SSブログ

181029読んだ本&買った本

戸板康二『ちょっといい話』(文春文庫,1982)の中には、次のような話も紹介されていたよ(@_@;)

    長谷川伸さんは、電車の中で乗客をじいっと観察するくせがあった。/
    「それをネタにするつもりだが、一度、巾着切りとまちがえられてね」

コレは天下の長谷川伸だから通用したのであって、ブログの枕ネタを探してましたと小生が弁明しても
納得してもらえそうにないよね(ノ_-;)トホホ… 〝天下の〟と付けたけど、長谷川伸の偉大さは大村彦次郎
『時代小説盛衰史』(ちくま文庫,2012)下巻の「終章」が、長谷川伸の葬儀の場面で終っていること
から分かるはず(⌒~⌒) 昭和史の本が昭和天皇の大喪の礼で〆られているようなものC= (-。- ) フゥー

【買った本】

左近隆『やさぐれ若殿』(春陽文庫,1991)

堂昌一による表紙カヴァー装画が目当てのジャケ買いで313円「良い」^_^; 同様の理由で来月買う予定
だった左近隆のが先に買われてしまった∑( ̄ロ ̄|||)なんですと!? 左近隆の『そよかぜ若殿』(春陽
文庫,1994)は春に読んだけど、表紙カヴァー装画以外は価値の無いゴミ小説だったのにヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

【読んだ本】

左近隆『若さま箱根裏街道』(春陽文庫,1996)所蔵本

んなわけで、もしかしてもしかしたら、『そよかぜ若殿』はババを引いたようなもので、左近隆の他の
作品は違うのかも、と考え、昨夜から読み始めて帰りの電車に乗ったと思ったら読了した本書(´・_・`)
お綾は器量よしの巾着切りで、若侍の印籠に目をつけ、機会を窺っていると、右手に田子ノ浦、左手に
富士山も見える、吉原宿に程近い場所で、にわか雨に遭い、絵馬堂で雨宿りとなったのを好機とばかり、
若侍に話し掛ける(^_^;) が、若侍は隙を見せず、お綾を置いて先に行こうとするので、名を訊ねると、

    「田子の浦作とでも覚えておいていただくかな」

なんじゃそりゃぁ!?( ̄□ ̄;) この後、ずっと「浦作」「浦さん」と呼ばれる(ノ`m´)ノアホカヨ!!
その正体は最初の方でバレバレだし、これはハッピーエンドなのかなぁ(´ヘ`;) 納得できん(-ω-、)

・左近隆『そよかぜ若殿』(春陽文庫,1994)所蔵

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-27

Yahooニュースの訃報記事は「一つの時代が終わった」という紋切型無内容コメが必ず支持を集める^_^;
タグ:小説
コメント(16) 
共通テーマ:ニュース

コメント 16

センニン

こんばんは。
観察は大事。
酔っ払いの演技は酒を飲まない役者の方が巧いとか。
by センニン (2018-10-29 21:14) 

middrinn

他方で、実際に経験した者にしか分らない
ことがあるとされ、実務経験のある研究者
が増加中^_^; しかし、死刑を論じるには、
死刑を経験? いや、死刑執行を経験した方
じゃないとダメとなってしまいますね^_^;
by middrinn (2018-10-29 21:18) 

ニッキー

電車の中でじっと凝視してると
確かに不審人物に間違えられても仕方ないかも(⌒-⌒; )
男優さんが「カフェの窓際で外を歩く人たちを見てると
本当に面白くて何時間でも過ごせる」とTVで言ってましたが
観察することで自分の演技に幅が出るんでしょうねぇ=(^.^)=
by ニッキー (2018-10-29 22:25) 

middrinn

今ならセクハラとされ、あるいは性犯罪の疑いをかけられるかもヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
他人を見ているだけで面白いというのは、それだけ人間は多様というか、人は皆、
一人一人が実は細かいところで異なってるということなんでしょうねぇ(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-10-29 22:33) 

ナベちはる

>観察
今だと、一歩間違えたら犯罪者・不審者に間違われそうですよね(^^;
他人は見ていると面白いのは確かなのですが、それが自分の立場に置き換わると…orz
by ナベちはる (2018-10-30 00:28) 

たじまーる

>昭和史の本が昭和天皇の大喪の礼で〆られているようなもの
来年以降元号が変更されるので
平成を振り返る的な平成史の本が沢山出そうな予感が・・・(^^ゞ
たじまーるはたまに備忘録として
自分のブログを振り返ることがありますね(*^▽^*)
by たじまーる (2018-10-30 05:34) 

hanamura

待つのも仕事の内、駅や街中で、人を観察すると面白いですね。
でも、それは、やはり、お巡りさんにチェックされます。爆!
by hanamura (2018-10-30 05:51) 

middrinn

たしかに(^_^;) フラゲしたCDをニコニコ見ている
ナベちはる様を誰かが観察しているかも((;゚Д゚)ヒィィィ!
by middrinn (2018-10-30 06:50) 

middrinn

「平成史」ですかぁ(〃'∇'〃) 年表やデータ面が充実してるのがいいなぁ(〃'∇'〃)
たじまーる様も可愛いお子様のを始めとしてお手元に御写真が沢山ありそうなので、
「たじまーる家の平成史」という連載記事をブログにアップされるのは如何(^o^)丿
by middrinn (2018-10-30 06:56) 

middrinn

待つのも仕事の内? ボスでも待っているのかしら(^_^;)
hanamura様は、目をつけられそうな服装なのでは^_^;
by middrinn (2018-10-30 06:58) 

そら

田子の浦作、頂きました!!
私は・・・何にしようかなぁ「里の・・・カワ作」とでも言いましょうか(^^;
by そら (2018-10-30 07:39) 

middrinn

そら様へ( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製〝里のカワ作〟座布団1枚 ♪
by middrinn (2018-10-30 07:54) 

mimimomo

長谷川 伸 初めて知りました(__;
天下の長谷川 伸・・・やはりわたくし宇宙人?
by mimimomo (2018-11-13 12:43) 

middrinn

mimimomo様は英国人だったりして(^_^;)
長谷川伸は時代小説だけでなく、実録物では
最近『日本敵討ち異相』とか復刊されていま
すし、また『瞼の母』は御存じありません?
by middrinn (2018-11-13 13:08) 

mimimomo

瞼の母? 知らないみたい(__;
何だろう。映画? 
by mimimomo (2018-11-13 13:22) 

middrinn

ホントに帰国子女だったりして(^_^;) 『瞼の母』は、長谷川伸の戯曲ですけど、
映像化され、また歌にもなってます(^^) 検索すれば、幾らでも出てきます(^^)
騙されたと思って、図書館で大村彦次郎『時代小説盛衰史』の上巻を借りてきて、
第七章の「長谷川伸の母子再開」(ちくま文庫版なら上巻の315~323頁)を是非
お読み下さい(^^) 今、久しぶりに再読したら、涙が止まりません(´;ω;`)ウッ…
by middrinn (2018-11-13 14:19) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。