200208読んだ本
目出し帽のようにニット帽を顎まで下げて顔を全て覆って電車内で寝てる人、勇気あるよね( ̄◇ ̄;)
【読んだ本】
鈴木日出男『伊勢物語評解』(筑摩書房,2013)
阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)を基本テキストにして、片桐洋一&
福井貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語
平中物語』(小学館,1994)の福井貞助による校注・訳、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語 付現代語
訳』(角川文庫,1979)、森野宗明(校注・現代語訳)『伊勢物語』(講談社文庫,1972)、中河與一
(訳注)『伊勢物語 付 現代語訳』(角川文庫,1953)等で補いつつ、『伊勢物語』をチンタラと読む
ファンタジスタの第13回Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン! 第13段の話、石田穣二の現代語訳で引く( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
昔、武蔵の国の男が、京の女のもとに、「お話しするのは気のひけることです、
そうかといってお話ししないのは苦しいことです」と書いて、上書に「武蔵鐙
[むさしあぶみ]」と書いてよこしてのち、ふっつり音便も消えてしまったので、
京から、女が(次のような歌を詠みおくった)、
武蔵鐙さすがにかけて頼むには問はぬもつらし問ふもうるさし
(武蔵鐙のさすがではありませんが、さすがに──やはり──あなたのことを
心にかけて頼りにします私としては、お便りを下さらないのもひどいと
思われますし、かといってお便りを下さるのも、もうわずらわしいばかりです)
とあるのを見て、男は堪えがたく悲しい思いがしたのだった。(そして詠んだ)、
問へば言ふ問はねば恨む武蔵鐙かかるをりにや人は死ぬらむ
(便りをすれば苦情を言うし、便りをしなければ恨む、こういう時に
人は苦しみのあまり死ぬものなのだろうか)
武蔵国に女が出来たことを「お話しするのは気のひける」といっているわけだけど、渡辺実(校注)
『新潮日本古典集成 伊勢物語』(新潮社,1976)27頁頭注欄解説は〈・・・「聞こゆればはづかし」
を、倫理的な羞恥と解しては当るまい。妻を持つまでに武蔵に住みついた自分を、もはや都びとでは
なくなってしまったと恥じるのである。この段の男は、すでに「武蔵なる」男なのだ。〉( ̄◇ ̄;)
さて、本書の本段の評釈の末尾(53頁)に気になる件があったので引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・・・/関係が複雑になっていく男と女の間に、贈答歌が詠み交され、
それぞれの言葉がたがいにひびきあっていく。それがたがいの心の深いところで、
ひびきあい、魂をふれあわせることになる。しかし、人の関係をいっそう複雑化
することはあっても、その恋仲を日常的にとり戻すようなことは、けっしてない。
歌の力は、あくまでも非日常的なところで、人の魂をゆり動かすことのできる
力以外にはないのである。
本当に「けっしてない」のかな(@_@;) そもそも「贈答歌」で返歌がある場合は贈歌の受け手が何も
アクションに出てないわけだから「恋仲を日常的にとり戻すようなこと」が無いのは当然かと(^_^;)
他方、「逢ふことの方はさのみぞふたがらん一夜めぐりの君となれれば」の「歌の力」を雨海博洋&
岡山美樹(全訳注)『大和物語(上)』(講談社学術文庫,2006)の現代語訳で紹介C= (-。- ) フゥー
監の命婦のもとに、中務の宮がお通いになっていられたとき「[陰陽道の「方塞り」で]
そちらは方角がふさがっているので、今宵は伺えません」とおっしゃってこられたので、
そのお返事に、
私に逢ってくださる方角はそのようにいつもふさがってばかりいるのでしょうよ。
あなたは、一夜めぐりの神のように、あちらこちらの女の方の所を、毎夜毎夜
めぐってお通いになっているので。
とあったので、方角がふさがっていたけれど、(宮は)おいでになって、(そのまま)
お泊りになられたとか。・・・
・『伊勢物語』が描く「みやび」( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-28 )、
日本文化として脈々と受け継がれているとされるがイタリア人こそが「みやび」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-29
・17歳年下から17歳年上まで、この男の守備範囲の広さはゴールデングラブ賞ものやね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-05
・在原業平の歌は鬼たちを感じ入らせるほどじゃなかったということかしらオホホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-07
・今井源衛の頭の悪さは知ってたが、敢えて言おう、バカチンであるとヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-22
【読んだ本】
鈴木日出男『伊勢物語評解』(筑摩書房,2013)
阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)を基本テキストにして、片桐洋一&
福井貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語
平中物語』(小学館,1994)の福井貞助による校注・訳、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語 付現代語
訳』(角川文庫,1979)、森野宗明(校注・現代語訳)『伊勢物語』(講談社文庫,1972)、中河與一
(訳注)『伊勢物語 付 現代語訳』(角川文庫,1953)等で補いつつ、『伊勢物語』をチンタラと読む
ファンタジスタの第13回Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン! 第13段の話、石田穣二の現代語訳で引く( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
昔、武蔵の国の男が、京の女のもとに、「お話しするのは気のひけることです、
そうかといってお話ししないのは苦しいことです」と書いて、上書に「武蔵鐙
[むさしあぶみ]」と書いてよこしてのち、ふっつり音便も消えてしまったので、
京から、女が(次のような歌を詠みおくった)、
武蔵鐙さすがにかけて頼むには問はぬもつらし問ふもうるさし
(武蔵鐙のさすがではありませんが、さすがに──やはり──あなたのことを
心にかけて頼りにします私としては、お便りを下さらないのもひどいと
思われますし、かといってお便りを下さるのも、もうわずらわしいばかりです)
とあるのを見て、男は堪えがたく悲しい思いがしたのだった。(そして詠んだ)、
問へば言ふ問はねば恨む武蔵鐙かかるをりにや人は死ぬらむ
(便りをすれば苦情を言うし、便りをしなければ恨む、こういう時に
人は苦しみのあまり死ぬものなのだろうか)
武蔵国に女が出来たことを「お話しするのは気のひける」といっているわけだけど、渡辺実(校注)
『新潮日本古典集成 伊勢物語』(新潮社,1976)27頁頭注欄解説は〈・・・「聞こゆればはづかし」
を、倫理的な羞恥と解しては当るまい。妻を持つまでに武蔵に住みついた自分を、もはや都びとでは
なくなってしまったと恥じるのである。この段の男は、すでに「武蔵なる」男なのだ。〉( ̄◇ ̄;)
さて、本書の本段の評釈の末尾(53頁)に気になる件があったので引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・・・/関係が複雑になっていく男と女の間に、贈答歌が詠み交され、
それぞれの言葉がたがいにひびきあっていく。それがたがいの心の深いところで、
ひびきあい、魂をふれあわせることになる。しかし、人の関係をいっそう複雑化
することはあっても、その恋仲を日常的にとり戻すようなことは、けっしてない。
歌の力は、あくまでも非日常的なところで、人の魂をゆり動かすことのできる
力以外にはないのである。
本当に「けっしてない」のかな(@_@;) そもそも「贈答歌」で返歌がある場合は贈歌の受け手が何も
アクションに出てないわけだから「恋仲を日常的にとり戻すようなこと」が無いのは当然かと(^_^;)
他方、「逢ふことの方はさのみぞふたがらん一夜めぐりの君となれれば」の「歌の力」を雨海博洋&
岡山美樹(全訳注)『大和物語(上)』(講談社学術文庫,2006)の現代語訳で紹介C= (-。- ) フゥー
監の命婦のもとに、中務の宮がお通いになっていられたとき「[陰陽道の「方塞り」で]
そちらは方角がふさがっているので、今宵は伺えません」とおっしゃってこられたので、
そのお返事に、
私に逢ってくださる方角はそのようにいつもふさがってばかりいるのでしょうよ。
あなたは、一夜めぐりの神のように、あちらこちらの女の方の所を、毎夜毎夜
めぐってお通いになっているので。
とあったので、方角がふさがっていたけれど、(宮は)おいでになって、(そのまま)
お泊りになられたとか。・・・
・『伊勢物語』が描く「みやび」( https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-28 )、
日本文化として脈々と受け継がれているとされるがイタリア人こそが「みやび」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-29
・17歳年下から17歳年上まで、この男の守備範囲の広さはゴールデングラブ賞ものやね( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-05
・在原業平の歌は鬼たちを感じ入らせるほどじゃなかったということかしらオホホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-07
・今井源衛の頭の悪さは知ってたが、敢えて言おう、バカチンであるとヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-22
「便りが無いのは元気な証拠」とか言ってみたり(笑)。
縦読み贈答歌で不倫を匂わせてみたり・・・
by tai-yama (2020-02-08 21:36)
ちょうど目隠しになっていいのかな。電車で寝るには都合がいいかも。
by nikki (2020-02-08 23:53)
アイマスクの代わり…にはなるかもしれませんが、周りからの目線は結構なものになりそうですよね(^^;
by ナベちはる (2020-02-09 00:57)
我が家の入口を、塞がっている方に付け替えようかな...(^_^;)
by yokomi (2020-02-09 01:54)
縦読みならば、業平が詠んだ「かきつばた」の「折句」が
tai-yama様、有名ですが、5文字までですからね(^_^;)
by middrinn (2020-02-09 07:49)
よく眠れるかもしれませんが、
nikki様、防犯上・・・(^_^;)
by middrinn (2020-02-09 07:53)
周囲の痛~い視線も、顔を隠すことで、
ナベちはる様、感じないのかも(^_^;)
by middrinn (2020-02-09 07:54)
方塞りになってても「方違え」の方法で、
yokomi様、訪問できるのですよ(^_^;)
by middrinn (2020-02-09 07:56)
あれ?コメが消えてる(´・_・`)
目出し帽、顎まで下げて電車で寝てる人は
きっと寝顔を見られたくないんですねぇ(⌒-⌒; )
前に朝の電車で窓ガラスに後頭部を押し付けて
口を開けたまま寝てる女性を見ましたが
あの人は起きた時にどういうリアクションをするのかw
さっき赤いチャリに先導されて走ってきましたが
風が強すぎて途中で心が折れました(ー ー;)
by ニッキー (2020-02-09 11:35)
( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製寝顔を見られたくない座布団1枚 ♪
アイマスクと同じ効果を狙ったのではなく恥ずかしがり屋さん(゚ロ゚;)
その女性はインスタ映えの素材を提供してくれたとかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
赤いチャリが後ろから「走れ!」と叱咤かとオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
by middrinn (2020-02-09 12:35)