200104読んだ本
電撃戦だよっ！ パンツァー・フォー！(^o^)丿 早朝に出発して、ひたすら歩いて山を越え谷を越え、
隣の県のブックオフを急襲・・・の予定だったけど、気が変わった(-ω-、) 胃もメチャ痛いし(+_+)
【読んだ本】
深沢眞二＆深沢了子編『芭蕉・蕪村 春夏秋冬を詠む 秋冬編』（三弥井古典文庫,2016）所蔵本
読了(^o^)丿 今年読んだ本でベスト(^o^)丿ヾ(-_-;)ｵｲｵｲまだ1冊しか読んでない！ 冗談はさておき、
最終的にもベスト10には入りそうな啓蒙的かつ前衛的な好著かと(^_^;) 春夏編については、和歌が
培ってきた日本の伝統的な季節の感じ方を踏まえた上で一ひねりした芭蕉や蕪村の俳諧の知的面白さ
を丁寧に解説してくれてる一方（芭蕉の「春なれや名もなき山の朝がすみ」が持つおかしみ＝俳諧の
所以を超丁寧に紹介した⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-06 ）、芭蕉の
「古池や蛙飛込む水の音」は藤原節信が能因法師に披露した秘蔵の宝物である（干からびた蛙だが）
「井手の蛙」という有名な歌枕を実は踏まえている句であるとするメチャ知的刺激に満ちた読み解き
（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-16 ）を既に紹介済みである(⌒～⌒)
この秋冬編も啓蒙的なのは変わらないけど、誤植が数ヵ所あるのはともかく、スルーできないミスも
散見されたのがチトね(^_^;) ただ、その一つは在原行平のことで本書とは関係なく記事化済みだし
（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-20 ）、もう一つは西行に〈「枯野」
の情緒を愛する志向〉があるとして本書が引いている歌があるけど、各注釈書を参照した限りでは、
そうは解せなかったりするし（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-10 ）、
読者をミスリードしそうな記述（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-19 ）
もあったりする(^_^;) ただ、芭蕉の有名な「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」（下五は「かけめぐる」
ではなく「かけまわる」の可能性大と本書）は、西行の「津の国の難波の春は夢なれや蘆のかれ葉に
風わたる也」が念頭にあったのではないか、とする本書の指摘にはナルホドと思ったけどね(⌒～⌒)
折角なんで、へぇ～！と思ったところを秋の「砧」の章から引いておく〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
11 芭蕉の発句
秋深き隣は何をする人ぞ （『笈日記』）
元禄七年（一六九四）に芭蕉が大坂で五十一歳で死ぬ直前の九月二十八日、大坂の俳人・
芝柏［しはく］の俳諧の席に招かれながら、体調すぐれず欠席を伝えた際の発句である。
用いられている語句が平易で、それゆえにこそ一句の言わんとするところが掴みにくい。
たとえば、状況から見て何よりも芝柏への挨拶が主題であり、「隣」は芝柏亭を指していて、
亭主の芝柏が俳諧風雅のうちに深まる秋を送るのがゆかしく懐かしいと言った、とする
解釈があった（志田義秀『芭蕉俳句の解釈と鑑賞』至文堂、一九五六）。あるいは、芭蕉が
旅宿の隣家の物音について「どういう人なのであろう」とゆかしがっていることの表明で
あって、「それぞれ孤独でありながら、その孤独を通してつながり合うという、連帯の意識
がある」と、芭蕉の心理に深く立ち入ろうとする解釈もあった（山本健吉『芭蕉全発句』
河出書房新社、一九七四）。明解の得られていない芭蕉発句の一つである。／ここに、
8に挙げた宗因の発句、
大坂にて
つぶりをもうつは隣の碪［きぬた］かな
を補助線として引くことはできないであろうか。宗因は一時代前の大坂俳壇の中心人物で、
「つぶりをも」の句は『宗因千句』所載の著名句であった。芭蕉はこの時大坂市中の
門人の家に泊まっている。ならば、芭蕉が「秋深き」句にこめた意図は次のようなこと
ではなかったか。／──この、秋の終わりの頃、宗因先生がかつて詠んだ「隣の碪」を
私も味わいたいものです。大坂に泊まれば「夕顔巻」［光源氏が夕顔の家に泊まった翌朝、
砧を打つ音を耳にする場面があり、宗因の句はソレを踏まえている］の世界に迷い込める
かもしれないと期待しているのですが、さて、宿の隣人は何をする人でしょうか。
砧を打ってくれないものでしょうか──。／そのように取れば11は、大坂という町と、
大坂の俳人たちへの挨拶と見ることができる。また、砧の声を所望するという発想が
あるとすれば、それは10の［芭蕉の発句］「碪打て我に聞かせよ坊が妻」とも一脈通じて
いるように思われる。要するにこれは、「砧」と言わない「砧」の句ではなかったか。
一つの解釈として記しておく。
にしても、西山宗因の談林俳諧を理解するのに『源氏物語』の知識も必要とは俳諧も奥が深い(￣◇￣;)
とまれ、西村亨の名著『王朝びとの四季』（講談社学術文庫,1979）とともに、枕元に常備v(￣∇￣)ﾆﾔｯ
隣の県のブックオフを急襲・・・の予定だったけど、気が変わった(-ω-、) 胃もメチャ痛いし(+_+)
【読んだ本】
深沢眞二＆深沢了子編『芭蕉・蕪村 春夏秋冬を詠む 秋冬編』（三弥井古典文庫,2016）所蔵本
読了(^o^)丿 今年読んだ本でベスト(^o^)丿ヾ(-_-;)ｵｲｵｲまだ1冊しか読んでない！ 冗談はさておき、
最終的にもベスト10には入りそうな啓蒙的かつ前衛的な好著かと(^_^;) 春夏編については、和歌が
培ってきた日本の伝統的な季節の感じ方を踏まえた上で一ひねりした芭蕉や蕪村の俳諧の知的面白さ
を丁寧に解説してくれてる一方（芭蕉の「春なれや名もなき山の朝がすみ」が持つおかしみ＝俳諧の
所以を超丁寧に紹介した⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-06 ）、芭蕉の
「古池や蛙飛込む水の音」は藤原節信が能因法師に披露した秘蔵の宝物である（干からびた蛙だが）
「井手の蛙」という有名な歌枕を実は踏まえている句であるとするメチャ知的刺激に満ちた読み解き
（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-16 ）を既に紹介済みである(⌒～⌒)
この秋冬編も啓蒙的なのは変わらないけど、誤植が数ヵ所あるのはともかく、スルーできないミスも
散見されたのがチトね(^_^;) ただ、その一つは在原行平のことで本書とは関係なく記事化済みだし
（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-12-20 ）、もう一つは西行に〈「枯野」
の情緒を愛する志向〉があるとして本書が引いている歌があるけど、各注釈書を参照した限りでは、
そうは解せなかったりするし（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-10 ）、
読者をミスリードしそうな記述（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-03-19 ）
もあったりする(^_^;) ただ、芭蕉の有名な「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」（下五は「かけめぐる」
ではなく「かけまわる」の可能性大と本書）は、西行の「津の国の難波の春は夢なれや蘆のかれ葉に
風わたる也」が念頭にあったのではないか、とする本書の指摘にはナルホドと思ったけどね(⌒～⌒)
折角なんで、へぇ～！と思ったところを秋の「砧」の章から引いておく〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
11 芭蕉の発句
秋深き隣は何をする人ぞ （『笈日記』）
元禄七年（一六九四）に芭蕉が大坂で五十一歳で死ぬ直前の九月二十八日、大坂の俳人・
芝柏［しはく］の俳諧の席に招かれながら、体調すぐれず欠席を伝えた際の発句である。
用いられている語句が平易で、それゆえにこそ一句の言わんとするところが掴みにくい。
たとえば、状況から見て何よりも芝柏への挨拶が主題であり、「隣」は芝柏亭を指していて、
亭主の芝柏が俳諧風雅のうちに深まる秋を送るのがゆかしく懐かしいと言った、とする
解釈があった（志田義秀『芭蕉俳句の解釈と鑑賞』至文堂、一九五六）。あるいは、芭蕉が
旅宿の隣家の物音について「どういう人なのであろう」とゆかしがっていることの表明で
あって、「それぞれ孤独でありながら、その孤独を通してつながり合うという、連帯の意識
がある」と、芭蕉の心理に深く立ち入ろうとする解釈もあった（山本健吉『芭蕉全発句』
河出書房新社、一九七四）。明解の得られていない芭蕉発句の一つである。／ここに、
8に挙げた宗因の発句、
大坂にて
つぶりをもうつは隣の碪［きぬた］かな
を補助線として引くことはできないであろうか。宗因は一時代前の大坂俳壇の中心人物で、
「つぶりをも」の句は『宗因千句』所載の著名句であった。芭蕉はこの時大坂市中の
門人の家に泊まっている。ならば、芭蕉が「秋深き」句にこめた意図は次のようなこと
ではなかったか。／──この、秋の終わりの頃、宗因先生がかつて詠んだ「隣の碪」を
私も味わいたいものです。大坂に泊まれば「夕顔巻」［光源氏が夕顔の家に泊まった翌朝、
砧を打つ音を耳にする場面があり、宗因の句はソレを踏まえている］の世界に迷い込める
かもしれないと期待しているのですが、さて、宿の隣人は何をする人でしょうか。
砧を打ってくれないものでしょうか──。／そのように取れば11は、大坂という町と、
大坂の俳人たちへの挨拶と見ることができる。また、砧の声を所望するという発想が
あるとすれば、それは10の［芭蕉の発句］「碪打て我に聞かせよ坊が妻」とも一脈通じて
いるように思われる。要するにこれは、「砧」と言わない「砧」の句ではなかったか。
一つの解釈として記しておく。
にしても、西山宗因の談林俳諧を理解するのに『源氏物語』の知識も必要とは俳諧も奥が深い(￣◇￣;)
とまれ、西村亨の名著『王朝びとの四季』（講談社学術文庫,1979）とともに、枕元に常備v(￣∇￣)ﾆﾔｯ
。。つぶりをもうつは隣の狸［たぬき］かな
、、と、、、。<m(__)m>
、、新春！佳い一年になりますように。
。。胃痛。具合どうですか？
by 喜んぶ (2020-01-04 13:55)
（ ＾ｏ＾）ノ◇ 山田く～ん 特製きぬたならぬたぬき座布団１0枚 ♪
たぬきが、お腹だけでなく、つぶり（頭）をも打っていると(^_^;)
喜んぶ様も佳い一年なりますよーに(^o^)丿 今年も宜しくm(__)m
まだ痛いです(+_+) コーヒー止めて太田胃酸を服用してます(+_+)
by middrinn (2020-01-04 15:11)
１月も4日になってしまいましたが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします＾＾
胃の痛み大丈夫ですか？お大事になさってくださいね。
by Mashiro (2020-01-04 18:48)
お蔭様で、だいぶ痛みは引きまして、楽になりました(^_^;)
こちらこそ、あけおめことよろで～す(^o^)丿 今年も素敵な
作品がクリエーターズバンクに増えるのが楽しみです(^o^)丿
by middrinn (2020-01-04 18:54)
胃の痛みには胃薬より胃を保護する薬の方が良いかと！
あと胃酸を抑える薬、お大事にm(_ _)m
by そら (2020-01-04 19:05)
ナルホド_φ(￣^￣ )ﾒﾓﾒﾓ 昼間に「クノール カップスープ
つぶたっぷりコーンクリーム」を2杯飲みました(^o^)丿
by middrinn (2020-01-04 19:25)
middrinn さんお大事に。
by nikki (2020-01-04 21:11)
ありがとうございます(T_T) 夕食がおでんで、また痛みが(+_+)
by middrinn (2020-01-04 21:24)
胃は大丈夫ですか？
お大事にされてくださいね(´・ω・`)
by たじまーる (2020-01-04 21:53)
年末年始のご馳走で胃が弱ってるのかも・・・
ゆっくり消化に良いものを食べて労ってあげてくださいね(_ _)
そういう私はここ数日食後にエビオス飲んでますがw
by ニッキー (2020-01-04 22:03)
声しか聞こえないとしても女性の声なら隣はかなりきになるかも。
安アパートとも言えたり(笑)。
by tai-yama (2020-01-04 22:45)
蒙が啓かれる良書のようですね。
古池の解釈は目からウロコです。
by 爛漫亭 (2020-01-04 23:59)
胃痛、お大事にしてください…
by ナベちはる (2020-01-05 01:05)
胃痛にホットミルク（長）
↑が良く利きます。
わたしもおなじ症状になり、ブログを書いている途中で、
手が止まった事がありました。胃潰瘍とか、ビタミン野菜
の飲みすぎによる下痢かと思いましたが、私の場合は
風邪。実家の母親もその後、妹からうつされたようです。
お大事に。なお近くのブックオフへ、記事見て行きました。
私の家近くのは、店舗限定で、５日も安売りやってますが。
新入荷していないのか、良い情報が見当たりませんでした。
by df233285 (2020-01-05 08:31)
目が覚めたら胃痛は治まってました(^^) その代わりなのか頭痛が(+_+)
たじまーる様、いつもいつも御心配頂き、ありがとうございますm(__)m
by middrinn (2020-01-05 10:00)
御馳走ではないのですが、昨夜のおでんで体重が1kg増^_^;
ニッキー様は、こってり濃厚の御馳走ばかりのような(^_^;)
by middrinn (2020-01-05 10:01)
女性が砧で打つのが衣ではなく男だったり・・ﾍ(__ﾍ)☆＼(^^;
tai-yama様が壁にコップをあててるお姿が見えま～す(^o^)丿
by middrinn (2020-01-05 10:01)
何かを探すわけでもなく図書館の書架をブラウジングしてるだけで、
爛漫亭様、このような良書に遭遇することがあるんですね(〃'∇'〃)
by middrinn (2020-01-05 10:02)
ブログ毎日更新の前提に健康を
ナベちはる様は挙げられてたし、
気を付けたいと思いますm(__)m
by middrinn (2020-01-05 10:03)
胃痛にホットミルク___φ(￣^￣ )ﾒﾓﾒﾓ
長様もお大事になさってくださいm(__)m
今日まで2割引セールしてる店舗もあり
ますねぇ(^^) せどりさんの大量購入で、
新たに在庫から補充してるかも(^_^;)
by middrinn (2020-01-05 10:04)