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171003読んだ本&買った本

10倍に釣られて全く予定してなかった高~い買い物、6枚組DVD-BOXが届いちゃった((;゚Д゚)ヒィィィ!
手持ちのポイントが全く無かったから、クーポンを利用しても、18940円もしたよヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
全23回のドラマ(≠アニメ)のDVDなんて一回視聴すれば充分で何度も繰り返して視ないよね(+_+)
市川雷蔵主演映画「ぼんち」(1960年)のDVDも前に購入してメチャ良かったけど1回視ただけ(..)
若尾文子が凄く可愛かったなぁ・・・などと思い出してたら、また「ぼんち」を視たくなった^_^;

【読んだ本】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(一)』(講談社学術文庫,1979)所蔵本

折角なんで「祇王」を読んでみた(^^) 昨日読んだ永井路子『平家物語の女性たち』(文春文庫,2011
新装版)の「祇王 祇女 仏御前」での永井路子による現代語訳のようなものも良かったんだけど、
やはり〈語釈〉と〈解説〉がある方が絶対に良いね(^^) 例えば、「祇王もとより思ひまうけたる道
なれども、さすがに昨日今日とは思ひよらず。」(現代語訳だと「祇王は、このようになることを、
もともと覚悟はしていたが、それでも昨日今日の事とは思いもよらなかった。」)という一文の中の
「昨日今日とは」の〈語釈〉に〈『伊勢物語』の「つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは
思はざりしを」の歌による。〉とある(゚o゚;) 斯くの如く何を下敷きにして書かれたのか(=引用した
プレテクストは何か)をちゃんと教えてくれるわけ(^^) 欲を言や、同歌は在原業平が病気で衰弱した
時に詠んだ歌として古今集に入ってることも触れてほしい(^。^;) 一方、片桐洋一『原文&現代語訳
シリーズ 古今和歌集』(笠間書院,2005)や久曾神昇(全訳注)『古今和歌集(三)』(講談社学術
文庫,1982)は、この平家物語はおろか、同歌が伊勢物語に出ていることも書いてないよ(+_+) 勿論、
『伊勢物語の研究』『伊勢物語の新研究』を上梓した片桐洋一が知らぬはずはなく、単に紙幅の問題
なんだろうけど(..) 奥村恆哉(校注)『新潮日本古典集成 古今和歌集』(新潮社,1978)は平家物語
はともかく、伊勢物語では主人公の辞世の歌として扱われてる云々と記してた(^^) でも、阿部俊子
(全訳注)『伊勢物語(下)』(講談社学術文庫,1979)は古今集だけでなく大和物語にも出てること
も指摘(゚o゚;) 平家物語のことはスルーだけどさ(..) 一長一短ゆえ、全てを網羅した注釈書ほしい(..)
本書に戻ると、永井路子・前掲書は「・・・現代の私たちは、この[祇王の]巻に、あまり魅力を感じ
ないのではないか。/・・・/第二に登場人物が、あまりに類型的だ。祇王も仏もとぢ[祇王・祇女の
母]もそこには何の個性も感じられない。/かろうじて仏には、若い女らしいドライさ、気の強さを
感じさせるが、個性的というほどではない。」云々と批判的なんだけど、本書の〈解説〉は「仏御前
の遁世は、その内的な動機による実践であり、意志的な女性として造型されているといえよう。」と
評してるし、永井の批判は厳しすぎる気がした(..) 一流の小説家は求めるレヴェルが高いのかな^_^;
また永井路子は「特にこの巻の最大の欠陥は、平清盛というその人の性格を全く捉えていないことで
あろう。ここに登場する清盛は、全くの暴君である。・・・/・・・/この巻の作者は、・・・清盛の
人間像全体を捉えていない。」と酷評するのに対し、本書の〈解説〉は「政治的社会の中枢に起った
歴史的事件の展開が『平家物語』の主軸であり、その点からすれば、この[祇王の]物語は傍流の
位置にあることは確かである。しかし、木に竹を接いだような接続ではなく、『平家物語』の思想的
な側面の一方に深くかかわっており、人物造型の面でも、清盛の性格の一面をとらえて、本筋に語ら
れる人間像と統合しうる形象をもっている。この一章の挿入は『平家物語』の文学性をより豊かな
ものにしているのである。」としてて、真っ向から対立する評価^_^; 平家物語を通読してないから、
どちらかに軍配を上げることはできないけど、この「祇王」の巻の理解は本書のお蔭で深まった(^^)

【買った本】

杉本苑子『歴史エッセイ 江戸散策』(旺文社文庫,1985)

疲れ切ってたのに寝付けなくて今日は睡眠時間が4時間(+_+) 昨夜からの雨も昼前には上がって凄く
暑くなったけど、図書館で予約してた本があり、街まで歩いた(T_T) 久しぶりにブックオフに寄り、
所蔵・既読だけど、美品で108円だったから買い換えることに^_^; にしても、欲しい本が無いね(..)

明日からブログ名は「けふもみるべし あすもみるべし」に変わりま~す(^o^)丿ヾ(-_-;)オイオイ...

タグ:映画 和歌 古典
コメント(2) 
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コメント 2

JUNKO

私も永井路子さんや杉本苑子さんの書いたものは好きで、よく読みました。
by JUNKO (2017-10-04 16:54) 

middrinn

貴ブログは写真も素敵ですが、小生などは学ぶことが多く、
「オンコの実」も今回拝読して初めて知りました(^^)
ヒヨドリさんはウチにも来て色々なものを食べまくりますが、
他方で、庭に新しいものを殖やしてくれてるようです^_^;
by middrinn (2017-10-04 17:31) 

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