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240326読んだ本

カレンダーではもうすぐ4月だというのに、再び掛布団の上に毛布を2枚掛けて寝るように(@_@;)

【読んだ本】

駒田信二『漢詩名句 はなしの話』(文春文庫,1982)所蔵本

今回(前回⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-03-22 )は、陶淵明の作品
「雑詩十二首」のうちの「其一」から「歳月は人を待たず」(⌒~⌒) 「その最後の四句」=第九句
~第十二句だけ引く(^_^;)

    盛年不重來 盛年重ねて来らず
    一日難再晨 一日再び晨[あした]なり難し
    及時當勉勵 時に及んで当[まさ]に勉励すべし
    歳月不待人 歳月は人を待たず

     若い時代は二度とはない。それは一日に朝がもう一度もどってこないのと同じである。
     その二度とはない時をとりのがすことなく、悔いのないように大いに楽しく過ごすべき
     である。歳月は人を待ってはくれず、忽ちのうちに過ぎ去ってしまうものだから。

ちなみに、手元の『大辞林』第一版第一刷は「歳月」の項の小項目で「〔陶潜「雑詩」から〕年月は
人の都合にかまわず過ぎ去って、しばしもとどまることがない。」と説明している(^_^;) ♪何度も
言うよ~陶淵明の作品から藤原公任が『和漢朗詠集』に一つも選ばなかったのがマジ不思議(@_@;)

    ・・・その最後の四句だけを独立させることによって、弱年者に対して若いうちにこそ
    学問に努力せよと教訓する詩、あるいは快楽に走ることを戒める詩として利用される
    ことが多いが、実は人生をはかないものと認めた上で快楽を肯定している詩なのである。
    /・・・

例によって断章取義ですな(^_^;) 〈・・・第四句の「常身」は道家的な用語で、永久不変の存在、
あるいは常[まこと]の実在という意味。この冒頭の四句には陶淵明の老荘的な思考が端的にあらわ
れている。・・・〉と解説した上で、駒田信二は陶淵明「帰園田居(園田の居に帰る)」五首のうち
の其四の最後の二句も紹介している(^_^;)

    人生似幻花 人生は幻花に似たり
    終當歸空無 終[つい]に当[まさ]に空無に帰すべし

うーん、お習字で「なんどめだナウシカ」と書かれそうだが、藤原公任を叱りつけてやりたい(^_^;)
タグ:中国 古典
コメント(2) 
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コメント 2

tai-yama

二度と味わいたくない時間もあったり(笑)。
勉強に励んでも最後は無になると・・・・・
by tai-yama (2024-03-26 23:11) 

middrinn

だったら、快楽をと刹那主義になる、と(^_^;)
by middrinn (2024-03-27 05:15) 

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