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200103読んだ本

ブックオフで元日から本は20%オフなのに、みどりんは行かないのかなぁ(´ヘ`;) そだねー(-ω-、)
隣県の店舗まで電車賃かけずに歩いて行きたいけど(ノ_-;)ハア… てゆーか、冬休み、短すぎヾ(`◇´)ノ
とプンプンしてたら、年賀ハガキを1枚買いに行く事態にヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 歩いて山を越えて無地63円を
郵便局で購入後(年賀状の返事を書いてるお婆さんがいた)、地元店舗廻るも収穫ナシオン主権(+_+)

【読んだ本】

渡辺実(校注)『新潮日本古典集成 伊勢物語』(新潮社,1976)

阿部俊子(全訳注)『伊勢物語(上)』(講談社学術文庫,1979)を基本テキストにして、片桐洋一&
福井貞助&高橋正治&清水好子(校注・訳)『新編日本古典文学全集12 竹取物語 伊勢物語 大和物語
平中物語』(小学館,1994)の福井貞助(校注・訳)『伊勢物語』、石田穣二(訳注)『新版 伊勢物語
付現代語訳』(角川文庫,1979)、森野宗明(校注・現代語訳)『伊勢物語』(講談社文庫,1972)、
中河與一(訳注)『伊勢物語 付 現代語訳』(角川文庫,1953)で補いつつ、『伊勢物語』をチンタラ
読むムーヴメントの第3回〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ 今日読んだ第三段は、男が女に「ひじき藻」
を贈り、「思ひあらば 葎[むぐら]の宿に 寝もしなむ ひじきものには 袖をしつつも」という歌も
付けた話で、女は清和帝の二条の后(藤原高子)となる前のことと後注らしき一文も付されてる(^^)

『大和物語』の161段にも入ってる上記歌、森野宗明による訳と語注評解の一部を引くよv( ̄∇ ̄)ニヤッ

    深く想う心さえあるならば、たとえ、むぐらの生い茂るひどい家にだって、
    きっとそれをいとわず寝ることもできようというもの、敷き物としては
    袖を敷きながらでも。

    「思ひ」を、女の男を想う愛情と解すのが普通。ただ、それを受けての
    「ねもしなん」は、独り寝もがまんできようとする説、どんなあばら屋でも
    男ととも寝することをいといはすまいとする説などがわかれる。・・・
    「ひしきもの」は引敷物で、褥のこと。海草のヒジキと掛詞になっている。
    掛詞では、音の清濁の別は無視される。表記の一致だけが条件。
    また、この時代の文章では清濁の別を表記に反映させないのが普通。 

阿部俊子も〈贈り物にした海藻の「ひじきも」と引敷物[ひきしきもの]とを掛けている。〉とし、
この女、マジで和歌に関しては頭が悪いなと心底呆れたけど、やはり「掛けている」とする(@_@;)
作家だから仕方がないけど、中河與一の脚注も「鹿尾菜と引き敷きものとをかけてゐる。」(@_@;)
福井貞助の頭注も〈「ひじきもの」は、引敷物[ひじきもの]にひじき藻の意をかける。〉とするし、
『大和物語』の各注釈書を見ると、前掲書所収の高橋正治(校注・訳)の頭注は〈「ひじき物」の
「しき物」の部分と「敷物」が掛詞。〉と変だけど「掛詞」と解し、雨海博洋&岡山美樹(全訳注)
『大和物語(下)』(講談社学術文庫,2006)の語釈も〈「ひじき物」は「引敷き物」と「ひじきも」
の掛詞。〉と記しているように、「掛けている」あるいは「掛詞」とする者ばかりである(@_@;)

和歌の読解が怪しい石田穣二(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-01 )の
脚注は〈「ひしきもの」は「ひじき藻」を詠み込み、「引き敷き物」、つまり敷物、しとねの意。〉
と記していて、他書のように「掛けている」とか「掛詞」という用語を使っていなかった( ̄◇ ̄;)

さて、さて、さ~て! 本書15頁を披いて、頭注八を見て、びっくり∑( ̄ロ ̄|||)ニャンですと!?

    ・・・贈物の「ひじき藻」を「引敷物[ひしきもの]」(夜具)という語の中に
    よみ込んだ歌。この技法を物名[もののな]という。

橋本不美男&有吉保&藤平春男(校注・訳)『新編日本古典文学全集87 歌論集』(小学館,2002)の
巻末の「歌論用語」の「題」の項に「物名」は次のように説明されてる〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・「たちばな『あしひきの山立ちはなれ行く雲の宿りさだめぬ世にこそありけれ』
    (古今集・巻十)のように物の名(動植物・国名・十干十二支など)をその意に関係なく
    歌詞の中に詠み隠す隠題[かくしだい](物名[もののな])がある。・・・

「ひじき藻」、この歌の「意に関係なく」、しかも「歌詞の中に詠み隠」しているのかしら(@_@;)

・阿部俊子は『古今和歌集』に一首入る紀茂行(貫之の父・望行)を「しげゆき」と誤読ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-11-05

・阿部俊子の・・・GACKT様からは「こんな本を読んでたらバカですね」と言われちゃうかも(´ヘ`;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-21
タグ:和歌 古典
コメント(10) 
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コメント 10

そら

新年あけましておめでとうございます
本年も宜しくお願いいたしますm(_ _)m

ブックオフ行かないんですね!
私はてっきり開店時間に待ち構えているのかと(^^;
by そら (2020-01-03 18:14) 

middrinn

店の前で開店を待つのはパチ屋さんみたいで恥ずかしいですよ(^_^;)
あけおめです(^o^)丿 こちらこそ宜しくお願い申し上げますm(__)m
by middrinn (2020-01-03 18:32) 

ニッキー

ブックオフ、そういえばかみさんも「今年は行く時間がない( ;´Д`)」って言ってました(⌒-⌒; )
年末年始って何気にすることが多くて
あっという間に終了するんですよねぇ(*_*)
by ニッキー (2020-01-03 21:48) 

tai-yama

郵便局で年賀状を書けば出し忘れもないし手間も省けるかも。
邪魔とも言うけど(笑)。訳者の皆さん、ひきじが必要なほど
実は髪の毛が・・・・
by tai-yama (2020-01-03 23:13) 

ナベちはる

地元の店舗での収穫がなかったの、残念ですね((+_+))
とはいえ、遠くまで行くのもなぁという感じですよね…
by ナベちはる (2020-01-04 01:14) 

middrinn

年末は年賀状とかに追われますしね(^_^;)
ニッキー様が先日川沿いでRUNしてて遭遇
した人、箱根を走ってませんでしたか^_^;
by middrinn (2020-01-04 07:35) 

middrinn

机と椅子の一角を陣取って、一生懸命に何枚も何枚も
tai-yama様、書いてましたよ(^_^;) もしかしたら、
女がもっと髪がフサフサになるようにと男も(^_^;)
by middrinn (2020-01-04 07:37) 

middrinn

地元の店舗を廻っても収穫が無かったのは、
ナベちはる様の御令弟のような意気込みが
不足していたからかもしれません(´ヘ`;)
by middrinn (2020-01-04 07:39) 

uchin

こんにちは
今年もよろしくお願いします。
ブックオフは近くにあります。
よくそちらへは出向きます。
by uchin (2020-01-04 09:08) 

middrinn

お近くにあるとは羨ましいです(^_^;)
地元の店舗でも歩いて山を越えて行くか
電車に乗らないと行けないので(-ω-、)
by middrinn (2020-01-04 09:13) 

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