東京都シガンシナ区、例のマスクは未だに届かないけど、注文した古本は早く配達してね(*'ε`*)チゥ♡
「お届け日数を調べ」たら「翌日夜間」、つまり、明日の「夜間」かよオセ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

【買った本&読んだ本】

久保木哲夫&花上和広(校注・訳)『私家集注釈叢刊8 康資王母集注釈』(貴重本刊行会,1997)

一誠堂書店のHPから6200円(5500円+荷造料・送料700円)で昨日14日注文し今日15日届いた(⌒~⌒)
HP上に状態の説明が無いので( ← 察しのいい人は、だからか、と得心かな)、注文時に質問すると、
「書き込みや落丁・乱丁、ページの汚れや破れなどもなく、函もついております。状態は良好です。」
と回答があり、その通りだったヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 包んでいる紙を剥がすと、段ボール紙で
2重梱包されてるなど、流石、神田神保町の古本屋さんだわと大満足ウキウキ♪o(^-^ o )(o ^-^)oランラン♪
康資王母の家集で、147首に注釈と訳を付し、「解説」には注釈も訳も無いけど補遺歌20首も収録(^^)

花山天皇の皇孫延信王に嫁いで神祇伯康資王を産んだので、康資王母(やすすけおうのはは)か伯母
(はくのはは)と呼ばれてるが、片桐洋一『歌枕 歌ことば辞典 増訂版』(笠間書院,1999)の「引用
歌作者略伝」は「・・・あるいは伯母(はくぼ)と呼ばれた。」と誤記ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
女房名が四条宮筑前なのは、後冷泉天皇の皇后の四条宮寛子に仕え、父親が筑前守高階成順ゆえ(^^)
で、母親は伊勢大輔タンキタ━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━!!!! キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!!

大中臣頼基 → 大中臣能宣 → 大中臣輔親 → 伊勢大輔タンと続く一流歌人の家系に列なる康資王母、
その歌人としての実力は折紙付きで、「桜山花の下風吹きにけり木の下ごとの雪のむら消え」という
歌は勅撰集『新古今和歌集』に入集し(語句と詞書は少し異なる)、本書の【補説】から引く(^^)

    ・・・/久保田淳氏は『新古今和歌集全評釈 第一巻』(昭和五十一年、講談社)の中で、

      三句できっぱり切れて、体言止めという形は新古今時代に多い形式である。
      「雪のむら消え」もこの頃愛された句である。となると、康資王母は
      後冷泉朝において新古今的表現を先取りしていたことになる。

    と評されている。康資王母の和歌創作活動における先見性の具体的な指摘である。/

本書をパラパラと眺めていて、小生の目が留まった歌を訳とともに引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

      越へまかる人へ

    行く雁はかへる山路の雪を見て花の都を思ひ出でなむ

        北陸地方へ下る人に

      北へ行く雁は、都に帰るという帰山の雪を見て、花の咲く、華やかな都を
      ぜひ思い出してほしいものです。

越前国の歌枕である「帰山(かへるやま)」について、「・・・都から越へ旅立つ人との離別の際に、
再び都へ帰って来ることを願ってしばしば歌に詠まれた。」と【補説】に(⌒~⌒) もしもの話、仮に
詞書が無かったとしても、「行く雁」に〈花の都を思い出して帰って来てほしいな♡〉と、伊勢タンの
「春霞たつを見すててゆく雁は花なき里に住みやならへる」よりも心優しい感じで、好きだな(^_^;)

・中宮彰子が最終兵器の伊勢大輔タンに「アレを取れ!」と出撃命令キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-10

・彰子からの出撃命令を受け、伊勢大輔タン、こっそり女院に侵入した女房たちを見事撃墜v( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-04-12

・伊勢大輔タンの父である大中臣輔親も道長に促され即興で秀歌を詠んだという血は争えない話(⌒~⌒)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-03-03

・優れた歌人輩出の大中臣家の末なので伊勢大輔タンの孫娘に御指名キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-26

・伊勢大輔タン「いにしへの」の解釈で苑子タンを始め馬鹿が多すぎるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-16

・エガちゃんじゃないが、伊勢大輔タンは確実に伝説を創り、生ける伝説だったという話ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-19

・少なくとも70代前半にはなっていたはずも老いてなお歌を召されるほど活躍していた伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-07

・伊勢大輔タンの容貌を褒めつつ、その欠点を論うことも決して忘れない紫式部の性格の悪いこと(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-16

・そんな紫式部にも「気に入られるような、つつましく素直で、人なつこい人だった」伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-13

・降り積もった雪が若菜を摘んでるのかしら、だなんて、伊勢大輔タン、発想が可愛いよん(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-10-02

・末次由紀『ちはやふる』(講談社BE LOVE,2019)42巻は伊勢大輔タンの歌が解ってないぞヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-08