220613読んだ本
「しょうけい」と読むか「どうけい」と読むか、松本清張は『恋愛サスペンス 風の視線（下） 松本
清張プレミアム・ミステリー』（光文社文庫,2017）等の作品では「どうけい」とルビを振っていて、
今回の井上靖も「どうけい」というルビだったけど、出版社が勝手に付したルビの可能性も(＠_＠;)
ふと思い出してネット検索したら、wikiの「甲斐道太郎」の項に〈法解釈論争、判例論争にも関わり
その際「戦後の法律学は科学性に対するせつないまでの憧憬を示している」と主張し、論争相手でも
あった星野英一に名言と言わしめた。〉と記されていてチト感心したぞ〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
【読んだ本】
井上靖『ある偽作家の生涯』（新潮文庫,1956→1970改版）所蔵本
森田悌（全現代語訳）『日本後紀（上）』（講談社学術文庫,2006）の中で一番驚き印象に残ったのは
行賀の卒伝（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-20 ）で、「僧行賀の涙」
という短篇小説を井上靖が書いてるのを知り、同作品を収録している本書を購入して読んだところ、
漢文の訓読は疑問も満足（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-02-24 ）(^_^;)
田中大喜『対決の東国史3 足利氏と新田氏』（吉川弘文館,2021）について、「秀吉は小牧・長久手の
戦いで家康討伐に失敗したため征夷大将軍になれなかったという説を前に読んだ記憶(＠_＠;)」など
と書いてアップした後（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-06-07 ）、ソレは
今谷明『武家と天皇─王権をめぐる相剋─』（岩波新書,1993）のことと判ったんだけど、当該記述を
探している過程で、今谷明『信長と天皇 中世的権威に挑む覇王』（講談社現代新書,1992）の次の件
に目が留まった(^_^;)
・・・／［天正9年＝1581年］一一月二四日、武田勝頼は、かつて政略婚で
信玄の養子となっていた織田勝長（信長の五男）を信長の許に押送してきた。
これで公式に武田と織田の間は手切れ（絶交）の状態になった。また勝頼の妹
松姫（信松尼）は信長の嫡子信忠の許嫁となっていたが、これも自然破約と
なった。／しかし信長は表向き破約を言い出さず、最後の切り札として信忠と
松姫の関係を残しておく腹であったらしい。この点、政治力で勝頼は信長に
及ぶところではなかった。因みに、この松姫の生涯については、故井上靖氏の
短篇『信松尼記』に美しく描かれている。／・・・
んで、本書所収の短篇小説「信松尼記」を読んだ(^_^;) 歴史の部分は細かいところで疑問があるも、
小説的には恋愛要素も入れ、北条氏秀（氏政の弟で武田信玄や上杉謙信の養子になった）や武田竜宝
（信玄の二男で盲目）が魅力的に描かれていた(^_^;) 欲を言えば切りが無く、それなりに満足(^_^;)
清張プレミアム・ミステリー』（光文社文庫,2017）等の作品では「どうけい」とルビを振っていて、
今回の井上靖も「どうけい」というルビだったけど、出版社が勝手に付したルビの可能性も(＠_＠;)
ふと思い出してネット検索したら、wikiの「甲斐道太郎」の項に〈法解釈論争、判例論争にも関わり
その際「戦後の法律学は科学性に対するせつないまでの憧憬を示している」と主張し、論争相手でも
あった星野英一に名言と言わしめた。〉と記されていてチト感心したぞ〇 o 。.~~━u(￣ﾟ ￣=)ﾌﾟﾊｧ
【読んだ本】
井上靖『ある偽作家の生涯』（新潮文庫,1956→1970改版）所蔵本
森田悌（全現代語訳）『日本後紀（上）』（講談社学術文庫,2006）の中で一番驚き印象に残ったのは
行賀の卒伝（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-02-20 ）で、「僧行賀の涙」
という短篇小説を井上靖が書いてるのを知り、同作品を収録している本書を購入して読んだところ、
漢文の訓読は疑問も満足（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-02-24 ）(^_^;)
田中大喜『対決の東国史3 足利氏と新田氏』（吉川弘文館,2021）について、「秀吉は小牧・長久手の
戦いで家康討伐に失敗したため征夷大将軍になれなかったという説を前に読んだ記憶(＠_＠;)」など
と書いてアップした後（⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-06-07 ）、ソレは
今谷明『武家と天皇─王権をめぐる相剋─』（岩波新書,1993）のことと判ったんだけど、当該記述を
探している過程で、今谷明『信長と天皇 中世的権威に挑む覇王』（講談社現代新書,1992）の次の件
に目が留まった(^_^;)
・・・／［天正9年＝1581年］一一月二四日、武田勝頼は、かつて政略婚で
信玄の養子となっていた織田勝長（信長の五男）を信長の許に押送してきた。
これで公式に武田と織田の間は手切れ（絶交）の状態になった。また勝頼の妹
松姫（信松尼）は信長の嫡子信忠の許嫁となっていたが、これも自然破約と
なった。／しかし信長は表向き破約を言い出さず、最後の切り札として信忠と
松姫の関係を残しておく腹であったらしい。この点、政治力で勝頼は信長に
及ぶところではなかった。因みに、この松姫の生涯については、故井上靖氏の
短篇『信松尼記』に美しく描かれている。／・・・
んで、本書所収の短篇小説「信松尼記」を読んだ(^_^;) 歴史の部分は細かいところで疑問があるも、
小説的には恋愛要素も入れ、北条氏秀（氏政の弟で武田信玄や上杉謙信の養子になった）や武田竜宝
（信玄の二男で盲目）が魅力的に描かれていた(^_^;) 欲を言えば切りが無く、それなりに満足(^_^;)
勝頼は信忠の兄として生きる道があったのか・・・・
あにはからんや(笑)。
by tai-yama (2022-06-13 23:49)
どちら読みでも伝われれば問題ないといえばそれまでですが、それはそれで出版社が勝手に付したルビの可能性が否定できないかもしれませんね(^^;)
by ナベちはる (2022-06-14 01:34)
将軍になるには「関東」制圧が条件だから、
tai-yama様、武田は滅ぼさないと(^_^;)
by middrinn (2022-06-14 05:55)
慣用読みの「どうけい」をチョイスしてるとこが、
ナベちはる様、チト気になりますけどね(^_^;)
by middrinn (2022-06-14 06:02)
一世代前の広辞苑には「しょうけい」とありました。天下統一した方は読みについても正しいモノで統一して欲しかったです(^_^;)
by yokomi (2022-06-14 09:35)
秦の始皇帝みたいにですか(^_^;)
by middrinn (2022-06-14 10:03)
今年は冬に隣家で工事が遭ってサザンカを選定したら、
マテバシイとの間の力のバランスが崩れて日当たりが
極端に悪くなったらしく、ハナイカダが咲かなかった。
いつもの風物詩のメンバーが一つ欠けた感じで、寂し
かったです。そちらはどうでしたかね。
by df233285 (2022-06-14 11:21)
毎日見てますが、まだ咲いてないですよ(^_^;) ただ、鉢から
溢れるほど生い茂ってて全ての葉を確認してませんが(^_^;)
by middrinn (2022-06-14 11:31)