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240131読んだ本

送料が150円だったから注文したのに、それとは別に「配送サーチャージ(消費税含む)」なるもの
を32円取られた(^_^;) だったら、最初から送料182円と表記すればいいと思うぞ、ネットオフ(^_^;)
未確認だが、少し高値も送料無料の楽天市場「ネットオフ 送料がお得店」の方が得だったかも(+_+)

【読んだ本】

駒田信二『漢詩名句 はなしの話』(文春文庫,1982)所蔵本

今回(前回⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-01-27 )は白居易(白楽天)
の「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」(香炉峰下、新に山居を卜し、草堂初めて成り、偶[たま
たま]東壁に題す)五首の第三首から「香炉峰の雪は簾[すだれ]を撥[かか]げて看[み]る」
ということで、白居易が元稹に宛てた書簡「与微之書」(微之に与うる書)のこの「草堂」について
触れた件と『枕草子』の有名な件も紹介(^_^;) 清少納言も紫式部も正しく理解していなかったとか
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-05-10 )、何度も取り上げたけど、
この作品には気になる点やインスパイアされる点がまだあって、先ずは第二句「小閣重衾不怕寒」を
どう解するか(@_@;) 〈第二句の「小閣」は小さな二階屋。中二階。〉とした上で(岡村繁『新釈
漢文大系99 白氏文集 三』[明治書院,1988]424頁も語釈で「小さな中二階の間。」として、通釈で
「小さな草堂」と訳している)、本書は次の如く訓読して訳す(@_@;)

    小閣に衾[ふすま]を重ねて寒きを怕[おそ]れず

     小さな中二階で蒲団を重ねて寝ているので、寒さの心配もない。

これに対し、松浦友久『中国詩選 三 唐詩』(社会思想社現代教養文庫,1972)は詩題の「草堂」を
「草ぶきの粗末な家。謙遜の意も含まれる。」と説明してることもあり、次のように解する(@_@;)

    小閣に衾[きん]を重ねて寒[かん]を怕[おそ]れず

     ささやかな住まいだが、夜具に事かかず、寒さの心配もない。

「寒さの心配もない」のは、「小閣」だからか(駒田)、「小閣」だけどか(松浦)、両書の解釈は
異なる(@_@;) 当時の「草堂」の内部構造や「小閣」の用例も分からないので(ちなみに、岡村繁
『新釈漢文大系109 白氏文集 十三』[明治書院,2018]の「語彙索引」では「小閣」はこの作品しか
挙げられていない[同書148頁])、小生は何とも言えないので、駒田信二『漢字読み書きばなし』
(文春文庫,1994)からチト印象深かった件を引いておこう(@_@;)

    ・・・/詩の解釈はむつかしい。それは自分でもう一つの詩をつくることであると
    同時にまた、自分の好みによってもう一つの詩をつくってはならないからであろう。
    /・・・
タグ:中国 古典
コメント(4) 

コメント 4

tai-yama

「中二階」だと現代風に言うとロフトかな?
ロフトのある部屋は大きいので意外に寒い気も。
千葉の時は木造アパートだったけど、宇都宮で鉄筋になったので
(部屋は広くなったけど)意外に寒くないと(笑)。
by tai-yama (2024-01-31 23:16) 

middrinn

ハンモックは「中二階」になるのかな(^_^;)
ロフトのある「ささやかな住まい」か(@_@;)
宇都宮には寒冷地手当がついたっけか(@_@;)
by middrinn (2024-02-01 05:44) 

df233285

ここから1晩だけ寒くなって、その後は寒波来ないらしいですが。
寒波が来たときの、小山/栃木市山沿いと、平地宇都宮市の早朝
寒さは、少なくとも前世紀末までは、シンビジウムの鉢が室内で
氷点下で凍り付く心配など不要な、南関東とは段違いでしたねぇ。
多分、今でも宇都宮市勤務には、公務員の場合、寒冷地手当が、
当然あるんじゃないですかね。
by df233285 (2024-02-01 07:11) 

middrinn

宇都宮市より少し北のさくら市には寒冷地手当がついてましたね(@_@;)
もしかしてもしかすると宇都宮市には都市手当がついてたりして(@_@;)
by middrinn (2024-02-01 14:38) 

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