221027読んだ本
無能だった政権のナンバー２がトップに立たなくて良かったと安堵・・ﾍ(__ﾍ)☆＼(^^;ｺﾛｻﾚﾙｿﾞ!
【読んだ本】
倉本一宏（全現代語訳）『藤原行成「権記」（下）』（講談社学術文庫,2012）
藤原顕光は悪霊だけでなく無能の大臣とされており、朝廷の儀式や行事での他の公卿の失儀や違例を
日記『小右記』で批判する賢人右府こと藤原実資も顕光の失態には特に厳しい批判を加えてる(^_^;)
藤原道長も顕光のことを「大馬鹿の中の大馬鹿である」（至愚之又至愚也）と罵倒したことを実資は
『小右記』の長和5年（1016年）正月27日条に記録しており、倉本一宏編『現代語訳 小右記7 後一条
天皇即位』（吉川弘文館,2018）258頁から引く(^_^;)
二十七日、壬申。 道長、固関の儀の際の顕光の失態を罵る／「至愚の又至愚」
・・・［藤原］資平が云ったことには、「昨日、左相国［藤原道長］が云ったことには、
『「右府［藤原顕光］は固関の儀の上卿を勤めいてた際、失誤が多端なであった」と
云うことだ。一条院の御譲位の際の固関についても、右府が上卿を勤めた。事の忌みが
有るので、私（道長）は頗る意向を示したのだが、そのことを覚えておらず、無理に
上卿を勤めた。失儀が多かったので、諸卿の為に笑われた。至愚のまた、至愚である』
ということでした」と。・・・
長さん様が「200419昨日買った本＆読んだ本」へのコメントで御教示して下さった、その道長の日記
『御堂関白記』の長和5年（1016年）正月30日条を倉本一宏（全現代語訳）『藤原道長「御堂関白記」
（下）』（講談社学術文庫,2009）から引く(^_^;)
三十日、乙亥。 大祓／道長に随身・兵仗を賜う／藤原顕光、東宮傅に任じられる
と称す
・・・或る人が云ったことには、「夜分、右大臣［藤原顕光］が、東宮（敦明親王）
の許に参った。除目も行なわれていないのに、『自分が東宮傅に任じられる』と
称して、慶賀を啓上した。また、皇后宮（藤原娍子）の御在所（藤原為任邸）に
参って、拝舞した。皇后宮は禄物を賜った」ということだ。ただ、今朝になって、
この知らせが有った。七十歳の大臣の行なったこととしては、極めて不覚である。
この人は、元から馬鹿者である。それでこんなことをしでかしたものである。／
「七十の大臣の作す所、極めて以て不覚なり。件の人、本より白物なり。仍りて致す所なり。」は、
いい年をしてと呆れてる感(^_^;) ただ、国際日本文化研究センター「摂関期古記録データベース」の
この書き下し文、「白物」は「代物」の誤記じゃないのか(＠_＠;) 「白物」に「馬鹿者」という意味
があるならヨドバシに行って家電を見る度に顕光を連想・・ﾍ(__ﾍ)☆＼(^^;悪霊に取り憑かれるぞ！
さて、さて、さ～て！藤原行成の日記『権記』の寛弘8年（1011年）10月8日条を本書351頁から(^_^;)
八日、丁未。 藤原顕光に宣命の作法を問う
秉燭［へいしょく］の頃に及んで、右府（顕光）の許に参った。宣命の作法を
問い奉った。大臣（顕光）は、故院（一条院）の御即位の日の宣命の上卿を
勤められた。教えられたことに、参考になることは無かった。・・・
「示さるる所、拠ること無し。」とは、先例拘束主義の貴族社会で顕光はよくやってこれたな(^_^;)
重職である「・・・参議には、読み書きのできない者も多くいて、議定を行なっている際に見苦しい
ものである。差し障りのある事が多くあった。」という驚愕の事実も『小右記』には記されていたし
（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-15）、凄い時代だﾋｨｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
・「或る女が、右宰相（顕光）が今年十一月七日に必ず死ぬという夢を見ました」も大ハズレ(^_^;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-06
・角田文衞は例によって「顕光にとってもっともたのしいとき」を捏造してるオホホホ!!♪(￣▽+￣*)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-01-02
・作者の「堀河右大臣」は藤原顕光ではなく藤原頼宗（道長の子）だよヾ(｀◇´)ﾉ彡☆ｺﾉ! ﾊﾞｶﾁﾝｶﾞｧ!!
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-31
【読んだ本】
倉本一宏（全現代語訳）『藤原行成「権記」（下）』（講談社学術文庫,2012）
藤原顕光は悪霊だけでなく無能の大臣とされており、朝廷の儀式や行事での他の公卿の失儀や違例を
日記『小右記』で批判する賢人右府こと藤原実資も顕光の失態には特に厳しい批判を加えてる(^_^;)
藤原道長も顕光のことを「大馬鹿の中の大馬鹿である」（至愚之又至愚也）と罵倒したことを実資は
『小右記』の長和5年（1016年）正月27日条に記録しており、倉本一宏編『現代語訳 小右記7 後一条
天皇即位』（吉川弘文館,2018）258頁から引く(^_^;)
二十七日、壬申。 道長、固関の儀の際の顕光の失態を罵る／「至愚の又至愚」
・・・［藤原］資平が云ったことには、「昨日、左相国［藤原道長］が云ったことには、
『「右府［藤原顕光］は固関の儀の上卿を勤めいてた際、失誤が多端なであった」と
云うことだ。一条院の御譲位の際の固関についても、右府が上卿を勤めた。事の忌みが
有るので、私（道長）は頗る意向を示したのだが、そのことを覚えておらず、無理に
上卿を勤めた。失儀が多かったので、諸卿の為に笑われた。至愚のまた、至愚である』
ということでした」と。・・・
長さん様が「200419昨日買った本＆読んだ本」へのコメントで御教示して下さった、その道長の日記
『御堂関白記』の長和5年（1016年）正月30日条を倉本一宏（全現代語訳）『藤原道長「御堂関白記」
（下）』（講談社学術文庫,2009）から引く(^_^;)
三十日、乙亥。 大祓／道長に随身・兵仗を賜う／藤原顕光、東宮傅に任じられる
と称す
・・・或る人が云ったことには、「夜分、右大臣［藤原顕光］が、東宮（敦明親王）
の許に参った。除目も行なわれていないのに、『自分が東宮傅に任じられる』と
称して、慶賀を啓上した。また、皇后宮（藤原娍子）の御在所（藤原為任邸）に
参って、拝舞した。皇后宮は禄物を賜った」ということだ。ただ、今朝になって、
この知らせが有った。七十歳の大臣の行なったこととしては、極めて不覚である。
この人は、元から馬鹿者である。それでこんなことをしでかしたものである。／
「七十の大臣の作す所、極めて以て不覚なり。件の人、本より白物なり。仍りて致す所なり。」は、
いい年をしてと呆れてる感(^_^;) ただ、国際日本文化研究センター「摂関期古記録データベース」の
この書き下し文、「白物」は「代物」の誤記じゃないのか(＠_＠;) 「白物」に「馬鹿者」という意味
があるならヨドバシに行って家電を見る度に顕光を連想・・ﾍ(__ﾍ)☆＼(^^;悪霊に取り憑かれるぞ！
さて、さて、さ～て！藤原行成の日記『権記』の寛弘8年（1011年）10月8日条を本書351頁から(^_^;)
八日、丁未。 藤原顕光に宣命の作法を問う
秉燭［へいしょく］の頃に及んで、右府（顕光）の許に参った。宣命の作法を
問い奉った。大臣（顕光）は、故院（一条院）の御即位の日の宣命の上卿を
勤められた。教えられたことに、参考になることは無かった。・・・
「示さるる所、拠ること無し。」とは、先例拘束主義の貴族社会で顕光はよくやってこれたな(^_^;)
重職である「・・・参議には、読み書きのできない者も多くいて、議定を行なっている際に見苦しい
ものである。差し障りのある事が多くあった。」という驚愕の事実も『小右記』には記されていたし
（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-15）、凄い時代だﾋｨｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
・「或る女が、右宰相（顕光）が今年十一月七日に必ず死ぬという夢を見ました」も大ハズレ(^_^;)
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・角田文衞は例によって「顕光にとってもっともたのしいとき」を捏造してるオホホホ!!♪(￣▽+￣*)
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・作者の「堀河右大臣」は藤原顕光ではなく藤原頼宗（道長の子）だよヾ(｀◇´)ﾉ彡☆ｺﾉ! ﾊﾞｶﾁﾝｶﾞｧ!!
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タグ：歴史
某議員の「2位じゃダメなんですか？」が真っ先に出てきましたが、有能なら2位でもいいのではと思います(^^;)
by ナベちはる (2022-10-28 01:32)
有能であることを過信して自分こそトップに相応しいと野心を抱きそう(^_^;)
by middrinn (2022-10-28 06:33)
私の名前が出てくるのは、みなさん。ここの管理人さんが、
いっとき、御堂関白記をたまたま手元に置けなかった時期が
存在したので、今は私の家の近くの図書館で借り手があんまり
無いので倉庫で寝てるのを借りていて、代読したという事です。
by df233285 (2022-10-28 07:36)
たしかに、この当時はコロナで図書館が既に臨時休館に入ってましたが、
当該記述の存在自体、御教示頂くまで小生は知りませんでしたm(__)m
しかも、図書館蔵書からいつのまにか消えてしまってることに気付いて、
この2ヶ月後に新品の全3冊を高～い金を払って購入した次第です(^_^;)
by middrinn (2022-10-28 08:55)
今の総理大臣も死去された後、悪霊となるのかな(笑)。
85歳を超えた、元総理大臣様がまたオリンピック前(の失言)
につづき大炎上な失言を・・・・
by tai-yama (2022-10-29 18:36)
岸田ノートに元首相のことを「至愚之又至愚也」と書いてそう(^_^;)
by middrinn (2022-10-29 20:45)