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201129昨日買った本&読んだ本【バカチン歴史家プロローグ】 [バカチン歴史家]

古本は(出来ればコンディション「良い」以上を)最安値で買う方針が思いもよらぬ失敗(ノ_-;)トホホ…
Amazonで新品1870円が残り2冊も同マケプレは出品者2人の「良い」1079円+送料等257円が最安値で、
数時間おきに1円ずつ値下がり中( ̄◇ ̄;) 今月はメチャクチャ高~い買い物をしたので来月のカード
引き落とし額は前月比10倍、毎月平均でも5倍以上ゆえ、今月の購入は無理(-ω-、) だが、Amazonで
新品を購入した者がいたらしく在庫が残り1冊になったのを見てチト焦りを感じ始めたところ、25日に
両出品者とも1034円+送料等257円になったまま26日朝になっても値下がりせず、両出品者の設定した
最安値と判断し、スルーすると再び高い値に戻ってしまう危険があったので、仕方なく注文(´ヘ`;)
ところが、注文した出品者は在庫がまだあったらしく別の出品者ともども1円単位の値下げを再開し、
これを書いてる時点で1014円+送料等257円まで下がった(ノ;ω;)ノ ~┻┻ (/o\) ミドリン ナカナイデー!!

【昨日買った本&読んだ本(バカチン歴史家プロローグ)】

片桐洋一『新装版 小野小町追跡 「小町集」による小町説話の研究』(笠間書院,1975→1993改訂新版→2015新装版)

Amazon出品者の「●桜井開明堂●24時間以内に発送●クッション封筒使用●ゆうメール発送」に
「良い」を1190円(1034円+送料等257円-ギフト券101円)で26日注文し28日夜7時過ぎ届く(^_^;)
コンディションは「中古品 - 良い - 【アマゾン専用在庫・迅速に発送します】2015年新装版1刷/
帯付◆微かな傷み。良好です。◆状態につきましては、Amazonコンディションガイドラインに準拠
しております。【棚番号JK-585】」という説明文で、書き込みの有無に関する記述が無く、「Amazon
コンディションガイドラインに準拠」となると「良い」は少し有りとなるから不安だったけど、新品
のようなのが届いたヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 「クッション封筒使用」や朝8時過ぎに注文したら
2時間後には発送といった点などは高評価も、追跡が出来ないので「お問い合わせ番号」を訊ねると、
「・・・また、こちらは、当方のような零細な商店では、追跡番号を付けると頂戴している257円では、
すでに当方で追加で負担している送料分がございますが、 さらに負担増となってしまいますので、
ご理解・ご了承いただきましたら幸いに存じます。」とのレス(^_^;) 冒頭の判断ミス以外は満足(^^)

enokorogusa様から御教示頂いた本書、図書館で借りて拾い読みしたところ、おかしな点もあったけど
(本文に〈後年の「小町業平歌問答」のような架空の物は別として、・・・〉とあるのに節見出しに
「五 小町の父小野良実は仮空の人物」といった誤植があるということ以外にも、論述内容に疑問)、
知的興趣に満ちた内容だと思い、小野小町(の歌)には興味関心は無いけど、買うことにした(^_^;)
ちなみに、この2015年の新装版の巻末には(たしか1993年の改訂新版には無かった)錦仁による解説
〈「小町的なもの」──目に見えぬものを見よ〉も収録されていたよんヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪

さて、本書を拾い読みしてて大爆笑した件があって、24~25頁から引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    /角田文衛氏の「小野小町の実像」(『王朝の映像』所収)の前半は、前述のように
    小野小町が小野吉子であるという考説が中心になっているが、後半は小町が誰の娘か、
    すなわち小町の家系に焦点があてられている。今、その結論だけを要約すれば、彼女の
    父は出羽守小野滝雄であり、母は滝雄の現地妻××良実(あるいは良真)の娘である
    比古姫であったと言われるのである。ただ、これは考証と称すべきものではない。
    推理小説としても程度の悪い作品である。何よりも気になるのは、用いられた資料に
    ついての吟味が乏しく、都合のよい所だけを、しかも部分的に利用しただけという
    感じが強いことである。たとえば、小町の母が、小野滝雄の現地妻であり、某姓良真
    (あるいは良実とも書く)の娘で比古姫と称する人だったとしているが、その根拠は
    「古今集目録」に、

      出羽郡司女。或云、母衣通姫云々。号比古姫云々。

    とあるのと、「小野氏系図」が小町を小野良真の娘としているのとに依拠したので
    あろうが、この二つの資料の吟味は全くなされていないのである。/「古今集目録」
    にいう「母衣通姫」とは何か。言うまでもなく、「古今集」の仮名序に「小野小町は、
    いにしへの衣通姫[そとほりひめ]の流なり」とあるのに発しているのである。
    衣通姫は允恭天皇の妃であるから、小町の母であり得ようはずはない。真名序に
    「小野小町之歌、古衣通姫之流也」とあるように歌風が衣通姫的だといっているので
    あって家系には何の関係もない。「衣通姫」の方は誰が見てもおかしいから省いて
    「比古姫」の方だけを角田氏は用いているのだが、その「比古姫」も「古今集目録」
    の記述では小町自身の別称であって母親のことではなかろう。/・・・

実は今年の6月に読了したけど拙ブログには(まだ)記録していない角田文衛の本があって、その本は
この手のデタラメで噴飯ものの考証(?)が随所にあったスーパーグレートバカチンな歴史書(^_^;)

なお、片桐洋一が「推理小説としても程度の悪い作品」と酷評しているのに、角田文衞『平安の春』
(講談社学術文庫,1999)の巻末の「面白くてやめられない名著」という一文には次の件が( ̄◇ ̄;)

    /角田文衞先生はあまりにも著名な国文学の泰斗であられるけれど、角田先生が
    もし小説をお書きになれば、現実の小説家たちはどれほど顔色を失くしてあわてて
    しまうだろうかと、私はひそかに想像している。/・・・歴史上の、あるいは古典
    文学史上の人々について、先生の関心と興味の惹かれるのは、その人物が、どういう
    家系に生れ、どういう性格を持っていたかということのようで、性格によって起る
    人生の諸々の事件(恋愛や政治、経済に至るまで)を快刀乱麻を断つ如く、鮮やかに
    解き明して[ママ]、読者を堪能させて下さる。/私は角田先生の御本を拝読する度、
    小説より面白いと夢中になってしまう。/・・・/そのどんな小文にも、角田先生の
    底知れない博学の、重厚な歴史観が鋭く光り、すべてが、文献の裏打ちをされている
    ので、読み終ると、まるで自分がとてつもなく国文学に精通した学者になったような
    気持がする。/・・・

角田文衛は「古典文学史上の人々」の研究で「著名」とはいえ歴史学専攻だから、「国文学の泰斗」
などと高評してしまうと、国文学の専門家の中には不快に感じる人もいそうだな(念のため言えば、
小生は国文学とも歴史学とも無縁である)(^_^;) 「角田先生の御本を拝読する度」と記してるので、
『王朝の映像』も「拝読」してて小野小町の母についての愚論すら「文献の裏打ちをされている」と
思ってそうだし、小生が読了した某書も「拝読」した上での上記高評だったなら、この一文の筆者の
瀬戸内寂聴は「古典文学」や「国文学」については無知無学の徒ということにオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!

[追記]

①角田文衞は藤原元子の「生活の記録をできるだけ忠実に復原」どころか捏造オホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-30

②作者の「堀河右大臣」は藤原顕光ではなく藤原頼宗(道長の子)だよヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-31

③角田文衞は例によって「顕光にとってもっともたのしいとき」を捏造してるオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-01-02
タグ:和歌 歴史
コメント(10) 
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コメント 10

ニッキー

最安値の見極めって難しいですよねぇ(*_*)
まだ下がるかも・・・と待ってると、商品がなくなったり
なぜか値上がりしたりする時もありますし(ー ー;)
とりあえず買えたからLUCKY!と思っちゃいましょう(⌒-⌒; )

by ニッキー (2020-11-29 22:17) 

爛漫亭

さすが寂聴さん、提灯持ちに徹した名文ですね。
ここまで書くと少し嫌味もまじっているのか?と
勘ぐるのが普通かも知れません。
by 爛漫亭 (2020-11-29 22:30) 

tai-yama

歴史学の大物先生が書いたとしても推理小説としても程度の悪い
作品になってしまう可能性も・・・。専門的知識があっても
表現が苦手な人もいるし、表現は凄いけど専門的知識のない人も・・・。
by tai-yama (2020-11-29 23:31) 

middrinn

ホント難しいですよねぇ(-ω-、) とはいえ、
ニッキー様、安く買えたのにと悔いが(;_;)
by middrinn (2020-11-30 06:02) 

middrinn

瀬戸内寂聴の人柄とかを、小生は全く存じ上げませんので、
爛漫亭様、その文章だけから読み解くのが「普通」なので、
古典文学に不勉強で贋物を名器と宣伝してるとしか(^_^;)
by middrinn (2020-11-30 06:10) 

middrinn

歴史学の泰斗が書いた歴史小説は、たしかに、
tai-yama様、かえって学問的素養が邪魔して、
面白い作品にならないかもしれません(^_^;)
by middrinn (2020-11-30 06:15) 

そら

まっ、そう言う時もありますよ
株式相場みたい(^^;
by そら (2020-11-30 06:34) 

middrinn

相場師になったつもりでチェックしてますが、ヘボい相場師です(^_^;)
by middrinn (2020-11-30 06:37) 

yokomi

なんともはや...、どんな本を買ったら信じられるのでしょうか(>_<)
注文したら、健康のため、その後の価格変動は見ない方がよろしいかと(^_^;)
by yokomi (2020-12-01 19:31) 

middrinn

「なんでだす?」の精神で「広く探求」していたなら、
目が節穴にはならないので真贋は見抜けるかと(^^)
たしかに、注文後は見ない方がいいですねぇ(^_^;)
by middrinn (2020-12-01 19:54) 

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