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200318読んだ本

「160318昨日読んだ本」に「体年齢=実年齢-17。」とあり、この4年で14歳も老けてる((;゚Д゚)ヒィィィ!
おでん食べたし、運動もしてないのに、日曜の朝から今朝にかけて、体重が2.2kg減ったのも謎(@_@;)

【読んだ本】

桑原武夫(責任編集)『日本の名著15 新井白石』(中公バックス,1983)所蔵本

日本古代史の泰斗である坂本太郎が『歴史随想 菅公と酒』(中公文庫,1982)所収の「愛書の精神」
(清和1954年6月初出)で、阿部豊後守忠秋が「書物を愛好し尊重した」話を紹介してた(〃'∇'〃)

4代将軍家綱の時に日本史の編纂事業を企てた幕府が林春斎にその編集を命じて忍岡に編集の事務所と
文庫を新築しようと工事を急いで2ヶ月ほどで国史館が完成したので、そこへ林春斎が書物の移転を
始めると、老中としてこの事業に深い理解と援助を惜しまなかった阿部忠秋は次の如く述べた由(^^)
「一昨日外出した処、路で人足が沢山の本箱を運送するのに出あった。きけばこれは林家の書籍を忍岡
に運ぶのであるという。何とその量の多いことよ。けれど思うに新築の文庫は土がまだ乾いていない
であろう。その中に書物を納めたならば湿気にあたる心配はなかろうか、それから旧い文庫も若し損じ
ていれば早速修補して宜しい。とにかく火災を防ぐためには万全の注意をしなければならぬ。世間に
惜しむべきものは書籍にまさるものはない」と(⌒~⌒) 最後の一文に傍点を振るとともに、阿部忠秋
の「この書物に対する細心の心遣い」に坂本太郎は感銘を受けた由(〃'∇'〃) 更に次の話も(⌒~⌒)

    ・・・/その後一月、また忠秋の文庫に対する心遣いを示す記事が[「国史舘日録」に]
    ある。老中達が集まって国史舘の不慮の火災を心配した時に、忠秋は説を出していった。
    「穴蔵を館の庭に掘っておいて、不慮の変があったならば、早速その穴の中に書物を
    ほうりこめばよい」と。このことは後年新井白石が自宅の火事の時に実行したことであり、
    のみならず二十世紀に入ってさえ、つい先頃は日本国中の人々がいやおうなしに
    実行させられたことである。人間の知恵などというものは案外進まぬ点もあることを
    しみじみと感じさせられる話ではあるまいか。/・・・

この新井白石の話、本書に収録されている自伝『折りたく柴の記』が、元禄16年11月22日の大地震を
記した件の出来事と思われるが、本書の桑原武夫による現代語訳で引く〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

    ・・・/翌日、藩邸に参上すると、お屋敷はことごとく傾いたので、東の馬場に
    仮普請をして、殿はそこにおいでになった。大地はなおしきりに震動するので、
    「きっと火事が起こるだろう」と思い、私の塗籠[ぬりごめ=「周囲を厚く壁で
    塗り籠め、明りとりをつけ、妻戸から出入りするようにした部屋。衣服・調度を
    納める納戸の類。」]は、傾くところまではいかなかったが、壁土のくずれ落ちた
    ところが多いので、くずれた土を水にひたし、破損したところを塗り直させた。
    予想どおり、同じ二十九日の夜になって火事が起こった。家財はすっかり塗籠に
    入れておいたけれども、「地震はやまないし、塗籠の倒れることもあるかも知れない。
    また塗り直した土がまだ、乾いていない。火の勢いが盛んで、新しい土と古い土との
    あいだがあいたなら、内部に火の入るおそれもある」と思ったので、すぐにその
    あたりの土地に穴を掘らせ、頂戴した書物、また自分自身抄録したものなどを
    塗籠から取り出して、その穴のなかに入れ、畳を六、七帖その上にならべておいて、
    土を厚くふりかけて、家を出た。/ここかしこで火のために道をさえぎられ、
    火の勢いがやや弱まったときに、焼け落ちてしまったあとの道を通って、家に
    帰ってみると、書物を埋めた穴に近い崖の上の家が焼け落ち、火はまだ消えて
    いなかった。盛んに水をかけて火を消して、焼けた家の柱などを取りのけてみると、
    その家の落ちたときに、ものを埋めたところの土を払いのけて、上にかさねていた
    畳は焼け失せ、下の畳に火がすでに移っていたときに帰ったのであった。塗籠は、
    予想に反して倒れもせず、焼けもしなかった。それなら、「はじめ穴を掘らせ、
    書物をおさめたことは、むだなことをしたものだ」と言って笑った。/

〈「はじめ穴を掘らせ、書物をおさめたことは、むだなことをしたものだ」と言って笑った〉とあり、
坂本太郎が阿部忠秋のアイデアを「後年新井白石が自宅の火事の時に実行」と紹介には違和感(^_^;)

コメント(12) 
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コメント 12

ニッキー

えっ、4日間で2、2kgも体重が減ったんですか(°_°)
昼ごはんは週に3日キャベツで平日夜は10km走ってるのに
あまり痩せない私って´д` ;
やっぱり夕食後におやつを食べてるのがいけないのか(ー ー;)→当たり前w
by ニッキー (2020-03-18 20:19) 

middrinn

鳩サブレを3日間食べなかったことぐらいかな(@_@;)
日曜朝から月曜朝に1.5kg落ちたのがマジで謎(@_@;)
by middrinn (2020-03-18 20:30) 

tai-yama

塗籠も壁"土"なので、ある意味埋めたのと同じ効果があったり(笑)。
「世間に惜しむべきものは書籍にまさるものはない」
但し、すべての書籍とは限らない・・・・かも。
by tai-yama (2020-03-18 23:01) 

ナベちはる

まだ実年齢よりお若い体とはいえ、4年で14年分"老化"というのはかなりショックですねorz
by ナベちはる (2020-03-19 00:54) 

middrinn

ナルホド! たしかに〝土〟ですね( ̄◇ ̄;)
tai-yama様がお好きな自販機本かな(^_^;)
by middrinn (2020-03-19 06:30) 

middrinn

そうなんですよぉ(-ω-、) 計算してみると、
ナベちはる様、10歳余計に老けました(;_;)
by middrinn (2020-03-19 06:32) 

mimimomo

おはようございます^^
体年齢が「実年齢-17」だった?のが今は「実年齢-3」になったってことかしら(@@
体重計の体重って、数日後出て来るみたい。おでん食べて運動していないなら数日後に増えますよ(^^;
by mimimomo (2020-03-19 07:03) 

df233285

そのおでんの汁が、甘ったるかったという事がもし有ったとすると、
近々ブドウ糖負荷試験2時間値検査等で、血糖値のチェックをし
た方が良いです。とりあえず食事のときに、若い人間のように、
炭水化物から食べるのをやめている、私と類似の行動をとるべき
かもしれないと考えます。
by df233285 (2020-03-19 07:04) 

middrinn

現在は「実年齢-7」ということなんですよ(´ヘ`;)
mimimomo様、小生は夕食がおでんなら翌朝増加(..)
by middrinn (2020-03-19 07:11) 

middrinn

味は憶えてません(..) 夕食おでんの翌朝は体重増という経験則^_^;
長さん様は、健康面でも色々と留意されてて凄いですねぇ( ̄◇ ̄;)
by middrinn (2020-03-19 07:17) 

yokomi

 「諸説有ります」ですね(^_^;) 現在の悪いことも後の世では良きことになっていたりして...。解釈がぶれないよう、記録はキチッと残したいです。鳩サブレ大好きです(^_^;) 過日の鎌倉ではがさばるので断念(>_<)
by yokomi (2020-03-20 14:49) 

middrinn

記録が残ってさえすれば、後で検証できますしね(^o^)丿
でも、言及内容を確認せずに鵜呑みにする人ばかり^_^;
by middrinn (2020-03-20 15:16) 

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