(ノ;ω;)ノ ~┻┻ (/o\) ミドリン ナカナイデー!!
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【読んだ本】

渡辺実(校注)『新潮日本古典集成 伊勢物語』(新潮社,1976)

阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)を基本テキストにして、片桐洋一&
福井貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語
平中物語』(小学館,1994)の福井貞助による校注・訳、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語 付現代語
訳』(角川文庫,1979)、森野宗明(校注・現代語訳)『伊勢物語』(講談社文庫,1972)、中河與一
(訳注)『伊勢物語 付 現代語訳』(角川文庫,1953)等で補いつつ、『伊勢物語』をチンタラと読む
アッチョンブリケの第14回ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 第14段の話を要約すると(歌の訳は石田穣二のを引く)、
行き着いた陸奥で、男は京の人間ゆえ珍しがられたらしく地元の女から惚れられて歌を送られたけど、
「なかなかに恋に死なずは桑子にぞなるべかりける玉の緒ばかり(なまじっか恋いこがれて死んだり
せずに、夫婦仲のよい蚕になったらよかった、つかの間の短い命でも──)」という歌で、人となり
だけでなく歌まで田舎くさかったとはいえ、あわれと思ったのか女と寝てしまい、まだ夜明けには
ほど遠い内に女の家から帰ってしまったため、女は「夜も明けばきつにはめなでくたかけのまだきに
鳴きてせなをやりつる(夜も明けたならば、水槽[きつ]にぶちはめてやろう、ろくでなしの鶏めが、
早く鳴きすぎていとしいお方を帰してしまった)」と詠んだりもしたけれど、男は「京へ参ります」
と言って、「栗原の姉歯の松の人ならば都のつとにいざといはましを(栗原の姉歯の松が人であるな
らば、──あなたが人並の女であるならば──都へのみやげに、さあ一緒にと言うところなのだが)」
と歌を送ったら、女はその後も「あの人は私のことを愛してくれてたのね」と喜び続けた由(@_@;)

ちなみに、福井貞助の頭注では「鶏の早鳴きは腹部を水で冷やすと治る。」と解説されていた(^_^;)  

男がチョー冷たい態度をとったにもかかわらず、勘違いして喜んでいる田舎娘の話とされてるけど、
本書巻末の「解説 伊勢物語の世界」が興味深いので、149~151頁を引くオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

    ・・・/この段の最後に語られた女の喜びを、通説は次のように解する。──
    「栗原の」の歌の表面の意味は、栗原の姉歯の松が人であるなら、都への土産として
    さあ一緒にと誘うところなのだが。ということで、裏に、お前は田舎者だから都へ
    連れてはやれぬ、との意を寓する。だが女は表の意味だけを理解して、裏の皮肉までは
    理解できなかった。その滑稽が「よろこぼひて……」である。──/この通説は、
    「よろこぼひて……」の記述に作者の評を汲み、かつ都の男と陸奥の女とのずれを
    読みとる点で、いかにも正当な読み方のように見えながら、その実誤っているのでは
    ないかと疑われる。・・・問題は男のどういうところが女に理解されなかったか、
    という点にある。そして解釈のわかれ目は、「栗原の」の歌の真意をどう理解するか
    にかかる。通説がそれを皮肉ととること既述のごとくである。だが女との別れに皮肉を
    浴びせて去る、というのは、みやび男のとるべき態度であったろうか。・・・この場合は
    皮肉軽蔑ではなしに、丁重な別れの挨拶を送ったもの、と見るべきであろう。・・・/
    もちろんこれは男の本心ではない。男が陸奥の女を、都へ同道しようとするほどに評価
    していないことは、女に通い始める男の心を「さすがにあはれとや思ひけむ」と記し、
    こうして訊ねて行った男の態度を「夜ふかくいでにければ」と記す記述から、まったく
    疑問の余地がない。にもかかわらず別れに当っては、本心の評価とは別に、丁寧な礼儀の
    言葉を残して去ることが、男のとるべき態度だったのだ、と見たい。「栗原の」の歌は、
    皮肉を浴びせる歌であるどころか、別れの作法の歌ではないのか。そして相手の女には、
    それが別れの作法の意であるという、そこのところが理解されなかったのである。
    本心が都会的な礼儀のために屈折を経て歌となる場合があること、したがって歌の言葉が
    必ずしも本心そのままの吐露ではない場合があること、が理解の外にあったのである。/
    そのことは、女の歌「なかなかに」と「夜も明けば」とが、ともに心が直線的に歌と
    なったものであることを考えれば、一層明瞭であろう。と同時に「なかなかに」の歌が、
    おそらくその直線的単純さゆえに、「ひなびたりける」とあらわに評されている点を
    思うべきである。・・・

「みやび」を理想とする『伊勢物語』の作者は女の「ひなび」(鄙び)をメチャ厳しく評してるけど、
それでも登場人物の男は女に対し「みやび」な態度を以て別れを告げたということなんだね( ̄◇ ̄;)
ちなみに、女が詠んだ「なかなかに」の歌は『万葉集』の類歌を基にしたものと各注釈書は指摘(^_^;)
にしても、『伊勢物語』の「みやび」という文化は(当り前のことだけど)都の文化なんだ( ̄◇ ̄;)

・『伊勢物語』が描く「みやび」( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-28 )、
 日本文化として脈々と受け継がれているとされるがイタリア人こそが「みやび」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-29

・17歳年下から17歳年上まで、この男の守備範囲の広さはゴールデングラブ賞ものやね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-05

・在原業平の歌は鬼たちを感じ入らせるほどじゃなかったということかしらオホホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-07

・今井源衛の頭の悪さは知ってたが、敢えて言おう、バカチンであるとヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-22
タグ:和歌 古典
コメント(14) 
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コメント 14

たじまーる

いつも拙ブログへコメント戴きましてありがとうございます<(_ _*)>
表と裏が違うといけずで困りますね!Σ(×_×;)!
都の文化=京(京都)の文化は対応がわからなくなることがありますね・・・
by たじまーる (2020-02-12 21:20) 

middrinn

「ぶぶ漬けでもどうどす?」ですかね(^_^;)
場の雰囲気や相手の表情等もありますが^_^;
by middrinn (2020-02-12 21:25) 

ニッキー

送料無料が有料化されるのはイタいですねぇ(*_*)
翌月予定してた引き落としが当月になったため
「ヒィ( ;´Д`)」ってなったことが何度かあります(´・_・`)
で、翌月は「先月引き落としされたから^^」って
また買ってしまいましたが(⌒-⌒; )
by ニッキー (2020-02-12 21:32) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製また買ってしまいましたが座布団1枚 ♪
しかも、いきなり来週18日「正午頃」から「全国一律:280円」になり、
「税込2500円以上のご注文にて送料無料」ですから厳しいです(´ヘ`;)
by middrinn (2020-02-12 21:37) 

tai-yama

女の人も(皮肉は)わかっていたけど「この人についていけば玉の輿」と
皮肉られようがなんだろうがついて行こうとしたのかも(笑)。
でも、この女の人は磨けば光る原石だったのかもしれない・・・
by tai-yama (2020-02-12 23:37) 

yokomi

 我が家西方んkmに栗原(市)の姉歯の松が在ったんですね。我が家北方んkmの陸前高田市には姉歯という橋が在ります(^_^)v 気に掛けてて、いつか謎解きをしたいです(*^_^*) 中古本をネットで買うとき、本体600円で送料無料と、本体300円に送料300円は同じと考え、注文しています。『応天の門』がそろそろ届くかと(^_^)v
by yokomi (2020-02-13 00:04) 

ナベちはる

クレカが複数あると、管理が大変ですね…Σ( ̄ロ ̄lll)
by ナベちはる (2020-02-13 01:42) 

mimimomo

おはようございます^^
送料無料って、最近楽天だったかで問題になっていますね。そのせいかしら、有料になったの。
京男の「みやび」のほうをとりたいですね、わたくしは(巻末の「解説 伊勢物語の世界」のほう)
by mimimomo (2020-02-13 06:40) 

middrinn

磨けば光る原石・・・蚕の成虫は、
tai-yama様、可愛いかも(^_^;)
by middrinn (2020-02-13 07:33) 

middrinn

片桐洋一『伊勢物語全読解』(和泉書院,2013)123頁の語釈には「宮城県栗原市の
金成沢辺に何代目かの松が現在もある。奥州街道の岩手県に近い所に位置していて
古くから交通の要衝であったと思われる。」と説明されてます(⌒~⌒) 姉歯の松は、
yokomi様、歌に詠まれて有名ゆえ使われたとか(^_^;) 古本屋じゃないです^_^;
by middrinn (2020-02-13 07:41) 

middrinn

引き落とし日が違ったりして使い分けると便利ですが、
ナベちはる様、所詮は財布は一緒ですからね(^_^;)
by middrinn (2020-02-13 07:42) 

middrinn

同ショップは楽天市場にも2店舗だしてて数年前から送料無料は
それぞれ1000円以上と3000円以上の設定なんですよ(@_@;)
mimimomo様は常に優雅で「みやび」がお似合いです(〃'∇'〃)
by middrinn (2020-02-13 07:47) 

yokomi

 大変失礼致しました<(_ _)> 新刊本ですね(^_^)v そういえばYahooからはしばらく買っていませんでした。楽天のbookfanとかも、出来るだけまとめて(^_^;) ドライバーが不足の時代。困ったものです(>_<)
by yokomi (2020-02-13 13:12) 

middrinn

古本の場合はたしかに送料込みの総額が幾らになるかが重要ですが、
新品の場合はこうなると送料無料の楽天ブックス頼みです(^_^;)
by middrinn (2020-02-13 16:05) 

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