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240125読んだ雑誌+本【バカチン2冊】

文庫化されたけど「今年読んだ本の中で一番面白かったよ(^o^)丿」としたのは節穴だったか(@_@;)

【読んだ雑誌+本(バカチン2冊)】

週刊文春2024年2月1日号

本誌連載の清水克行「室町ワンダーランド 第87回 老将 齋藤実盛の意地」の次の件(本誌63頁)に
吃驚Σ( ̄ロ ̄lll)ニャンじゃそりゃあ!?

    ・・・/後世、この地を訪れた松尾芭蕉が詠んだ「むざんやな甲[かぶと]の下の
    きりぎりす」という有名な俳句は、このとき討ち取られた実盛を詠んだものである。
    キリギリスのように痩せぎすの老人が兜をかぶり、精一杯、老いにあらがう姿は
    五百年後の俳聖の心をも動かしたのだろう。/・・・

「きりぎりす」とは「キリギリス」ではなくコオロギのことだよ(^_^;) 手元の久富哲雄(全訳注)
『おくのほそ道』(講談社学術文庫,1980)を始め、富山奏(校注)『新潮日本古典集成 芭蕉文集』
(新潮社,1978)や今栄蔵(校注)『新潮日本古典集成 芭蕉句集』(新潮社,1982)、更に麻生磯次
(訳注)『現代語訳対照 奥の細道 他四編』(旺文社文庫,1970)に加えて中山義秀『芭蕉庵桃靑』
(中公文庫,1975)はコオロギと訳してるのに、頴原退蔵&尾形仂(訳注)『新版 おくのほそ道 現
代語訳/曾良随行日記付き』(角川ソフィア文庫,2003)は「きりぎりす」だとエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?

・「水に溶け」ただなんて清水克行が『撰集抄』を読んだ上での記述なら読解力を疑う( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-02-09

・一昨年読了し一番面白かった清水克行『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-02-01
コメント(4) 
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コメント 4

tai-yama

髪が黒かった(染めたから)だけで、痩せこけた老人の様に見えなかった
実盛公を芭蕉が(やせた)キリギリスと詠むわけないっ!
でも、コオロギの様だとはどう言うことなんだろう?
by tai-yama (2024-01-25 23:06) 

middrinn

清水克行の解釈も俳諧的な面白味はありますけど、上記の諸書は
一致してコオロギが鳴いているのを詠んだと解してます(^_^;)
例えば、今栄蔵・前掲書は「ああなんと痛ましいことだ。重たい
甲の下に押さえつけられるようにして、こおろぎが、かぼそく
哀切な声で鳴いているよ。」といった感じですねC= (-。- ) フゥー
久富哲雄・前掲書の「じつに痛ましいことであるよ。あの実盛が
白髪染めの頭にかぶって奮戦したという兜を見るにつけ、往事が
しのばれてならないが、今はその兜の下で、実盛の亡霊の化身か
とも思われるこおろぎが、か細い声で寂しく鳴き、秋のあわれを
誘うことである。」という訳も好き〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
by middrinn (2024-01-26 05:53) 

df233285

調べるまで私にもわからなかったですが。江戸時代「きりぎりす」
は「コウロギ」だったのですね。合戦は盛夏のようですが、芭蕉は、
夏の終わり頃来訪し、暑さが和らいで秋の虫の、コオロギの音が、
雰囲気を出しているという事でしたか。キリギリスで無残を示す
なら、蟻との論争に負けた初冬で無いと、おかしかったのかも。
by df233285 (2024-01-26 07:08) 

middrinn

ナルホド(^_^;) 天草版にも載ってたのか知りませんけど、
芭蕉がイソップ寓話を読んでたのか気になります(^_^;)
by middrinn (2024-01-26 14:56) 

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