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230821読んだ本【バカチン】

芸能界で生き残っているようだし、不肖の息子と一茂のことを評する人も少なくなったかも(@_@;)

【読んだ本(バカチン)】

伊藤梅宇(著)亀井伸明(校訂)『見聞談叢』(岩波文庫,1940)所蔵本

目次を眺めていたら、「僧寂照」(一部の漢字の字体が異なるが、以下も同様)という項があって、
大江定基はバカチン連環記もあるしチェックしなきゃと該当頁を見たら呆れたエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?

    僧寂照と云ふもの慥[たしか]にしれずといゝ傳ふ。しかれども平判官康頼赦免を蒙。
    上洛して雙林寺にこれもおれり。山莊をかまへておれり。法名を寂照と云ふ。この所
    にてよめる歌をあつめて寶物集と名を命ずと。(源平盛衰記に載す。)

平康頼の出家のことなら『平家物語』に出てて、杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(二)』(講談社
学術文庫,1979)の現代語訳だと、「康頼は、[鬼界が島に]流されたとき周防の室積で出家をし、
法名を性照とつけていた。」とあるように、本文にも「性照[しゃうせう]」と(^_^;) ちなみに、
同じ件の「性照[じゃうせう]」に付した頭注において、水原一(校注)『新潮日本古典集成 平家
物語 上』(新潮社,1979)も〈読み方他本はシヤウセウと清音にいう。底本濁点をほどこしたところ
があるので、ジヤウセウに定めた。字は延慶本には「聖照」とある。〉と(^_^;) 『源平盛衰記』は
未見だけど、『平家物語』の異本の一つだから、仮に『源平盛衰記』に「寂照」と記されていたら、
そのことを両書は必ず注釈で言及・紹介しているはず(^_^;) もしかして堀川学派というのは、この
程度だったのかなぁ(@_@;) あるいは単に伊藤梅宇が伊藤仁斎の不肖の息子だったのかな(@_@;)
タグ:古典 歴史 随筆
コメント(6) 
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コメント 6

ナベちはる

「ザワつく!…」の番組ありきなんて言うこともなさそうなので、一茂さんはずっと生き残っていくんだろうなぁと思います。
by ナベちはる (2023-08-22 01:36) 

middrinn

現役引退してかなり経ちますけど、売れっ子とは言えなくても、そこそこ
売れてるようで、世間知らずなお坊ちゃんキャラは永久に不滅かも(^_^;)
by middrinn (2023-08-22 06:32) 

df233285

江戸時代は、書の内容に「ポカ」のある時代と認識。
webの存在大きいですね。中国の「古時鳥」とか、
「淮(川の)鶏」とか、今なら調べてればいっぱつ
ですが。先代豊臣秀次の持っていたとみられる情報に、
江戸の将棋書(将棋六種の図式)は届きません。
「『古時鳥』とは『仙鶴』の事也」になってしまっ
ているが如しです。ただし、皇族・貴族と繋がり
の有る者が、深い情報を、裏で得ていたとみられる
情報経路に闇も有る時代。「矢が来てカーン」で
ヤカンになったという、古典風の落語もその関連か?
by df233285 (2023-08-22 06:41) 

middrinn

現時点で『扶桑隠逸伝』では見当たりませんが、本書や『百人一首一夕話』には
ポカというかマジで有り得ない間違いが散見されるので、日本の近代化の成功は
江戸時代の教育水準の高さのお陰というのは本当かなと思っちゃいます(^_^;)
web上には善意無知な人々が日々デタラメを発信し拡散されてますけど(^_^;)
by middrinn (2023-08-22 14:11) 

tai-yama

「寂聴」と間違えそうになった(笑)。
平康頼は出家して島流し逃れられると思ったけどダメだったと。
by tai-yama (2023-08-22 23:00) 

middrinn

寂照と寂聴、似てるのは異性にだらしないとこだけ(^_^;)
そーゆー目的なら「周防の室積」ではなく都でしょ(^_^;)
by middrinn (2023-08-23 05:09) 

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