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161203読んだ本

我想う、故に猫あり(^^) でも、玄関ドアにオシッコかけられてると、あまり良い気分ではない^_^;

【読んだ本】

駒田信二『言葉と鋏~漢字読み書きばなし』(文藝春秋,1986)

本書の文庫版『漢字読み書きばなし』(文春文庫,1994)所収の「海賊版中国妖姫伝」を読むように、と
ブログ「また、つまらぬ物を読んでしまったorz」にコメントを頂戴したので、本書を借りてみた(^^)
当該随筆(研究余滴)のことは同ブログの当該記事に追記したが、折角借りたので、他のも数篇読んで
みたところ付箋を貼りたい箇所が多く、文庫本を探して購入することに(^^) コメントを下さった方には
心より御礼申し上げますm(__)m 本書の「屋下に屋を架す」と題した一篇で、〈それぞれ出典が挙げて
あることでわかるとおり、「屋下に屋を架す」は中国の成語だが、「屋上に屋を架す」の方は、わが国で
作られた(あるいは、作り変えられた)言葉なのである。〉として、各「辞典に挙げられている出典は、
いずれも妥当だとはいえない。」ことも指摘した上で、〈あるいは『顏氏家訓』の、この「屋下に屋を
架す」と「牀上に牀を施く」との「下」と「上」とが、入れかわって出来たものなのかもしれない。」と
推論していて、面白いし勉強になる(^^) かつて著者は『中国故事 はなしの話』(文春文庫,1981)所収
「屋下に屋を架す」では同推論に加えて〈わが国では「屋下」といわずに「屋上に屋を架す」といわれて
いるが、屋根の建築様式のちがいから、そういうようになったのであろうか。」とも推理してたけど(^^)
小生が読んだ川口則弘『直木賞物語』(バジリコ,2014)は2刷だったけど、同書118頁に引用されていた
小島政二郎の文章中の「屋下屋を重ねる」に「ママ」と付されてて、小島のこと馬鹿にしてるの?逆に
教養の無さを笑われちゃうよ?と思ったな^_^; 「梅と桜」という一篇では、〈この[『角川古語辞典』
の「はな(花・華)」の②の]㋑に引かれている紀貫之の歌は『百人一首』にも採られていて、人口に
膾炙している歌だが、『岩波古語辞典』しか持っていない人にとっては、この「花」が桜の花になり
かねないのである。〉という件を読み、もしかしたら、例の新古今和歌集の入門書の編者も実は「『岩波
古語辞典』しか持っていな」かったのかも^_^; 数篇読んだだけなのに、色々と勉強になりましたm(__)m

角田喜久雄『寝みだれ夜叉』下巻(春陽文庫,1990新装)所蔵本

まだ睡眠時間が不足か頭が痛い(+_+)
タグ:言語 中国 和歌
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