210330読んだ本
読書の厄介なところは、巻末の「解説」が実は古かったりすることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
やっと終了して外光の入る生活に戻るも足場の解体・撤去の際の金属音ガンガンで頭が痛い(´ヘ`;)
【読んだ本】
川端康成『雪国』(新潮文庫,1947→1973改版)所蔵本
読了(^o^)丿 駒子が可愛い(〃'∇'〃) 滝井孝作『無限抱擁』(新潮文庫,1948→1971改版)の松子を
連想(^_^;) 解らぬとこも多く、芸術新潮2007年2月号の特集「おそるべし! 川端康成コレクション」
の高橋睦郎との対談「本人もコレクションもおそろしい」の冒頭での福田和也による『雪国』評、
/僕は川端には若い頃はそれほど興味をもっていなかったのですが、大学の修士に
行ってフランス文学を読み込んだ後、なにかのきっかけで『雪国』を読んだら、
これはとんでもない小説だと驚いた。ヨーロッパの世紀末文学の理想、ボードレールや
ワイルド、リラダンが求めて果たさなかったデカダンの理想を実現してしまった
作品です。/デカダンスにはいろいろな見方があると思いますが、近代的人間性を
徹底的に否定するインヒューマニティ、その残酷さが持っている美を極限まで
推し進めるとあの小説の世界になるのだと思いますね。主人公の設定もそうですし、
それから自然の描写ですね。人間性をはっきり拒絶したところから出てくる自然を
描いていて、メタリックといってもいいような突き抜けた力があって、ニヒリズム
すら必要としない無情さが溢れている。これは本当におそろしい作家がいるという
感覚を持ちました。その感じは今も消えません。/
もイミフなとこあるけど、何とな~く解るような気はする(^_^;) ちなみに、小生的に有益だったのは
小林信彦『読書中毒 ブックレシピ61』(文春文庫,2000)所収の「とんでもない、『雪國』」(^o^)丿
・・・/読み方によっては、これはとんでもなくイヤラシイ小説である。戦時中に
よく禁じられなかったと思う。/・・・
そこで引かれてる件は、他の人も同様の指摘をしてるのを読んだ記憶あるけど、たしかに、と(^_^;)
・・・/見上げていると天の河はまたこの大地を抱こうとしておりて来ると思える。/
・・・
この一文が気に入るも、小林信彦の指摘で知ったんだけど、コレも戦後に書き足された部分=「文庫
にして二十ページ弱のラスト・シークエンス」の一部(^_^;) 「文庫の解説は伊藤整で、昭和二十二年
版の解説の文章がそのまま使われている。」とも指摘されていて、たしかに「昭和二十二年七月」と
巻末「解説」には記され、書き足された「続雪国」はwikiによると『小説新潮』1947年(昭和22年)
10月号掲載ゆえ、伊藤整は完結版を読まずに「解説」の可能性(^_^;) ただ、wikiによると、その後も
川端康成は手を入れてたそうで、「本人の斧鉞後の定稿は、1980年(昭和55年)4月刊行の『川端康成
全集第10巻』(全37巻本)に収録され・・・」云々とあるから、いつか読んでみたいなぁ(〃'∇'〃)
小林信彦は「今度、読みかえして思ったのは、この小説は〈以前の終り方〉[=昭和22年の新潮文庫
等の戦前版で本書だと132頁2行目まで]でもいいし、火事で終ってもいいということだった。」とし、
/さらにいえば、この小説は、/〈踏みこたえて目をあげた途端[ママ]、さあと音を
立てて天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった。〉/という〈完結版〉のラスト
をもってしても終っていない気がする。この一行は〈短篇の終り方〉であって、それより
長い小説(『雪國』が中篇か長篇かは、読む人の考え方によってちがうと思う)の終り方
ではない。/ということは、この終り方もまた、〈とりあえずの終り〉であり、続きが
あっても、少しもおかしくはない。かなり、強引な終らせ方である。/・・・
「続き」の原稿やノートが発見され、小林信彦ブームが起きるといいな〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・無言で数時間じっと見つめたままの川端康成に女性編集者が泣き出してしまった話ヒィィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-14
・川端康成が何時間も無言で見つめていたのは実は訪問客ではなかったという説とデスマスク( ̄◇ ̄;)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-20
・川端康成でも「店番の人の目を盗んで自分の本を目立つところに置き換えたりした」ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-21
・川端康成自殺の「ひきがね」を描き「原因」を探ろうとした問題作『事故のてんまつ』を読了(´・_・`)
⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-16
やっと終了して外光の入る生活に戻るも足場の解体・撤去の際の金属音ガンガンで頭が痛い(´ヘ`;)
【読んだ本】
川端康成『雪国』(新潮文庫,1947→1973改版)所蔵本
読了(^o^)丿 駒子が可愛い(〃'∇'〃) 滝井孝作『無限抱擁』(新潮文庫,1948→1971改版)の松子を
連想(^_^;) 解らぬとこも多く、芸術新潮2007年2月号の特集「おそるべし! 川端康成コレクション」
の高橋睦郎との対談「本人もコレクションもおそろしい」の冒頭での福田和也による『雪国』評、
/僕は川端には若い頃はそれほど興味をもっていなかったのですが、大学の修士に
行ってフランス文学を読み込んだ後、なにかのきっかけで『雪国』を読んだら、
これはとんでもない小説だと驚いた。ヨーロッパの世紀末文学の理想、ボードレールや
ワイルド、リラダンが求めて果たさなかったデカダンの理想を実現してしまった
作品です。/デカダンスにはいろいろな見方があると思いますが、近代的人間性を
徹底的に否定するインヒューマニティ、その残酷さが持っている美を極限まで
推し進めるとあの小説の世界になるのだと思いますね。主人公の設定もそうですし、
それから自然の描写ですね。人間性をはっきり拒絶したところから出てくる自然を
描いていて、メタリックといってもいいような突き抜けた力があって、ニヒリズム
すら必要としない無情さが溢れている。これは本当におそろしい作家がいるという
感覚を持ちました。その感じは今も消えません。/
もイミフなとこあるけど、何とな~く解るような気はする(^_^;) ちなみに、小生的に有益だったのは
小林信彦『読書中毒 ブックレシピ61』(文春文庫,2000)所収の「とんでもない、『雪國』」(^o^)丿
・・・/読み方によっては、これはとんでもなくイヤラシイ小説である。戦時中に
よく禁じられなかったと思う。/・・・
そこで引かれてる件は、他の人も同様の指摘をしてるのを読んだ記憶あるけど、たしかに、と(^_^;)
・・・/見上げていると天の河はまたこの大地を抱こうとしておりて来ると思える。/
・・・
この一文が気に入るも、小林信彦の指摘で知ったんだけど、コレも戦後に書き足された部分=「文庫
にして二十ページ弱のラスト・シークエンス」の一部(^_^;) 「文庫の解説は伊藤整で、昭和二十二年
版の解説の文章がそのまま使われている。」とも指摘されていて、たしかに「昭和二十二年七月」と
巻末「解説」には記され、書き足された「続雪国」はwikiによると『小説新潮』1947年(昭和22年)
10月号掲載ゆえ、伊藤整は完結版を読まずに「解説」の可能性(^_^;) ただ、wikiによると、その後も
川端康成は手を入れてたそうで、「本人の斧鉞後の定稿は、1980年(昭和55年)4月刊行の『川端康成
全集第10巻』(全37巻本)に収録され・・・」云々とあるから、いつか読んでみたいなぁ(〃'∇'〃)
小林信彦は「今度、読みかえして思ったのは、この小説は〈以前の終り方〉[=昭和22年の新潮文庫
等の戦前版で本書だと132頁2行目まで]でもいいし、火事で終ってもいいということだった。」とし、
/さらにいえば、この小説は、/〈踏みこたえて目をあげた途端[ママ]、さあと音を
立てて天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった。〉/という〈完結版〉のラスト
をもってしても終っていない気がする。この一行は〈短篇の終り方〉であって、それより
長い小説(『雪國』が中篇か長篇かは、読む人の考え方によってちがうと思う)の終り方
ではない。/ということは、この終り方もまた、〈とりあえずの終り〉であり、続きが
あっても、少しもおかしくはない。かなり、強引な終らせ方である。/・・・
「続き」の原稿やノートが発見され、小林信彦ブームが起きるといいな〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
・無言で数時間じっと見つめたままの川端康成に女性編集者が泣き出してしまった話ヒィィィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
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・川端康成が何時間も無言で見つめていたのは実は訪問客ではなかったという説とデスマスク( ̄◇ ̄;)
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・川端康成でも「店番の人の目を盗んで自分の本を目立つところに置き換えたりした」ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
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・川端康成自殺の「ひきがね」を描き「原因」を探ろうとした問題作『事故のてんまつ』を読了(´・_・`)
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タグ:小説
駒子が座った石を見て「はぁはぁ」した私は異常ではなかったと(笑)。
「デカダンス」は知らなくても「デカイタンス」なら知っているかも。
by tai-yama (2021-03-30 22:32)
「解説」が古すぎると、内容によっては「かつてはそういわれていたが今は誤り」ということになりかねないので怖いですよね(゜゜;)
by ナベちはる (2021-03-31 01:20)
でも、あの石に座る駒子を見て、
tai-yama様、女を感じたとは、
読めなかったのですが(^_^;)
by middrinn (2021-03-31 05:02)
それは怖いですねぇ(^_^;) 売れている文庫本なのに、
ナベちはる様、古い解説のままなのは怠慢かと(^_^;)
by middrinn (2021-03-31 05:06)
たまには読んでみようかな、文学小説!
by そら (2021-03-31 06:40)
こーゆー純文学の作品は解らないとこもありますが、ストーリーを愉しみましょ(^o^)丿
by middrinn (2021-03-31 06:45)