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240330読んだ本

お上品な羊は「命ェ~命ェ~」とは鳴かないオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*) ♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~2

【読んだ本】

稲垣吉彦『ことばの四季報』(中公文庫,1985)所蔵本

さて、さて、さ~て!本書の「ことばの運命」の項を読んでいたら、次の件に目が留まった(@_@;)

    ・・・/見坊[豪紀]氏は、こういった例をあげて、「ことばは目の前で、
    音もなく変わる」といっているが、伝統的な意味が正しいとのみ押しきれ
    ないわけだ。/「屠所の羊」がそうだ。「屠所に連れていかれる羊のように、
    しおしおと歩いていくさま」という解釈のほうが通用している。辞書にも、
    「時々刻々、死に近づくもののたとえ。またその状態から、しおしおとして
    元気を失った者や人生のはかないこと」とのみある。本来は、殺されるとも
    知らず、嬉々として行く羊にたとえて、老病死苦の迫るとも知らぬ凡人の生活
    をいったものなのだが。/・・・

「嬉々として」が気になるね(@_@;) 手元の『大辞林』第一版第一刷では「屠所」の項の小項目に
「屠所の羊の歩み」が出てて、「①屠所に引かれていく羊のように、力ないのろのろした歩み。刻々
と死期が迫ることのたとえ。屠所の歩み。②不幸や破局に直面して気力を失ったもののたとえ。」と
あるけど、出典が記されてない(@_@;) 同辞書の「羊」の項の小項目として「羊の歩み」があり、
「〔「涅槃経」など〕①屠所にひかれて行く羊の歩みの意で、死が近づいていることのたとえ。」と
「②歳月。光陰〔日葡〕」と説明されてるけど、「屠所の羊の歩み」との関係・異同が不明(@_@;)
「羊のあゆみ」については和歌に用いられてたので、その説明から各注釈書の優劣を先日は見たけど
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-03-10 )、再び孫引きとなるが、
『涅槃経』と『摩訶摩耶経』の当該件を再び引く(@_@;)

    如囚趣市歩歩近死、如牽牛羊詣於屠所

    譬[たと]フルニ、旃陀羅[せんだら]ノ羊ヲ駆リテ屠所ニ至ルニ、
    歩歩[ほほ]死地ニ近ヅクガゴトシ。人ノ命モマタ是[かく]ノゴトシ

もしかして、この「歩歩」というのは、実は「(お)ほほほ」という上品な笑い・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
タグ:和歌
コメント(2) 
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コメント 2

tai-yama

お上品な執事(ひつじ)はセバスチャン(笑)。
牛だったら屠所に引かれていく場合、力強い歩き方なのかな?
by tai-yama (2024-03-30 19:09) 

middrinn

牛なら「猛ォ~猛ォ~」と(^_^;) ♪Ah~ORIX Buffaloes~君は行けるだろう~
by middrinn (2024-03-31 05:36) 

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