231106読んだ本
漫画から入ると実在の人物について必ずしも史実に即してないイメージが出来ちゃうことも(@_@;)
日本の歴史は子供の頃に学習漫画から入ったのでカゴ直利の描く人物像が頭に刷り込まれてる(^_^;)
【読んだ本】
ヤマザキマリ『リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝』(新潮社とんぼの本,2022)
読了(^o^)丿 フィレンツェ篇のラストのコマ(本書53頁)の「…もしかして」「オレってすごい時代
に生きてんのかもな…」という若きボッティチェリの脳内モノローグが非常に印象的な漫画(⌒~⌒)
登場人物相関図
Ⅰ フィレンツェ篇
01 売れっ子画家ボッティチェリ
02 若き天才レオナルド
03 工房への弟子入り
04 破戒僧フィリッポ・リッピ
05 良き絵師の条件
06 師匠の修業時代①
07 師匠の修業時代②
08 里帰りでの出会い
09 奇人画家ウッチェロ
10 繁栄するフィレンツェ
11 彫刻家ドナテッロの追想
12 ジョットの「青」
Ⅱ ナポリ篇
13 メッシーナから来た少年
14 コラントニオ師匠のもとで
15 アントネッロの意欲
16 北の画家クリストゥス
17 油彩に目覚める
Ⅲ ヴェネツィア篇
18 低迷するヴェネツィア絵画
19 ベッリーニの苦悩
20 南北の才能が出会う時
21 油彩という魔術
22 それぞれの理想
23 若き未来の巨匠たち
24 レオナルドの来訪
25 ある聖母像の衝撃
26 革新者アントネッロ
エピローグ
27 レオナルドの懊悩
28 フィリッピーノが見たもの
29 画家たちの時は流れて
特別対談 ヤマザキマリ×池上英洋 画家たちが〝職人[アルティジャーニ]〟だった時代
本書に登場する画家たち
フィレンツェ篇
サンドロ・ボッティチェリ
アンドレア・デル・ヴェロッキオ
フィリッポ・リッピ
フィリピーノ・リッピ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
マザッチョ
パオロ・ウッチェロ
ドナテッロ
ナポリ篇
アントネッロ・ダ・メッシーナ
ニッコロ・アントニオ・コラントニオ
ペトルス・クリストゥス
ヴェネツィア篇
ジョヴァンニ・ベッリーニ
アンドレア・マンテーニャ
ジョルジョーネ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
関連年表 リ・アルティジャーニの時代
芸術新潮に連載されてる時は読んでなかった(^_^;) てゆーか、月刊誌連載で毎回たった四頁なんて
読めない(^_^;) 連載時は「ヤマザキマリ×とり・みき」という作者クレジットだったのに、本書は
奥付で「背景作画担当」と格下げ(?)されてるのは気になる(「作画協力」に山本春菜)(@_@;)
芸術新潮に両者の対談が載っていたが、読まなかったし、同誌は毎月購入してるけど最近はブログに
メモってないから何年何月号かすぐ分らん(^_^;) 本書所収の特別対談から引く(本書122頁)(^_^;)
池上 画は細部まで[史実に]忠実に描かれているし、美術史のトリビアが満載で、
すごくうれしくなるんですよ。たとえば、ヴェネツィア篇で出てくる
リアルト橋が、ちゃんと木造の跳ね橋になっていますよね(77~78頁)。
マリ 物語の舞台は15世紀ですが、あの橋が現在のような石造りになったのは16世紀末
になってからのことですね。
池上 気がつく人は少ないと思いますよ。フィレンツェとヴェネツィアの建物の様式の
違いなども、ちゃんと再現されています。
マリ 窓や煙突のかたちに特徴があるんですよね。リアルト橋もそうですけど、とり・
みきさんが丹念に調べて描いてくださった。
池上 とりさんが背景を?
マリ そうです。まず私がストーリー作りからコマ割り、人物などの作画を完成させて
から、最後に「ここに、こういう背景を描いてください」と伝えて、仕上げて
いただくという手順でした。
池上 分業制ですか。まさにルネサンスの画家の工房システムですね、
マリ 絵が上手というだけの人ではダメなんです。とりさんのように、私のこだわりを
理解した上で、マニアックなくらい細かいところまで追求してくれる人でないと。
とり・みき、大昔に描いてた作品からは想像できんね(^_^;) ただ、ウッチェロの《聖母子》を見た
マザッチョが驚いてメチャ笑ってしまう場面(本書40頁)は、「実際には、この絵が制作された頃、
すでにマザッチョは亡くなっているんですけど、そこはフィクションということでお許しいただきた
い(笑)。」とヤマザキマリが告白してたり(本書122頁)、「ペトルスがイタリアに来たかどうか
については、美術史家の間でも意見が分かれるところなんです。」云々と池上英洋も発言してるので
(本書124頁)、読むのに注意が必要も、芸術家間の相互作用(影響関係)が描かれてて勉強に(^^)
公証人が「絵師にとっては絶対に必要な存在」であることを描いている本書22~23頁とかも(⌒~⌒)
芸術新潮2023年9月号の特集「ヴァザーリ『美術家列伝』全訳記念 こんなにおもしろいルネサンス
巨匠伝」(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-08-25 )も再読開始(^^)
日本の歴史は子供の頃に学習漫画から入ったのでカゴ直利の描く人物像が頭に刷り込まれてる(^_^;)
【読んだ本】
ヤマザキマリ『リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝』(新潮社とんぼの本,2022)
読了(^o^)丿 フィレンツェ篇のラストのコマ(本書53頁)の「…もしかして」「オレってすごい時代
に生きてんのかもな…」という若きボッティチェリの脳内モノローグが非常に印象的な漫画(⌒~⌒)
登場人物相関図
Ⅰ フィレンツェ篇
01 売れっ子画家ボッティチェリ
02 若き天才レオナルド
03 工房への弟子入り
04 破戒僧フィリッポ・リッピ
05 良き絵師の条件
06 師匠の修業時代①
07 師匠の修業時代②
08 里帰りでの出会い
09 奇人画家ウッチェロ
10 繁栄するフィレンツェ
11 彫刻家ドナテッロの追想
12 ジョットの「青」
Ⅱ ナポリ篇
13 メッシーナから来た少年
14 コラントニオ師匠のもとで
15 アントネッロの意欲
16 北の画家クリストゥス
17 油彩に目覚める
Ⅲ ヴェネツィア篇
18 低迷するヴェネツィア絵画
19 ベッリーニの苦悩
20 南北の才能が出会う時
21 油彩という魔術
22 それぞれの理想
23 若き未来の巨匠たち
24 レオナルドの来訪
25 ある聖母像の衝撃
26 革新者アントネッロ
エピローグ
27 レオナルドの懊悩
28 フィリッピーノが見たもの
29 画家たちの時は流れて
特別対談 ヤマザキマリ×池上英洋 画家たちが〝職人[アルティジャーニ]〟だった時代
本書に登場する画家たち
フィレンツェ篇
サンドロ・ボッティチェリ
アンドレア・デル・ヴェロッキオ
フィリッポ・リッピ
フィリピーノ・リッピ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
マザッチョ
パオロ・ウッチェロ
ドナテッロ
ナポリ篇
アントネッロ・ダ・メッシーナ
ニッコロ・アントニオ・コラントニオ
ペトルス・クリストゥス
ヴェネツィア篇
ジョヴァンニ・ベッリーニ
アンドレア・マンテーニャ
ジョルジョーネ
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
関連年表 リ・アルティジャーニの時代
芸術新潮に連載されてる時は読んでなかった(^_^;) てゆーか、月刊誌連載で毎回たった四頁なんて
読めない(^_^;) 連載時は「ヤマザキマリ×とり・みき」という作者クレジットだったのに、本書は
奥付で「背景作画担当」と格下げ(?)されてるのは気になる(「作画協力」に山本春菜)(@_@;)
芸術新潮に両者の対談が載っていたが、読まなかったし、同誌は毎月購入してるけど最近はブログに
メモってないから何年何月号かすぐ分らん(^_^;) 本書所収の特別対談から引く(本書122頁)(^_^;)
池上 画は細部まで[史実に]忠実に描かれているし、美術史のトリビアが満載で、
すごくうれしくなるんですよ。たとえば、ヴェネツィア篇で出てくる
リアルト橋が、ちゃんと木造の跳ね橋になっていますよね(77~78頁)。
マリ 物語の舞台は15世紀ですが、あの橋が現在のような石造りになったのは16世紀末
になってからのことですね。
池上 気がつく人は少ないと思いますよ。フィレンツェとヴェネツィアの建物の様式の
違いなども、ちゃんと再現されています。
マリ 窓や煙突のかたちに特徴があるんですよね。リアルト橋もそうですけど、とり・
みきさんが丹念に調べて描いてくださった。
池上 とりさんが背景を?
マリ そうです。まず私がストーリー作りからコマ割り、人物などの作画を完成させて
から、最後に「ここに、こういう背景を描いてください」と伝えて、仕上げて
いただくという手順でした。
池上 分業制ですか。まさにルネサンスの画家の工房システムですね、
マリ 絵が上手というだけの人ではダメなんです。とりさんのように、私のこだわりを
理解した上で、マニアックなくらい細かいところまで追求してくれる人でないと。
とり・みき、大昔に描いてた作品からは想像できんね(^_^;) ただ、ウッチェロの《聖母子》を見た
マザッチョが驚いてメチャ笑ってしまう場面(本書40頁)は、「実際には、この絵が制作された頃、
すでにマザッチョは亡くなっているんですけど、そこはフィクションということでお許しいただきた
い(笑)。」とヤマザキマリが告白してたり(本書122頁)、「ペトルスがイタリアに来たかどうか
については、美術史家の間でも意見が分かれるところなんです。」云々と池上英洋も発言してるので
(本書124頁)、読むのに注意が必要も、芸術家間の相互作用(影響関係)が描かれてて勉強に(^^)
公証人が「絵師にとっては絶対に必要な存在」であることを描いている本書22~23頁とかも(⌒~⌒)
芸術新潮2023年9月号の特集「ヴァザーリ『美術家列伝』全訳記念 こんなにおもしろいルネサンス
巨匠伝」(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-08-25 )も再読開始(^^)
カゴ直利さんの日本の歴史は学校図書ですね。一時期、リバイバル
かなんかで大人気になってプレミアがついていた気も・・・
破戒僧というとラスプーチンや道鏡を思い出したり(笑)。
by tai-yama (2023-11-06 23:16)
漫画なのに小学校の図書室にもありましたね(^_^;) リヴァイヴァルは知りません
でしたが、改装版も出たぐらいなのにブックオフやネットでも見ませんね(@_@;)
「破戒僧」ですが、ボッティチェリの「師匠」で、「修業時代」から魅力的な人物
として描かれているので、フィリッポ・リッピは本書のイメージで刷り込み(^_^;)
by middrinn (2023-11-07 05:29)