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210616読んだ本

読書の厄介なところは、Amazonマケプレ出品者が値上げ競争をすることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)
最近欲しいなぁと思った古本、最安値を1000円ほど更新する出品者が出現し他の出品者も追随したので
値下げ競争が始まるかと思いきや、最安値出品者が毎日100円ずつ値上げするという謎の展開( ̄◇ ̄;)

【読んだ本】

渡邊大門編『戦乱と政変の室町時代』(柏書房,2021)

第5章の中根正人「永享の乱」に続いて、第6章の前川辰徳「結城合戦」を今日は読んだよ(⌒~⌒)

  第6章「結城合戦」 「永享の乱」で敗れた鎌倉公方の遺児たちによる〝復讐戦〟 前川辰徳

     「結城合戦」の時代背景/安王丸・春王丸の潜伏/戦勝願文に見る挙兵の流れ/
     反乱者たちの進軍ルート/「宿城」の戦い/結城城の攻防/「結城合戦」の研究史/
     「結城合戦」研究の新生面/「結城合戦」のその後/

「結城合戦」とは何か、〈「結城合戦」の時代背景〉の冒頭(本書116頁)で次のように説明(⌒~⌒)

    /「結城合戦」とは、「永享の乱」で敗れた鎌倉公方の足利持氏の遺児・足利安王丸、
    春王丸が、永享十二年(一四四〇)三月に常陸国中郡荘(茨城県桜川市)で挙兵、
    結城氏朝の拠る下総国結城城(茨城県結城市)に入って、翌年四月までの約一年間に
    わたり、室町幕府の軍勢に抵抗した戦いである。/・・・

この程度の知識しか「結城合戦」に関して持ち合わせてなかった小生(^_^;) この程度の知識しかない
から、「安王丸・春王丸の潜伏」の次の件(本書118頁)に、小生の頭は混乱してしまったぞ(@_@;)

    ・・・木下聡氏が明らかにしたように、永享十二年三月二十九日以前に、幕府から
    討伐命令が出されていた「日名田[ひなた]」という武士の首を結城氏朝が進上
    していた(「政所方引付所収文書」)が、「日名田」は日光山にほど近い、下野国
    鹿沼郡内(栃木県鹿沼市)の土地であり、彼は安王丸・春王丸に与したことにより
    氏朝に討たれたものと類推される(木下[聡(黒田基樹編著『シリーズ・中世関東
    武士の研究 第五巻 扇谷上杉氏』[戎光祥出版,2012]所収論稿)]:二〇〇九)。
    ・・・

安王丸・春王丸を担いで幕府に反逆した結城氏朝が、「安王丸・春王丸に与したこと」で「幕府から
討伐命令が出されていた」「日名田」という武士を討ち取ったとは理解に苦しむ(@_@;) 例の如く、
「結城氏朝」は誤植・誤記かと疑っちゃった(@_@;)ヾ( ̄o ̄;)何でも執筆者のミスと考えるよね?

終わりの方の〈「結城合戦」研究の新生面〉の次の件(本書130頁)まで来て、やっと理解した(^_^;)

    ・・・/特に注目すべきは、木下聡氏の研究である。木下氏は「政所方引付所収文書」
    の翻刻から、結城氏朝は当初幕府方として反乱軍の鎮圧にあたっていたが、安王丸・
    春王丸の挙兵に応じて、持氏方についたことなどを明らかにした(木下:二〇〇九)。
    結城氏が当初から持氏方ではなかったという指摘は、当該期の武士たちの去就が、
    きわめて不安定的で現実の利害関係に基づく政治的な思惑の中から決定されたと
    いえるのではないか。/・・・

「結城合戦」の経過とかは全く知らなかったから、へぇ~!へぇ~!と思いながら読んだ本章(⌒~⌒)
    
・秦野裕介「観応の擾乱」は「九州だけは南朝が・・・支配した」とするが、「九州」は誇張(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-22

・市川裕士「明徳の乱」は教わることが多く目から鱗ボロボロも『明徳記』を誤読してる疑い(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-05-23

・浅野友輔「応永の乱」、「満兼が中国の革命思想によって天命をかかげたこと」は一顧だにせず(..)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-05

・千葉篤志「上杉禅秀の乱」では虚偽の情報に振り回される貞成親王の『看聞日記』が笑える(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-09

・中根正人「永享の乱」、『鎌倉持氏記』が用いられるようになったのは国文学者の研究が契機(゚o゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-06-14
タグ:歴史
コメント(10) 
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コメント 10

tai-yama

応仁の乱も敵・味方が入れ替わってごっちゃになるし、南北朝
騒乱も入れ替わりが激しいし、室町時代の争乱は複雑と言う。
敵の敵は味方、味方の味方は敵だったり。
by tai-yama (2021-06-16 23:49) 

ナベちはる

本が売れないから値下げ…ではなく、値上げとは不思議ですねσ(゜゜)
by ナベちはる (2021-06-17 01:31) 

middrinn

たしかに(^_^;) しかし、「味方の味方」は、
tai-yama様、「敵」ではなく味方かと(^_^;)
by middrinn (2021-06-17 05:23) 

middrinn

全くのイミフですよね(^_^;)
ナベちはる様、値上げしたら、
ますます売れませんし(^_^;)
by middrinn (2021-06-17 05:25) 

ネオ・アッキー

middrinnさんおはようございます。
結城紬なら有名ですが、そんな結城で合戦があったとは、にわかに信じがたいですが、本は大切なツールという証明になりますね。
by ネオ・アッキー (2021-06-17 05:44) 

middrinn

その前に起きた「永享の乱」の余燼といった感じで、
「結城合戦」はあまり知られてないのかも(^_^;)
by middrinn (2021-06-17 05:48) 

ニッキー

まさかの値上げ競争(°_°)
値下げ競争は聞いたことがありますが、
値上げ競争で「早く買わないと高くなるよ」と
煽ってるんでしょうかw
by ニッキー (2021-06-17 15:51) 

middrinn

そーゆー作戦なのかもしれませんけど、その後、
買った人はいませんし、初めて見ました(^_^;)
by middrinn (2021-06-17 16:27) 

df233285

えっ。当初は結城に、足利持氏に対する裏切り者がいたって
ホントか。小山泰朝が小山領乗っ取れたのも、鎌倉公方、
じいさん氏満のお陰だったという恩、忘れたんだろうかねぇ。
驚いたね~。下野の結城が京都扶持衆に入っていたと
いう話も、あんまり聞かないんだが。へぇそうでしたか。
ちなみに、フジツーパソコンのバッテリーパックのコード接点
が、前世紀の機種の場合には弱いことが知られていて、私の
パソコンはその化石機種。接点寿命。イカレました。80ワット品、
コロナで秋葉に行けなくて買えなくて、たくさん有る60ワット品
バッテリーパックでただいま代用中。1分たつと、パソコンが
スリープモードになるようにして、ハードディスクがフル回転
しても、電気余計食い型番機械が壊れないように応急処置
したけど。コロナで外出自粛、また自粛の現代社会は、いよ
いよ、しんどくなりましたわ。

by df233285 (2021-06-17 20:43) 

middrinn

「・・・南北朝期に小山義政が鎌倉公方に討たれたことから、その子・若犬丸が
応永三年(一三九六)に公方に反乱し、翌年敗死すると、結城基光は小山の遺領
を公方から受け、下野守護になった。こうした経緯から小山氏と結城氏は対立し、
小山持政が幕府方に与したのに対し、結城氏朝が公方方についたのではないか」
とする永原慶二『体系日本の歴史六 内乱と民衆の世紀』(小学館,1988)の見解
も本書128頁は紹介してます(^^) 氏朝が「当初幕府方」には驚きました(^_^;)
by middrinn (2021-06-17 21:09) 

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