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210606読んだ本&おまけ(バカチンは誰?)

読書の厄介なところは、オキニが登場するだけで血湧き肉躍ることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

【読んだ本】

竹鼻績(全訳注)『今鏡(下)』(講談社学術文庫,1984)所蔵本

花園左大臣こと源有仁(後三条天皇の孫で白河院の甥・猶子)は多彩な才能の持ち主とされ、本書の
「御子たち 第八 花のあるじ」の「有仁家の風雅な催し」から、「鎖連歌」(「長句と短句を交互に
詠み続けていく連歌。」と語釈は説明)の場面の一つ引く(〃'∇'〃)

    ・・・/
    またある時、

      奈良の都を思ひこそやれ

    といはれはべりけるに、大将殿、

      八重桜秋の紅葉やいかならむ

    と付けさせ給ひけるに、越後の乳母、

      しぐるるたびに色やかさなる

    と付けたりけるも、後までほめあはれ侍りけり。かやうなること
    多く侍りけり。・・・

春の「八重桜」に「秋の紅葉」???と一瞬思うも、本書の現代語訳は次の通りである(⌒~⌒)ニコニコ

    ・・・/
    またあるときに、(どなたかが)

      奈良の都を思いやりなさい。

    といわれましたところ、大将殿(有仁)が、

      春の八重桜はすばらしいが、秋の紅葉はどんなであろうか、

    とお付けなさいましたので、越後乳母は、

      時雨が降るたびごとに、紅葉の色も深まっていることだ。

    と付けましたのも、のちのちまで賞賛されました。このようなことが
    たくさんございました。・・・

伊勢大輔タンの「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」を踏まえていることは、
語釈で指摘されてたキタ━━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━━!!!! キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!!

・中宮彰子が最終兵器伊勢大輔タンに「アレを取れ!」と出撃命令キタ━━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━━!!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-10

・彰子からの出撃命令を受け、伊勢大輔タン、こっそり女院に侵入した女房たちを見事撃墜v( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-04-12

・伊勢大輔タンの父である大中臣輔親も道長に促され即興で秀歌を詠んだという血は争えない話(⌒~⌒)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-03-03

・優れた歌人輩出の大中臣家の末なので伊勢大輔タンの孫娘に御指名キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━!!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-26

・伊勢大輔タン「いにしへの」の解釈で苑子タンを始め馬鹿が多すぎるヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-16

・エガちゃんじゃないが、伊勢大輔タンは確実に伝説を創り、生ける伝説だったという話ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-05-19

・少なくとも70代前半にはなっていたはずも老いてなお歌を召されるほど活躍していた伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-07

・伊勢大輔タンの容貌を褒めつつ、その欠点を論うことも決して忘れない紫式部の性格の悪いこと(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-07-16

・そんな紫式部にも「気に入られるような、つつましく素直で、人なつこい人だった」伊勢大輔タン(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-06-13

・降り積もった雪が若菜を摘んでるのかしら、だなんて、伊勢大輔タン、発想が可愛いよん(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-10-02

・末次由紀『ちはやふる』(講談社BE LOVE,2019)42巻は伊勢大輔タンの歌が解ってないぞヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-09-08

・「後の和歌史」と異なり、室町中期に伊勢大輔タンの歌に興味を持った人がいたわけだv( ̄∇ ̄)ニヤッ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-22

・高階家という接点があるから伊勢大輔タンと清少納言との間に贈答歌もありそうなんだけど(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-14

【おまけ(バカチンは誰?)】

久保田淳(監修)『新日本古典文学大系 別巻 八代集総索引』(岩波書店,1995)所蔵本
川村晃生&柏木由夫&工藤重矩(校注)『新日本古典文学大系9 金葉和歌集 詞花和歌集』(岩波書店,1989)所蔵本
正宗敦夫『金葉和歌集講義』(自治日報社,1968)所蔵本

越後乳母は竹鼻績(全訳注)『今鏡(下)』(講談社学術文庫,1984)に「有名な女流歌人」とあり、
『八代集総索引』の「作者名索引」を披くと、「越後」は4人立項されてて、内3人が『金葉和歌集』
にのみ入集だが、その1人が越後乳母で、6首(88、166、167、224、283、543)入集と判明(@_@;)

ところが、川村晃生&柏木由夫(校注)『金葉和歌集』巻末の「人名索引 作者名索引」で、越後乳母
である「内大臣家越後」の項を見ると、記されているのは5首(88、166、224、283、543)(@_@;)

同書の歌番号167「帰るさは浅瀬もしらじ天の川あかぬ涙に水しまさらば」には作者名の記載が無く、
その場合は前の歌の作者名を受けるので歌番号166の内大臣家越後=越後乳母が作者となるが(@_@;)

念のため『金葉和歌集講義』も確認したら、当該歌の作者は「源俊頼朝臣」となっていたぞ(@_@;)

『金葉和歌集』付録の「『金葉和歌集』他出一覧」を調べると、「中古六歌仙。(金葉集他本、作者
「源俊頼朝臣」)」とある(@_@;) ただ、「人名索引 作者名索引」の「俊頼」に167は無い(@_@;)
タグ:歴史 和歌
コメント(6) 
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コメント 6

tai-yama

後三条天皇の孫に「パクリです」なんて言えないだろうな・・・
「しぐるるたびに色やかさなる」さ、桜は~?と思ったり。
by tai-yama (2021-06-06 23:17) 

ナベちはる

オキニが出ると、思わず嬉しくなりますね(´▽`*)
by ナベちはる (2021-06-07 01:16) 

middrinn

別にパクリではないかと(^_^;) 八重桜の「重」を受けて、
tai-yama様、色や「かさなる」としたのでしょう(^_^;)
by middrinn (2021-06-07 05:26) 

middrinn

そうなんですよね(^_^;) それだけで、
ナベちはる様、自然と笑顔に(〃'∇'〃)
by middrinn (2021-06-07 05:29) 

そら

秋の紅葉も素晴らしいと思いますが・・・
オキニが登場すればそりゃもう(^^;
by そら (2021-06-07 06:46) 

middrinn

ですよねぇ(^_^;) 単純と言えば、単純
ですが、そーゆーものですよね(^_^;)
by middrinn (2021-06-07 06:49) 

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