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160929読んだ本

グリコの神戸ローストショコラがこんなに美味しいなんて、とステマめいたことを久々に書いてみる^_^;

【読んだ本】

『司馬江漢百科事展』(神戸市立博物館&町田市立国際版画美術館,1996)所蔵本

疲れは取れないし頭も痛いので、本など読める体調じゃないよ(+_+) 井上章一『キリスト教と日本人』
(講談社現代新書,2001)に「仏教の起源は、西洋のキリスト教にある。」とする椿説を(本多利明と)
司馬江漢が『無言道人筆記』『春波楼筆記』に記していることが詳説されていた(@_@;) 思い出して、
展覧会「司馬江漢百科事展」の解説図録である本書を本棚から探し出し眺めることにした(^^) 問題の
『春波楼筆記』の項もあり、同書中の「以上の江漢の回想には、実のところ、いくつかの虚偽あるいは
記憶違い、はぐらかしが見られる。」云々との評価^_^; 更に「蜆子[けんす]和尚像」の項を見ると、
「この絵に関連して『江漢西游日記』に興味深い記事がある。」として、実は江漢が聖パウロと思しき
「国禁のキリスト教聖人像を持ち歩いていた」由(@_@;) なお、同エピソードは、井上・前掲書には
出てないが、同項は続けて「江漢はキリスト教に対して深い理解も共感も抱いてなかったので、・・・」
としている^_^; 井上・前掲書は、江漢が『春波楼筆記』において「仏教は異端の宗教だから、学んでは
いけない・・・」と述べてたことも紹介してるので、仏教に関する「理解」は深かったのかと思いきや、
本書の「円通」の項に〈自慢の種であった地動説を真っ向から否定する須弥山説に江漢は大いに憤慨し、
『春波楼筆記』で円通を名指しで批判し、その著書を「文盲なるものをおどす謀事」としている。さらに
文化9年(1812)の京都滞在中、江漢は寺社奉行の家臣と身分を詐称して、円通にあてて詰問状を
送り付け、もし須弥山説を主張し続けるなら寺社奉行に訴えるなどと迫った。/仏典のみならず世界
の暦法に通じた円通にとって、権威的でヒステリックな江漢の態度は愚にもつかぬものと思えたらしく、
返答の中で逆にその用語の誤りを指摘し「篤と御思慮をめぐらしべく候」などとたしなめた。自らが
けしかけた論争で、またしても江漢は屈辱を味わうはめになった(この論争の一部始終は最近菅野陽
氏が紹介された『江教論天』で知ることができる)。〉とあって、江漢はマジでどうしようもない奴だなぁ、
とつくづく思ったわ(-"-) にしても、本書は目に留まった項目を読むだけでもメチャ面白い(^^) この
展覧会図録のことを推賞する芸術新潮のベタ記事を見て、わざわざ買いに出掛けた甲斐があった(^^)v

森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)所蔵本

トロロアオイは一日花の由(..) BGМをラベック姉妹ハンガリー舞曲集からクラッシャージョウへ(^^)
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