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171002読んだ本&買った本

プリッとしたお尻になるために階段を3段ずつ登ることに(再挑戦)したら脚が痛くなったの巻(+_+)

【読んだ本】

永井路子『平家物語の女性たち』(文春文庫,2011新装版)所蔵本

「恋人たち」の中の「祇王 祇女 仏御前」を読了(^^) 祇王・祇女と聞くと必ず思い出す話が(..)
三島由紀夫が自著への序文を渡辺一夫に頼むと、書いてはくれたけれど「偽序」と題されていたと、
澁澤龍彦邸でボヤいたら、「祇王祇女ならのせてもよいが/一夫の偽序はのせられぬ」と同席してた
松山俊太郎が都々逸まがいの即吟をものして、三島も吹き出し「うーむ、うまいねぇ」と感心した由、
澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』(中公文庫,1986)に出てた(^^) 平家物語の祇王、祇女、仏御前
のことは、杉本苑子『対談 にっぽん女性史』(中公文庫,2008改版)の井上友一郎との対談「悲恋の
ヒロイン」でも簡単に紹介されてるのを読んだけど、本書のは平家物語の中の「祇王」の巻を丁寧に
紹介してくれたっぽいね(^^) 直木賞作家の筆力の賜物なのか、イイ話だなぁと感じ入ったよ(;_;)
ところが、ストーリー紹介後、永井路子は「・・・現代の私たちはこの巻に、あまり魅力を感じない
のではないか。」と言い出すから、鼻白んじゃったよ(+_+) その理由を列挙してて、「特にこの巻の
最大の欠陥は、平清盛というその人の性格を全く捉えていないことであろう。ここに登場する清盛は、
全くの暴君である。」(@_@) 杉本苑子『平家物語を歩く』(講談社文庫,1985)の「平家の栄華」も
同じようなことを指摘してたけどさ、永井路子曰く「現実の清盛は院政期に画期的な活躍をし、平家
時代を作りあげた、なかなかスケールの大きい、決断に富む政治家でもあった。」と、清盛の実像に
照らしてみると、「この巻の作者は、こうした清盛の人間像全体を捉えていない。」んだそうだ(..)
でも、歴史書じゃないからねぇ(^。^;) なお、論を展開した後、〈ここに「語り物」と読む文学の差
がある。その意味で、『平家』はいわゆる小説と同じに扱えないのである。〉とあり、杉本圭三郎
(全訳注)『平家物語(二)』(講談社学術文庫,1979)の「蘇武」の末尾〈解説〉が、本文叙述の
異本との差異を指摘した上で、「読む享受と聴く享受、読みものと語りものの表現上の差異の一端を
ここに認めることができるであろう。」と〆ていたことを思い出したよ(^^) 話は飛ぶが、アニメの
「BLACK LAGOON」の再放送を改めて視聴し気付いたことが(..) 原作の『BLACK LAGOON』の魅力に
台詞もあると思うのだが、例えば、第2巻の暴力教会のくそ尼エダの「何よォ、色男も一緒じゃん。
ハァイ元気ィ?」という台詞、主人公ロックを指してる「色男」という言葉には「ロメオ」とルビが
振られてるけど、コレはアニメじゃ表現できぬ^_^; にしても2期に入ってから顔の作画が雑だろ(-"-)

【買った本】

田中裕&赤瀬信吾(校注)『新 日本古典文学大系11 新古今和歌集』(岩波書店,1992)

新品をポイント使って132円で購入した(+_+) 全額ポイント払いだったら、カッコよかったのに(T_T)
利用可能ポイント全部ぶっこんだんだけどね(ノ_-;)ハア… 10倍じゃねーし(+_+) 古本で安いのあった
けど、ちゃんと月報が付いてるか不明でスルー(..) 趣味で新古今集を読むつもりだけど、注釈書は
石田吉貞、久保田淳(3種類)、窪田空穂、峯村文人と既に6種類も揃え、本書は不要な気もするが、
本書は「地名索引」が付いてるのさ(^^)ヾ(-_-;)オイオイそこだけ図書館のコピーで事足りるじゃんか!

サークルK・サンクスでの楽天ポイントカードの取り扱いは9月30日をもちまして終了したとな(゚ロ゚;)
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