210202読んだ本【バカチン】
元からあったのとは別に鳥さんの落とし物らしく庭の至る所にセンリョウの赤い実が生っている(^_^;)
【読んだ本(バカチン)】
駒田信二『艶笑植物事典』(文春文庫,1987)所蔵本
本書の梅を取り上げた「1 梅といえば唾がたまる」の「鶯宿梅[おうしゅくばい]」を説明した件に
誤りがあることは指摘したが(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-15 )、
更に次の件にも(+_+)
・・・/菅原道真は、左大臣藤原時平に讒言され、大宰権帥に左遷されて筑紫に流される
ことになったとき、京の書斎紅梅殿の梅の木に名残りを惜しんで、
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ
という歌を詠んだ。すると後に、その紅梅殿の庭の、花をつけた梅の一枝が空を飛んで
筑紫へ行き、道真の配所の太宰府安楽寺の庭に根をおろした、という話が『源平盛衰記』
『十訓抄』『古今著聞集』などに記されている。この伝説は「菅公の飛梅」「筑紫の飛梅」
などといわれている。
『源平盛衰記』は確認してないけど、『十訓抄』と『古今著聞集』は「太宰府安楽寺の庭」とまでは
具体的に記述してないオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ! 西尾光一&小林保治(校注)『新潮日本古典集成 古今
著聞集 下』(新潮社,1983→2019新装版)巻第十九の「草木 第二十九」の「松樹を貞木と称する事、
並びに菅原道真、大宰府にして我が宿の梅を詠む事」と題された当該説話からオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
・・・/菅家、大宰府におぼしめしたちける比、
こちふかば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとし春な忘れそ
とよみ置き給ひて都をいでて、つくしにうつり給ひて後、かの紅梅殿の梅の片枝
とびまゐりて、おひつきにけり。・・・
同書巻末「解説」によると『古今著聞集』の同説話は『十訓抄』からの後記補入で、ほぼ同文だから
浅見和彦(校注・訳)『新編日本古典文学全集51 十訓抄』(小学館,1997)の訳を( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
・・・/菅原道真公が大宰府に思い立たれた頃、
東風が吹いたなら、私のところまで匂いを届けてほしいな。梅の花よ、
主人がいなくても、春を忘れてはならないぞ
と詠みおかれ、都を後にし、筑紫の地にお移りになったのだが、その紅梅殿の
梅の一本の枝が、筑紫まで飛んで行き、そのまま生えついたという。/・・・
両書の当該説話では、この後、この梅に菅原道真が別の歌を詠むと、返事をしたという展開(⌒~⌒)
そもそも安楽寺は菅原道真の廟所(墓所)であって道真が住んでいた場所ではなかったようだけど、
とまれ、本書は同件の後、「江戸の川柳の作者たちは、・・・また菅公の飛梅の故事をタネにして、」
句を作ったとして、それらを列挙しており、小生が気に入ったのは次の作品(^_^;)
いつのまに誰が植えたと安楽寺
【読んだ本(バカチン)】
駒田信二『艶笑植物事典』(文春文庫,1987)所蔵本
本書の梅を取り上げた「1 梅といえば唾がたまる」の「鶯宿梅[おうしゅくばい]」を説明した件に
誤りがあることは指摘したが(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-15 )、
更に次の件にも(+_+)
・・・/菅原道真は、左大臣藤原時平に讒言され、大宰権帥に左遷されて筑紫に流される
ことになったとき、京の書斎紅梅殿の梅の木に名残りを惜しんで、
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ
という歌を詠んだ。すると後に、その紅梅殿の庭の、花をつけた梅の一枝が空を飛んで
筑紫へ行き、道真の配所の太宰府安楽寺の庭に根をおろした、という話が『源平盛衰記』
『十訓抄』『古今著聞集』などに記されている。この伝説は「菅公の飛梅」「筑紫の飛梅」
などといわれている。
『源平盛衰記』は確認してないけど、『十訓抄』と『古今著聞集』は「太宰府安楽寺の庭」とまでは
具体的に記述してないオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ! 西尾光一&小林保治(校注)『新潮日本古典集成 古今
著聞集 下』(新潮社,1983→2019新装版)巻第十九の「草木 第二十九」の「松樹を貞木と称する事、
並びに菅原道真、大宰府にして我が宿の梅を詠む事」と題された当該説話からオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)
・・・/菅家、大宰府におぼしめしたちける比、
こちふかば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとし春な忘れそ
とよみ置き給ひて都をいでて、つくしにうつり給ひて後、かの紅梅殿の梅の片枝
とびまゐりて、おひつきにけり。・・・
同書巻末「解説」によると『古今著聞集』の同説話は『十訓抄』からの後記補入で、ほぼ同文だから
浅見和彦(校注・訳)『新編日本古典文学全集51 十訓抄』(小学館,1997)の訳を( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
・・・/菅原道真公が大宰府に思い立たれた頃、
東風が吹いたなら、私のところまで匂いを届けてほしいな。梅の花よ、
主人がいなくても、春を忘れてはならないぞ
と詠みおかれ、都を後にし、筑紫の地にお移りになったのだが、その紅梅殿の
梅の一本の枝が、筑紫まで飛んで行き、そのまま生えついたという。/・・・
両書の当該説話では、この後、この梅に菅原道真が別の歌を詠むと、返事をしたという展開(⌒~⌒)
そもそも安楽寺は菅原道真の廟所(墓所)であって道真が住んでいた場所ではなかったようだけど、
とまれ、本書は同件の後、「江戸の川柳の作者たちは、・・・また菅公の飛梅の故事をタネにして、」
句を作ったとして、それらを列挙しており、小生が気に入ったのは次の作品(^_^;)
いつのまに誰が植えたと安楽寺
鳥さんの落し物で千両だとちょっと嬉しいなぁ^^
前にベランダに置いてた大きめの鉢に
鳥さんの落し物があって芽が出たので
丁寧に育ててたら、ただの雑草でした(*_*)
by ニッキー (2021-02-02 21:21)
お金ならもっといいけど・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
by middrinn (2021-02-02 21:25)
これから2月中旬になれば・・・
"東風が吹いたなら、私のところまで匂いを届けてほしいな。
杉の花粉よ。" 「筑紫の飛スギ」と言われたり(笑)。
by tai-yama (2021-02-02 23:01)
鳥さんの落とし物、嬉しい反面「生った実の扱いをどうしたらいいか」が困りますよね(^^;
by ナベちはる (2021-02-03 01:29)
今季は皆マスクをしてるから、スギ花粉は、
tai-yama様、話題にならないかも(^_^;)
by middrinn (2021-02-03 06:03)
ヒヨドリさんとかメジロさんとかが食べてくれますけど、
ナベちはる様、落し物をして更に増えちゃうかも(^_^;)
by middrinn (2021-02-03 06:04)
そうして種は守られていく〜〜〜(^^)
by そら (2021-02-03 06:37)
庭中、いや地球上がセンリョウに占領され、真っ赤な星にヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2021-02-03 06:54)
我が家の南天の実は鳥に食べられてばかりで、敷地内には新しい芽は出てきません(>_<)
菅家次男の漫画が気になりました。新刊は?(^_^;)
by yokomi (2021-02-04 21:10)
きっと気仙沼のどこかで落とし物をしたのが生っているかもしれませんよ(^^)
『応天の門⑬』の古本が出てこなくて、電子書籍しか売れてないのかも(^_^;)
by middrinn (2021-02-04 21:32)