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181225読んだ本

今年も年賀状を一枚書き損じたけど(去年と同じ人)、ハズレが判明してから交換はセコイかな(^_^;)
早速5円で(年賀ハガキは選択せず)62円切手に交換してもらった(^_^;) キュキュットのつめかえ用が、
約2回分は203円なのに約4回分のジャンボサイズは267円だったので後者を選んだけど怪しい(@_@;)

【読んだ本】

戸板康二『最後のちょっといい話 人物柱ごよみ』(文春文庫,1994)所蔵本

    昭和三十八年に歿した文藝評論家の十返肇は、十返千鶴子の夫であった。
    私も親しい友人だったが、晩年にわかに野球を見はじめ、巨人のファンで、
    王を見かけて声をかけたら、自分の顔を知っていたと喜んでいた。/
    テレビで解説をするのを見ていたら、大きなファウルの時、「三振前のぱか当り」
    といったり、内野ゴロが続いたら「外野が風邪をひく」といったり、小学生みたいで、
    おかしかった。/スポーツ紙に或る作家がテレビの中継を見て観戦記を書くのを読んで、
    「現場にゆかずに書くなんて、能因法師じゃあるまいし」といった。

この「能因法師じゃあるまいし」、1984~1993年の文藝春秋誌の読者層には通じたのかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
数年前の小生だったら、全くのイミフだったけど(ノ_-;)トホホ… レヴェルが高かったんだねぇ( ̄◇ ̄;)

色んなのに載ってるけど、浅見和彦(校注・訳)『新編 日本古典文学全集51 十訓抄』(小学館,1997)
から現代語訳を引いておく(^_^;)

    ・・・また能因は限りなく風雅を愛する人でもあった。/

     [都をば 霞とともに たちしかど 秋風ぞ吹く 白川の関]

      都を春霞とともに発ってきたが、陸奥の白河の関では、もう秋風が吹いている

    という歌を詠んだところ、都にいたままでこれを披露したら何ともったいないと思い、
    誰にも知られず、長い間、姿を隠して日にあたり、日焼けで色を黒くしてから、
    「奥州の方へ修行しておりました時に詠んだ歌です」と、人々に見せたともいわれている。
    
「現場にゆかずに」詠んだと疑われたのは、能因のキャラ(数寄者、てゆーか、変人)に由るところが
大だろうけど、久保田淳&平田喜信(校注)『新 日本古典文学大系8 後拾遺和歌集』(岩波書店,1994)
の同歌の脚注には次の指摘もある(^_^;)

    道のりの遠さを歌う。ただ春から秋への旅程は長すぎることから、袋草紙・雑談では
    下向の事実を疑い、以後、十訓抄などの説話類では下向そのものを虚構とする逸話を
    載せる。

大感謝祭ダーツくじが12連敗で30pが1回も当たらなかったけど楽天ブックス3倍に釣られて予約(-ω-、)
タグ:和歌 随筆
コメント(20) 
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コメント 20

センニン

こんばんは。
今年は30万円が当たるらしいです。
by センニン (2018-12-25 20:28) 

middrinn

30万円が62円切手に( ̄□ ̄;)づがーん
by middrinn (2018-12-25 20:30) 

爛漫亭

 数年前に、思い立って白河の関跡へ
出かけてきました。松平定信がこの辺り
だろうと決めたそうです。
by 爛漫亭 (2018-12-25 20:34) 

middrinn

知りませんでした( ̄◇ ̄;) たしかに
松平定信は白河の藩主でしたね(^^)
by middrinn (2018-12-25 20:45) 

ニッキー

年賀状、切手しか当たったことないです^^
詰め替え用、ジャンボサイズの方が安いけど
そのお値段の差で倍の容量とは(°_°)
by ニッキー (2018-12-25 21:05) 

middrinn

大昔、友人にデジカメかなんかが当たって、
運を使い果たしたと言われてました(^_^;)
この値段はやはり怪しいですよねぇ(´ヘ`;)
by middrinn (2018-12-25 21:15) 

tai-yama

今の時代だったら、現地に行かずともそれらしい紀行文が
書けたり。能因法師も大喜びかも。
by tai-yama (2018-12-25 23:49) 

ナベちはる

値段の差が特段に大きいわけでもないのに、容量は倍…何か裏があるのではと思いますね((+_+))
by ナベちはる (2018-12-25 23:50) 

mimimomo

おはようございます^^
当たりくじか調べてから変えるべきです(><;セコイmimimomo
自慢じゃないですが「能因法師」知らないです(__;
by mimimomo (2018-12-26 06:47) 

そら

宝クジ買いましょう!
初夢宝クジ、当たるかも知れませんよ〜(^^)
ウチは年賀ハガキが足りなくなったので出す人減らしました( ̄▽ ̄)/
by そら (2018-12-26 07:36) 

middrinn

となると、もしかしてもしかしたらですが、
tai-yama様の記事も現地に行かずに(゚ロ゚;)
by middrinn (2018-12-26 07:41) 

middrinn

中身が水で薄められてるとか、怪しいと
ナベちはる様も思われますよねぇ^_^;
by middrinn (2018-12-26 07:44) 

middrinn

郵便局員にそー思われるのに耐えられるなんて、
mimimomo様は真の勇者ですねヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2018-12-26 07:48) 

middrinn

去年は1000pも何回か当たったんですけどねぇ(-ω-、)
そら様はカワセミさんがイノシシ咥えた賀状かな^_^;
by middrinn (2018-12-26 07:49) 

えくりぷす

年賀状は、必ず4,5枚は書き損じ(というか印刷ミス)を出してしまいます^^; 以前は、書き損じのうち問題ないものや使わなかった年賀状をNPOに寄付することもあったけど、今年はどうしよう…。(寄付すると、ブログの記事になるので、元はとれます)
能因法師のあの歌は「『現場にゆかずに』詠んだと疑われ」ていたのですか、なるほど面白い。ちょっと秀吉の「奥山に紅葉ふみわけ鳴く蛍」の歌を思い出しましたよ。
by えくりぷす (2018-12-26 10:27) 

middrinn

「先駆けて書けばアクセスは集まる」となると早く寄付・記事化を(^^)
去年と同じ人の宛名(名前)を書く時に同じ部首を間違えました(+_+)
この能因法師のネタ、有名な歴史学者が岩波新書で調べずに書いていて、
別ブログで記事にする予定(^_^;) 「鳴く螢」の話は下記記事に(^_^;)
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-31
by middrinn (2018-12-26 10:50) 

komako

一枚だけなんて、羨ましい。
私、毎年、2、3枚、印刷ミスします。
今年こそはノーミスでいきたいです。
白河の関、昔、春に行ったら、
カタクリの花がたくさん咲いていて綺麗でしたよ。
by komako (2018-12-26 14:57) 

middrinn

でも、去年と同じ人の名前を書き間違えてますから(^_^;)
カタクリの花が沢山、さぞ素敵だったでしょうね(〃'∇'〃)
白河関は「和歌を志す人の聖地」(片桐洋一)だった由(^^)
by middrinn (2018-12-26 15:07) 

ワンモア

年賀状、私の名前を毎年間違えて送ってくる人がいるのですが、言えずじまいで10年間・・・もう、押し通すしかない(笑)
by ワンモア (2018-12-30 12:21) 

middrinn

その不幸話、明石家サンタに電話してもいいかも(^_^;)
by middrinn (2018-12-30 13:02) 

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