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170822読んだ本

メッシュ表示の天気予報とdボタンの天気予報とが常に一致しないがどちらを信じるべきか(´・ω・`)

【読んだ本】

杉本苑子『開化乗合馬車』(文春文庫,1985)所蔵本

短篇(中篇?)「大きな迷子」を読んだが、「後記」によると〝明治物〟で短篇集を編むに当たり、
本作品を「書き下ろして芯にし」た由(^^) また「この本の総題名も、幾つかの個性の〝乗り合い〟
という意味から、『開化乗合馬車』とつけてみた・・・」とある(^^) 〈剣技であれ医学であれ、
一つの世界に打ち込みすぎて、孤独の袋小路に嵌ってしまうと、世の中の推移が見えなくなる。/
(歴史の変転に対応しきれず、いつのまにか時流からはみ出して、迷子になってしまうのだ)/子供
は親にはぐれると、心細さに耐えきれず泣き騒ぐけれども、大人の〝迷子〟は、はみ出し者になって
しまった自分に気づかない。うすうす気づいても、それを認めようとしたがらない。世の中のほうが
訝[おか]しい、ずれている、どこか狂っているのだと信じこむ。そしてますます疎外感を深め、
孤影を濃くしてゆく。/(そうならぬという保証は、だれにもない。わたしにも、無い)〉という
主人公の独白が作中にある(..) 時代の先頭を疾走する馬車からは、かなり遅れた馬車の話だね(^。^;)
本作品は幕末から明治の剣客・榊原鍵吉(wikiにも出てる)を描いたものだが、小説の構成としては、
ある主人公の目に映る榊原鍵吉という形を採り、榊原鍵吉に対する主人公の感情変化が面白いね(^^)
「(親を見失った迷子、渡りの列から脱落したはぐれ鳥・・・・・・)」という評も作中あったけど、
榊原鍵吉の性格が子供っぽいとこを鑑みると、「大きな迷子」というネーミングは冴えてるかな^_^;
素人考えだけど、上田美忠、逸見宗助が挑戦して衝撃が加わった後だから兜割りに成功した気が^_^;

超寝不足で午前中に昼寝しようとしたが失敗(+_+)
タグ:歴史 評伝 小説
コメント(2) 

コメント 2

ぽちの輔

私なら悪い方を信じて対策を考えるかな^^;
by ぽちの輔 (2017-08-23 06:50) 

middrinn

最悪を想定し、最善を尽くせ、でしょうか(^^)
ぽちの輔さんは流石ですねぇ(^^)
by middrinn (2017-08-23 07:02) 

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