180629読んだ本
この暑さばかりがクローズアップされてるけどさ、連日の強風にも困り果てているんですが(ﾉ_-;)ﾊｱ…
簾がカチカチと音立てるし、また網戸にして出掛けて降られた日には大変なことになるﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
同じ理由で網戸にしたまま眠れないし(-ω-、) 街ではショップの幟とか倒れてきて危険だよ(´ヘ｀;)
【読んだ本】
紀田順一郎『にっぽん快人物烈伝』（旺文社文庫,1985）所蔵本
「作家・評論家・ジャーナリスト」の14人目は、「焦土文学の旗手」として、坂口安吾だったよ(^_^;)
坂口安吾らしいというか、小生のイメージ通りのおかしな、そして、嫌～な逸話が多かったなぁ(^_^;)
安吾が矢田津世子という文学少女に夢中だったときのことである。「桜」という雑誌の
編集プランで、彼は一度俗受けのする企画をたてて、同人たちをびっくりさせた。しかし、
それが可決されて仲間が編集をすすめていると、次の会合に津世子が出席した。すると
安吾はたちまち純粋文学を追求する作家に早がわりして、自分の出した編集企画を弾劾
しだした。友人が「これは君が出したプランじゃないか」となじると、「そんなバカな！
こんなプランはくだらんよ、実にくだらん」とケンカ腰でいうのだった。
松本清張に推理小説作家としての才能があることを芥川賞の選評で指摘していたことを小林信彦がよく
紹介してたけど、たしかに坂口安吾の本質を見抜く能力は凄い(^^) その凄さと限界を示してる一例を、
坂口安吾「日本文化私観」同『堕落論』（角川文庫,1957）から引いておこう(⌒～⌒)ﾆﾔﾆﾔ
三年前に取手という町に住んでいた。・・・／この町から上野まで五十六分しか
かからぬのだが、利根川、江戸川、荒川という三ツの大きな川を越え、その一つの
川岸に小菅刑務所［現在の東京拘置所］があった。汽車はこの大きな近代風の建築物を
眺めて走るのである。非常に高いコンクリートの塀がそびえ、獄舎は堂々と翼を張って
十字の形にひろがり、十字の中心交叉点に大工場の煙突よりも高々とデコボコの見張りの
塀が突っ立っている。／もちろん、この大建築物には一ヵ所の美的装飾というものもなく、
どこから見ても刑務所然としており、刑務所以外の何物でもあり得ない構えなのだが、
不思議に心を惹かれる眺めである。／それは刑務所の観念と結びつき、その威圧的なもので
僕の心に迫るのとは様子が違う。むしろ、懐かしいような気持である。つまり、結局、
どこかしら、その美しさで僕の心を惹いているのだ。利根川の風景も、手賀沼も、その
刑務所ほど僕の心を惹くことがなかった。／いったい、ほんとに美しいのかしら、と、
僕は時々考えた。
この後の「小菅刑務所」＝東京拘置所（その後、全面改築されたため「旧・」の冠が厳密には付く）の
建物の「美しさ」の分析が坂口安吾の「限界」をも示してるんだけど、面倒だから、今回は省略(^_^;)
日本の監獄建築界には、これまで三人のスターが出ている。・・・／そして［山下啓次郎、
後藤慶二に続く］もう一人のスターが、昭和五年、小菅刑務所（今の小菅の東京拘置所）
を手がけた蒲原重雄である。／刑務所の建築家というものが、ビルや住宅を作る普通の
建築家とはまるでちがった心理状態にあり、余人にはうかがいしれない表現意欲を秘めて
いることは小菅のこの建物の前に立ったらすぐ分かる。／中央にスックリ延びる塔を立て、
この根元から左右に建物を張り広げる。色は、大胆にモスグリーン。／かようなポスト
モダンなデザインを見て、これが刑務所と分かりますか。設計者は何を考えてたんだろう。
ツル、そう、タンチョウかナベヅルがいましも大空に飛び立とうとするその一瞬をとらえた
デザインにちがいない。正面からの写真では分からないが、塔の先端はくちばしみたいに
キューッと前面に張り出し、左右に延びる建物の側面には羽根の先のような庇がつき、
正面玄関の壁には鳥の爪先のような窓が開いている。おそらく、折り鶴を製図台の上に
載っけて図面を引いたんじゃないか。／カゴとかオリにちがいない刑務所の建物を大空を
飛ぶ自由な鳥のように・・・・・・せめてデザインだけでも、と蒲原は考えていた。／
しかし、いくらカゴがトリの真似をしても、カゴのトリにとってはカゴはカゴだ。
藤森照信（文）＆増田彰久（写真）『建築探偵』（朝日文庫,1997）から引いたけど、旧・東京拘置所の
建物から鳥の姿を見て取った坂口安吾の一文にも言及すべきだったし、また刑務所とは全く目的が異なる
少年院の建築でも鳥をイメージした施設が存在することを、藤森照信は御存知ないようですねぇ(^_^;)
朝から眠いことを言い訳に予定を変更して、某書を読了することにした(^_^;)
簾がカチカチと音立てるし、また網戸にして出掛けて降られた日には大変なことになるﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
同じ理由で網戸にしたまま眠れないし(-ω-、) 街ではショップの幟とか倒れてきて危険だよ(´ヘ｀;)
【読んだ本】
紀田順一郎『にっぽん快人物烈伝』（旺文社文庫,1985）所蔵本
「作家・評論家・ジャーナリスト」の14人目は、「焦土文学の旗手」として、坂口安吾だったよ(^_^;)
坂口安吾らしいというか、小生のイメージ通りのおかしな、そして、嫌～な逸話が多かったなぁ(^_^;)
安吾が矢田津世子という文学少女に夢中だったときのことである。「桜」という雑誌の
編集プランで、彼は一度俗受けのする企画をたてて、同人たちをびっくりさせた。しかし、
それが可決されて仲間が編集をすすめていると、次の会合に津世子が出席した。すると
安吾はたちまち純粋文学を追求する作家に早がわりして、自分の出した編集企画を弾劾
しだした。友人が「これは君が出したプランじゃないか」となじると、「そんなバカな！
こんなプランはくだらんよ、実にくだらん」とケンカ腰でいうのだった。
松本清張に推理小説作家としての才能があることを芥川賞の選評で指摘していたことを小林信彦がよく
紹介してたけど、たしかに坂口安吾の本質を見抜く能力は凄い(^^) その凄さと限界を示してる一例を、
坂口安吾「日本文化私観」同『堕落論』（角川文庫,1957）から引いておこう(⌒～⌒)ﾆﾔﾆﾔ
三年前に取手という町に住んでいた。・・・／この町から上野まで五十六分しか
かからぬのだが、利根川、江戸川、荒川という三ツの大きな川を越え、その一つの
川岸に小菅刑務所［現在の東京拘置所］があった。汽車はこの大きな近代風の建築物を
眺めて走るのである。非常に高いコンクリートの塀がそびえ、獄舎は堂々と翼を張って
十字の形にひろがり、十字の中心交叉点に大工場の煙突よりも高々とデコボコの見張りの
塀が突っ立っている。／もちろん、この大建築物には一ヵ所の美的装飾というものもなく、
どこから見ても刑務所然としており、刑務所以外の何物でもあり得ない構えなのだが、
不思議に心を惹かれる眺めである。／それは刑務所の観念と結びつき、その威圧的なもので
僕の心に迫るのとは様子が違う。むしろ、懐かしいような気持である。つまり、結局、
どこかしら、その美しさで僕の心を惹いているのだ。利根川の風景も、手賀沼も、その
刑務所ほど僕の心を惹くことがなかった。／いったい、ほんとに美しいのかしら、と、
僕は時々考えた。
この後の「小菅刑務所」＝東京拘置所（その後、全面改築されたため「旧・」の冠が厳密には付く）の
建物の「美しさ」の分析が坂口安吾の「限界」をも示してるんだけど、面倒だから、今回は省略(^_^;)
日本の監獄建築界には、これまで三人のスターが出ている。・・・／そして［山下啓次郎、
後藤慶二に続く］もう一人のスターが、昭和五年、小菅刑務所（今の小菅の東京拘置所）
を手がけた蒲原重雄である。／刑務所の建築家というものが、ビルや住宅を作る普通の
建築家とはまるでちがった心理状態にあり、余人にはうかがいしれない表現意欲を秘めて
いることは小菅のこの建物の前に立ったらすぐ分かる。／中央にスックリ延びる塔を立て、
この根元から左右に建物を張り広げる。色は、大胆にモスグリーン。／かようなポスト
モダンなデザインを見て、これが刑務所と分かりますか。設計者は何を考えてたんだろう。
ツル、そう、タンチョウかナベヅルがいましも大空に飛び立とうとするその一瞬をとらえた
デザインにちがいない。正面からの写真では分からないが、塔の先端はくちばしみたいに
キューッと前面に張り出し、左右に延びる建物の側面には羽根の先のような庇がつき、
正面玄関の壁には鳥の爪先のような窓が開いている。おそらく、折り鶴を製図台の上に
載っけて図面を引いたんじゃないか。／カゴとかオリにちがいない刑務所の建物を大空を
飛ぶ自由な鳥のように・・・・・・せめてデザインだけでも、と蒲原は考えていた。／
しかし、いくらカゴがトリの真似をしても、カゴのトリにとってはカゴはカゴだ。
藤森照信（文）＆増田彰久（写真）『建築探偵』（朝日文庫,1997）から引いたけど、旧・東京拘置所の
建物から鳥の姿を見て取った坂口安吾の一文にも言及すべきだったし、また刑務所とは全く目的が異なる
少年院の建築でも鳥をイメージした施設が存在することを、藤森照信は御存知ないようですねぇ(^_^;)
朝から眠いことを言い訳に予定を変更して、某書を読了することにした(^_^;)
風、強いですねぇ
今朝のチャリ通勤では橋の上は向かい風でもう大変でしたよ！！
うちはエアコンの室外機をベランダの上に吊るしているんですが
これがまた揺れる事揺れる事、落っこちて来たらどうしようかと
思うと心配で眠れません(^^;
by そら (2018-06-29 19:03)
そら様には悪いけど、拙宅の屋根の上のテレビのアンテナ、
強風で吹き飛ばされましたからね(^_^;) テレビのアンテナ
とエアコン室外機では比較にならないかな(^_^;) この強風、
自転車は危険なレヴェルかもしれませんねぇﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
by middrinn (2018-06-29 19:11)
こんばんは。
ほんと、風が強いですね。
でも冬場の西風ほどホコリが飛ばないのがありがたいです。
日陰にいると少し暑さも凌げます。
それにしてももう梅雨明けだなんて、カラ梅雨！
スイカも高いし、きっと野菜が高くなりますよ。
by センニン (2018-06-29 21:30)
えぇ～そぉ～ですかぁ～(￣◇￣;)
色んなのが飛んでる気が(´ヘ｀;)
空梅雨ですけど、去年も8月だかに
かなり降ったような記憶が(＠_＠;)
野菜が高いのは困りますね(-ω-、)
by middrinn (2018-06-29 21:35)
降る照る降る照る降る・・・腐海指数120％ですよ！カビルンルン！こんな日に、わざわざ有給休暇をとって役所巡りって・・・不快だったわぁ～。
再就職先に「刑務官」という選択肢が、あったんですよぉ！・・・で、やっぱり、網走と静岡と比べたら、そのまんま（？）らしいですよ！
by hanamura (2018-06-29 21:57)
強風困りますね。
by nikki (2018-06-29 22:27)
自転車通勤には、風はけっこう厄介です。
たまに車道中央側にフラフラと行っちゃうことも。
体重が軽いせいもあるんだろうけど…
by werewolf (2018-06-29 23:23)
強風は、何をするにも困りますよね。
あと、物によっては倒れてくるなんてこともあるので…怖いです。
by ナベちはる (2018-06-30 00:56)
腐海指数とはナウシカ用語かしら(＠_＠;) 刑務官は、
hanamura様の年齢的に止めた方が宜しいかと^_^;
何が「そのまんま」か分かりませんが、静刑なら2回
独りで参観させて頂き、所長と飲んだことも(^_^;)
by middrinn (2018-06-30 05:56)
ホントこの強風には困ってますよぉ(+_+)
nikki様のお力で何とかして下さい(^o^)丿
by middrinn (2018-06-30 05:57)
自転車だと、この強風で流されそうﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
werewolf様が描かれるライン・スタンプは軽やか
で素敵ですけど、体重も軽かったんですね(⌒～⌒)
by middrinn (2018-06-30 06:00)
ですよねぇ(+_+) コンビニ出た途端、
宣伝の幟が倒れてきましたよ(´ヘ｀;)
ナベちはる様もお気をつけて(^o^)丿
by middrinn (2018-06-30 06:03)
小菅刑務所、おっきいですよねぇ。
高速道路上からしか見たことがないのだけど、そんなに美しく惹かれるかどうか確認したい…かも。
by よしころん (2018-06-30 06:16)
東京拘置所は数年前に全面改築されて巨大な建物となり、坂口安吾が「美しさ」を
感じた「小菅刑務所」とは全く別物になりましたが、「十字の中心交叉点に大工場
の煙突よりも高々とデコボコの見張りの塀が突っ立っている。」と評した「中央に
スックリ延びる塔」、その「塔の先端はくちばしみたいにキューッと前面に張り出し」
ていて、まさに「ツル、そう、タンチョウかナベヅル」の頭から首にかけての部分は
残されてて電車からも見えますから、高速道路からも見えるかもしれません(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-06-30 06:30)
南風が強いので、ドアや網戸などが揺れます(^_^;)
にゃんこたち、音に驚くので困ります・・・
by green_blue_sky (2018-06-30 06:47)
昨日は竜巻注意情報がたくさん出ました＾＾；
by ぽちの輔 (2018-06-30 07:00)
たしかに、強風で何かと音がしますよねぇ(+_+)
ミッキー様＆ミケ様、ビクビクしそう(´；ω；`)ｳｯ…
by middrinn (2018-06-30 07:01)
竜巻注意情報も出ていましたか(￣◇￣;)
ぽちの輔様にはユキノシタ警報か(ﾟﾛﾟ;)
by middrinn (2018-06-30 07:04)
クーラー入れなくても風があるから・・と
網戸で寝ていたら風が強過ぎて息出来ない〜
とちょっとづつ窓を閉めてました・・・
※先日の記事だったかAmazonからの迷惑メール・・
今、ニュースでAmazonからの架空請求メールが
増えてると言ってました・・・
by oko (2018-06-30 07:30)
息が出来ないほどの強風ですかぁﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
全開で網戸にしたいけど、寝る時は少ししか開け
られません(´ヘ｀;) Amazonの偽メールはSo-net
トップページにも昨日出てましたし、Yahooでも
今トップページに出ていたような((；ﾟДﾟ)ﾋｨｨｨｨ!
by middrinn (2018-06-30 07:50)
いわゆる無頼派の作家って太宰治以外あまり読んだことありませんw
安吾はちらっと読んでその後手付かずです(^▽^;)
中上健次は一冊読んでお腹いっぱいになっちゃたし。。。
強風のため窓を開けると家の中でびゅうびゅうと風が渦巻き
梅吉が怖がるので我が家はエアコン生活。
っていうか、梅吉をダシにしてにんげんがエアコンなしでは
いられなくなっちゃいましたwww
by ちぃ (2018-06-30 08:03)
wikiの「無頼派」だと伊藤整まで入ってて違和感ありますけど、
「無頼派」の小説作品なら小生の方が読んでないようです^_^;
本来の「無頼派」はあまりに戦後を背景としすぎてる印象ですし、
広い意味での無頼派は（色川武大以外は）ポーズのような先入観
があって手を出してないです(^_^;) ま、食わず嫌いですね^_^;
今年こそ今年こそと思えども、片付けられずエアコンなし(+_+)
by middrinn (2018-06-30 08:39)
おはようございます。
本を読まないので ここで勉強させていただいております。
作家さんは凡人には理解できませんが 面白いですね(^^)
by yakko (2018-06-30 08:41)
このくらい複雑な性格じゃないと、後世に残るような作品は産み出せないのかも(^_^;)
しかし、これだけ御執心だった矢田津世子と、坂口安吾は恋愛関係になったようですが、
最後は矢田津世子の方から別れた、とwikiの「矢田津世子」の項にはありました(^_^;)
by middrinn (2018-06-30 08:48)
風、強すぎますよねぇ(ｰ ｰ;)
昨日、かみさんは通勤時に道に散乱してるパンツ（男女両方）を
見たそうです(°_°)
あの強風だとどこから飛んできたのかさっぱり(⌒-⌒; )
飛ばされた家の人は帰ってびっくりしただろうなぁ(⌒-⌒; )
by ニッキー (2018-06-30 12:08)
道に散乱していたパンツであっても拾得物として交番に届けるのが
日本人の美徳なんだろうか、とズレたことを考えちゃいました^_^;
ニッキー様＆奥様も飛ばされないように、気を付けましょう(^o^)丿
by middrinn (2018-06-30 12:17)
もう梅雨明けが出されたようで、水不足の心配は無いのかしら？
強風はビル風のせいばかりではないのですね？
今、お日様が裏にまわったので涼しくなりましたが、湿度だけはぬけません。
by cooper (2018-06-30 15:37)
空梅雨っぽいから、水不足となりそうな予感(´ヘ｀;)
ビル風とかの問題じゃなく、少なくとも関東南部では
一日中強風が吹きまくってるんですよﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ
流木の上のカメさんの御写真、可愛いですね(〃'∇'〃)
クーパー様は10日前に12歳のお誕生日弥栄＼(^o^)／
by middrinn (2018-06-30 17:27)