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160928読んだ本&買った本

59000円の言い値を見た後は14849円すら安いと感じられてクラッシャージョウCD2枚組買っちった^_^;

【読んだ本】

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫,2006)所蔵本

今日は某学会ゆえ、昨日から『発表論文集』読みに専心したため〈第二部 わが青春の「黄金の日々」〉
の最後となる「7 小奴といひし女の・・・・・・」しか読めず(+_+) 「啄木との、わずか七十日たらずの交際が、
その後五十余年間、小奴―近江ジンの人生に断ちきれぬ深い愛と影響力を与えてしまった」話で
珠玉の小品だった(^^) 〈歌集『一握の砂』には小奴をうたった十数首の歌が入っている。釧路の小奴―
近江ジンにも、世間の興味が寄せられ、彼女に会い、啄木の話を聞く目的だけで、釧路まで旅してくる
ものが多くなった。/一方、彼女の人生にも変転があった。四十歳頃、養父が死に、「角大近江屋」
という旅館を引き継いで女将になったが、経営を任せていた実弟の不手際で人手に渡る破目になった。
京都で生んで、女手一つで育ててきた愛娘の貞子は、成人して結婚すると間もなく死亡した。」(+_+)
啄木研究家の釧路市公民館の丹葉節郎館長(金田一京助と並び、彼女の死を知らされた一人)に対し、
「釧路を去ることにしました。誰にも知らせずにそっと去りたいのです」と突然告げてきた彼女(..)
丹葉館長の説得で「せめてもの内輪の惜別の宴をひらくことに」なり、料亭で若い芸妓が花柳徳保振付
&杵屋小三子作曲の「小奴に寄せる啄木の歌」を踊ると、この歌と踊りに「小奴―近江ジンの老いた目
にみるみるうちに涙があふれ」た由(;_;) そして、〈「十一月二日、霧の深い夜でした。ごく小人数に
見送られて、近江さんは列車にのりました。〝釧路は忘れられません。思い出が、いっぱいありすぎ
ます〟と、車窓から顏を出してつぶやいた近江さんの声が、まだ耳にのこっています。/近江さんは
〝啄木の小奴〟が、いつまでも老残の身を人の目にさらしていたら、啄木の歌のイメージがこわれて
しまう。それを避けたかったにちがいありません。死ぬときはだれも知られぬ、遠い地で死のう、そう
決心していたにちがいないのです」/そう語りながら、丹葉館長の瞼にも光るものがあった〉(;_;)

井上章一『キリスト教と日本人』(講談社現代新書,2001)所蔵本

【買った本】

西山松之助『家元ものがたり』(中公文庫,1976)
宮尾しげを『旅に拾った話』(中公文庫,1990)

ここ数年は大会の会場が同じなので毎年お昼の休憩時間には少し歩いたところのブックオフへ行く^_^;
数年前には海音寺潮五郎の「名作」(司馬遼太郎の評)『二本の銀杏』の一冊本である新潮文庫版が
ゲットでき、その帰りは台風で電車内に数時間も閉じ込められたけど、非常に充実した読書時間に(^^)
今年は著者も書名も全く初見の2冊を各108円で購入(^^)v 店舗特製(?)の栞を挟んでくれてた^_^;

桑田忠親『古田織部の茶道』(講談社学術文庫,1990)
杉本苑子『女人古寺巡礼』(講談社文庫,1996)

ブックオフに行く途中に去年はなかったはずの古本屋を発見し寄ると非常に趣味の良い品揃え(@_@;)
単に小生好みの本が並んでただけなんだけど、近所だったら毎日通って1日2~3冊は買いそうだ^_^;
前者は400円で後者は200円だったが(税抜)、後者は小口とか変色もカバーは全くの新品状態の謎(@_@)

文献を読むのも大事だが、やはり現場の方の話を伺う方が楽しいし勉強になるなと改めて思った大会(^^)
タグ:和歌 回顧録
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