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221005読んだ本【バカチン】

ペコちゃんのお友達のポコちゃん、実は中国人で、名字は陳・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

【読んだ本(バカチン)】

松原朗『唐詩の旅 長江篇』(現代教養文庫,1997)所蔵本

陳舜臣(監修)『中国古典紀行2 唐詩の旅』(講談社,1981)のカラー特集「江南春」の「蘇州」の
〈蘇州西南郊外にある楓橋[ふうきょう]。中唐の詩人張継の「楓橋夜泊」で一躍有名になった。〉
というキャプションが付いてるカラー写真を見て不思議に思った(@_@;) 松原朗は「楓橋は、蘇州の
閶門[しょうもん]に出て西に約五キロ、南北に通う大運河にかかった橋である。」と本書に記して
いるのに、同書の写真の川幅は「大運河」どころか5mもあるようには見えないから(@_@;) そこで、
松浦友久『中国詩選 三 唐詩』(現代教養文庫,1972)を披くと、張継「楓橋夜泊」の解説で「蘇州は
水郷である。市内にも郊外にも堀割[クリーク]が通じ、水路の便は申し分ない。寒山寺の門のすぐ
前にも、クリークがある。楓橋に通じる水路である。」とあり(前掲『中国古典紀行2 唐詩の旅』に
「寒山寺前の江村橋」というカラー写真も載ってて川幅は同程度)、更に、植木久行『唐詩物語──
名詩誕生の虚と実と』(大修館書店あじあブックス,2002)100頁の「楓橋」の語釈に「蘇州城(江蘇
省蘇州市)の西郊約五キロの運河に架かる橋の名。・・・ちなみにこの楓橋は、隋代に成る江南運河
(いわゆる大運河)そのものではなく、そこへ流入する水路に架かっていた。・・・」と説明があり、
誰がバカチンかは明らかになった(^_^;) なお、植木久行・前掲書によると、実は、この張継の唐詩は
寒山寺の「楓橋」とは全く無関係の作品の由(^_^;) ちなみに、前掲『中国古典紀行2 唐詩の旅』には
「寒山寺の鐘楼。寒山寺は楓橋の東にあり、唐代の奇僧・寒山拾得が住んでいたとされる。」という
キャプションがあるけど、同書所収の鈴木修次「旅の名詩一六選」が張継「楓橋夜泊」の「寒山寺」
の語釈で「唐代、寒山・拾得の禅僧が住んだとされる寺で、この詩で有名になって以後、楓橋寺とも
称されている。」と説明するように、〈唐代の奇僧である寒山と拾得〉と記した方が適切かと(^_^;)
恥ずかしながら未読だった森鷗外「寒山拾得」を青空文庫で読んでみたけど面白いね(〃'∇'〃)テヘペロ
タグ:中国 歴史
コメント(4) 
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コメント 4

tai-yama

5mの川幅なら、カールルイスならひとっ飛び~。
松原さん的には昔は大運河だったけど、埋め立てられて今の
姿になった・・・・・とか思ったのかも。
by tai-yama (2022-10-06 00:26) 

ナベちはる

「姓→名」の順で読んでも「名→姓」で読んでもアウトですね。
ただ、国内ではアウトでも海外であればもしかすると…かもしれませんね(^^;A)
by ナベちはる (2022-10-06 01:20) 

middrinn

植木久行・前掲書に「蘇州の古運河」の写真が掲載されてて、
tai-yama様、川幅が数十mはあるように見えますね(^_^;)
張継「楓橋夜泊」は「夜半の鐘声 客船に到る」とあり、船が
停泊してるのか水路=クリークは似合わぬと思ったか(^_^;)
by middrinn (2022-10-06 14:59) 

middrinn

キラキラネームとは違った意味で、
ナベちはる様、読めません(^_^;)
役所は受け付けるのかな(@_@;)
by middrinn (2022-10-06 15:40) 

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