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220625昨日買った本&読んだ本

やはり大河とか朝ドラとかを視聴している人が多いんだろうね〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【昨日買った本&読んだ本】

芸術新潮2022年7月号

楽天ブックスで新品1500円を877p使い613円で予約してたのが発売日の昨日届く(^_^;) 本号の特集は
「運慶と鎌倉殿の仏師たち」だが、その前に「絶賛放送中!」としてNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
の紹介から始まる(^_^;) ちなみに、本誌は2009年1月号に大特集「運慶 リアルを超えた天才仏師」、
2010年11月号に永久保存版大特集「いざ鎌倉 武家の都の祈りと美」、2017年10月号にも特集「オール
アバウト運慶」(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-09-26 )が_φ( ̄^ ̄ )メモ

    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』アルバム1

    NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人登場人物関係図

    鎌倉殿と運慶一門のクロニクル

    グラフ 甦った鎌倉殿

     解説 川瀬由照「現存最古の確実な頼朝像 修理でわかった実朝像の素晴らしさ」

    東国の運慶を推理する 解説 瀨谷貴之

     1 願成就院 北条時政、運慶をスカウト!?
     2 浄楽寺 和田義盛の「俺も頼むぜ、運慶くん」
     3 永福寺 源頼朝の失われたドリーム・テンプル
     4 満願寺 鎌倉殿プレゼンツ、三浦義明を追善する巨像
     5 真如苑真澄寺・光得寺 大日如来が好き!足利義兼の信仰
     6 瀧山寺 頼朝追善の三美仏
     7 称名寺光明院・五島美術館 源実朝ゆかりの怒れる仏たち

    仏像から見る東国武士の社会 対談 野口実×瀨谷貴之

    グラフ紀行 鎌倉殿の信仰コスモス

     源頼朝が創った鎌倉三大寺院[鶴岡八幡宮、勝長寿院、永福寺]
     霊山へ、霊湯へ──二所詣[伊豆山権現・箱根権現の〝二所〟と三嶋社を参詣]
     日向薬師 頼朝一家も恃んだ霊験
     慈光寺 国宝装飾経を伝える天台の名刹
     鎌倉における源頼朝の“まつりごと”について教えてください 答える人 竹ヶ原康弘

    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』アルバム2

    つわものたちの仏像物語

     覚園寺 前身は北条義時創建の大倉薬師堂
     かんなみ仏の里美術館 戦死した北条宗時の追善像?
     北條寺 北条泰時発願か 義時追善の美像
     修禅寺 悲劇の青年将軍・源頼家ここに眠る
     證菩提寺 岡崎義実と2人の死者と阿弥陀三尊
     妙楽寺 関東最強、上総広常の故地に
     金剛寺 源実朝の念持仏とも伝わる菩薩像2体
     石山寺・天洲寺 中原親能・大江広元、頼朝を支えた兄弟にゆかりの仏たち
     雨引観音 八田知家との関係は?常陸にもあった運慶様式の優作

    展覧会案内

     EXHIBISION 1 800年遠忌記念特別展「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」@横須賀美術館

     EXHIBISION 2 特別展「北条氏展vol.3-1 北条義時とその時代─義時と頼朝・頼家─」
              特別展「北条氏展vol.3-2 北条義時とその時代─義時と実朝・頼経─」
             @鎌倉国宝館

     EXHIBISION 3 企画展「北条氏展vol.3 北条義時とその時代─武家政権確立への道─」
             @鎌倉歴史文化交流館

     EXHIBISION 4 特別展「源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人
                ─荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり─」@神奈川県立歴史博物館

小生は大河を視てない( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚ でも、非常に勉強になる内容で、とりわけ野口実(歴史家)と
瀨谷貴之(美術史家)の対談は興味深い(^_^;) 東国では平泉だけで仏教文化が栄え、京都から平泉の
間には何も無いのかと気になってたという野口実によると、最近は中世考古学で庭園などを研究する
人が増えてきた結果、宇治の平等院鳳凰堂や平泉の無量光院に類する建物が建っているような文化圏
が筑波山の麓にもあった由( ̄◇ ̄;)

    瀬谷 頼朝が永福寺(32~35頁参照)を建てる以前にも、平泉文化の影響は関東に
       及んでいたということですよね。

    野口 京都があって、平泉があって、その間にいる坂東武士はみんな無教養で
       ろくに字も読めないから何も無い、そんなわけはないのであって。今回の
       大河ドラマで、上総介(=上総広常)が字の練習をしてましたけどひどい話
       です。上総介にしても千葉介、三浦介(それぞれ上総氏、千葉氏、三浦氏の
       有力者が名乗った)にしても、今で言えば副知事クラス、県警の本部長クラス
       です。文書主義で日本列島を支配している時代に、彼らのような地方幹部が
       読み書きに不自由だなんてありえない。

石井進『日本の歴史7 鎌倉幕府』(中公文庫,1974)は「・・・いざ[梶原景時]糾弾趣意書を、とな
れば、公事奉行人の一人に依頼しなければならない御家人武士たちの文化水準・・・」と指摘してた
けど、どちらが正しいのか小生には判らぬ(@_@;) ただ、摂関政治の全盛期とはいえ、中央政府幹部
である「・・・参議には、読み書きのできない者も多くいて、議定を行なっている際に見苦しいもの
である。差し障りのある事が多くあった。」と藤原実資の日記『小右記』には記されているからねぇ
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-09-15)〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    瀬谷 私が[北条]時政と[興福寺の有力な僧]信実の血縁関係を知ったのは、
       北条氏の成立をめぐる佐々木紀一さん(山形県米沢女子短期大学教授)
       の系図研究を通じてです。ああいう系図研究が盛んになってきたのは
       わりと最近ですか? 系図は史料としては眉唾物ということで、歴史学の
       方では警戒されていた印象がありますが。

    野口 佐々木さんは歴史学ではなく国文学の研究者です。国文の人は諸本研究
       (写本間の異同を精査し、系統づけること)をやりますから、これが
       方法論的に系図研究に生きる。今は、政治制度や官職制度、身分秩序など
       の領域にまで国文の人が入りこんできていて、歴史の方がよほど遅れて
       います。頼朝の政権をヤンキー集団のように描いた本も出ていて、それが
       売れるのはわかるけれど、それでは困るんです。それから、みなさん総じて
       北条氏を伊豆の小豪族、田舎者にしておきたいんですね。大河ドラマで
       北条時政というと、籠の中に野菜を入れて持って出てくるようなシーンが
       必ずある。田舎者がガーツとのし上がった、そういうイメージ。それは
       壊さないといけない思いこみなんですけど、そこに最初に気付いてくれた
       のは国文の人たちではないかという気がします。

へぇ~!と読んだけど、最近気になるのは野口実も含めて歴史学の研究者が延慶本の『平家物語』を
史料として用いていること(@_@;) 延慶本がいくら古いとはいっても、所詮は『平家物語』(@_@;)

他の記事では「まなざしは散策する 柴田敏雄と鈴木理策と画家たちの森へ」「朝倉摂の日本画時代」
「明治の京都の図案集ブーム」、『リ・アルティジャーニ ルネサンス画家職人伝』刊行記念特別対談
のヤマザキマリ×池上英洋「ルネサンス美術を支えた〝職人[アルティジャーニ]〟の群像」、連載
では〈山下裕二の新・今月の隠し球⑦ 川上椰乃子〈ひとりだけの名前、ひとつしかない絵(上)〉、
中野京子「名画に見る悪の系譜② 生殺与奪」、前橋重二「海外アートStudy最前線 第77回 炭素年代
測定で渡航年代が判明!」、立川輪太郎「ジャニー喜多川が創ったもの② オーディション」だけど、
三浦篤「大人のための印象派講座」は今月休載_φ( ̄^ ̄ )メモ
タグ:歴史 アート
コメント(8) 
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コメント 8

yokomi

読み書きよりも、上や中央に忠実で、行動力の有無で、のし上がってきたのかも。
by yokomi (2022-06-25 22:49) 

middrinn

上総は親王任国ゆえ上総介は知事代理・代行、つまり事実上
のトップですが、正規の官職かどうかによりますね(^_^;)
by middrinn (2022-06-26 05:58) 

df233285

それじゃ、北条氏が田舎者かどうかも保留。
植木屋が平安時代中期に居なかったかどうかも保留で
行っときます。こういう「難かし系」は、少ない情報を
鵜呑みにしていけない事が、良く判りました。たとえば
南関東。ここんところ晴れてますが、異常ですよね。
昼間晴れても、和歌で読んでおきたいような、天高い太陽が
見えるだけですが。暦日が陰暦に、まだ近く、ちょっと
日付の方が月齢よりちっちゃめな、6月の今時分に、月末
夜に星が良く見えるという異常事態を、関東の住人は舐めて
はいけません。日本の天文学者は軌道計算、nasa任せで
さぼりなんで。6月のうしかい座流星群が、不意に明日27
日の晩、日暮れ直ぐあたりに流星雨を降らせて、本来例年
なら雨で見えないはずが、ありありと異常な様子を見せて
しまう恐れが有るんですね。何せやってみれば判る、
数年ごとの回帰で年により、目まぐるしく流星塵の空間分布
が変動する、7p/ポン・ウィンネッケ彗星の関連流星群
ですからねぇ。

by df233285 (2022-06-26 09:05) 

middrinn

論証過程に誤りがあっても結論は正しいということは稀で、
論証過程に誤りが散見され、あるいは怪しかったりすると、
結論も誤り、あるいは怪しいかと(^_^;) 田舎者かどうかは
ともかく、北条氏が小豪族であったとするのは石井・前掲書
によると佐藤進一の説で(その根拠の一つが北条氏の系図)、
石井進も支持してました(^_^;) 6月なのに一昨日24日34度、
昨日25日35度、加えて風が日中メチャ強いのが迷惑(^_^;)
by middrinn (2022-06-26 10:43) 

アニマルボイス

「大河」関連の本、原作本は別にして、実際にはNHK出版のもの以外はそれほど売れるというほどではないですね。ただ、最終的な企画会議で「これ、来年、大河でやります」と言うと、役員や営業の同意を得易いということはあります。(^^;
by アニマルボイス (2022-06-26 10:44) 

middrinn

ナルホド(^_^;) ただ、原作本ですけど、見込み違いに終わって大量の
返本を抱えることとなったという経験を文藝春秋の元編集者が(^_^;)
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-03-12
本誌の企画は、大河に絡めてる展覧会の紹介でもあり、同展覧会はNHK
の番組が宣伝してくれそうゆえ所謂メディアミックス戦略かも(^_^;)
by middrinn (2022-06-26 11:13) 

tai-yama

「系図」って確か偽物も多いし、自分の箔を上げるために盛られた
物も多い気が(作る職人も居たし)・・・・そこまでアテになるのかな?
by tai-yama (2022-06-26 23:19) 

middrinn

おっしゃるような理由で、「歴史学の方では警戒されていた」ような(^_^;)
数多い系図の中から古いのを選び出せても書かれた内容が正しいとは(^_^;)
by middrinn (2022-06-27 06:08) 

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