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240401読んだ本

エイプリル・フールとかではなく、マジで世界三大短篇小説とは、プーシキン「スペードの女王」、
サキ「トバモリー」、杉本苑子「嫦娥」( ̄∇ ̄) 異論は大歓迎も「嫦娥」は譲らん( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
朝日夕刊「アナザーストーリー」で〈「日本はうまいラーメン店に 日商会頭コバケン節の滋味」〉と
題して浜松支局(前経済部)の青田秀樹が小林健の「ビルの谷間のラーメン店」発言を紹介してたが、
中選挙区時代の旧群馬三区で福田赳夫と中曽根康弘という二人の超大物を相手にして毎回苦戦を強い
られてた小渕恵三が自らを喩えて言った「ビルの谷間のラーメン屋」のパクリではないかな(@_@;)

【読んだ本】

森銑三『偉人暦(上)』(中公文庫,1996)所蔵本

    ・・・/彼は、金のことなど極めて無頓着で、給金がはいると、包みのまま盆に
    のせて玄関へ出しておく。するとまた勘定取の方で心得たもので、米屋がいくら
    酒屋がいくらと、てんでに持って帰るという風だった。/ある時門附[かどづけ]の
    夫婦が来て、一生の思い出に団平師匠の三味線が聴かしていただきたいという。団平
    それを聞いて出て、大喜びで座敷へ通し、所望の一段を反覆[ママ]弾いてやり、
    その上馳走までして送り出した。そして最初この夫婦を追い帰そうとした内儀は、
    すんでに離縁沙汰になるところだった。/・・・

「四月一日 豊沢団平」から引いたが、「内儀」なのに夫の性格・人柄を解ってなかったのか(^_^;)
「米屋」や「酒屋」の方がよっぽど理解してるかと(^_^;) 冒頭に「名人団平として、その道の人々
からは神のようにあがめられている三味線弾き、初代豊沢団平・・・」云々と記されているし、また
萩谷朴『歴史366日 ─今日はどんな日─』(新潮選書,1989)も4月1日の「豊沢団平、舞台で大往生」
の項で「・・・浄瑠璃の三味線をとっては空前絶後の名人、・・・」と紹介してるけど、豊沢団平は
原武太夫盛和より上なのかな(@_@;) 「七月九日 原武太夫」の項から逸話の一つを引いとく(^_^;)

    ・・・ある時武太夫、品川のお茶屋で三味線を弾いたところ、その音色が常と
    違っている。武太夫津浪が来るとて、人々を誘って、早々にそこを引き上げた。
    案に違わず、間もなく大きな海嘯[つなみ]が来て、家や人の多くを流失した。
    人々武太夫の技芸の妙を感じ合った。/・・・

にしても、『冬の蟬』(文春文庫,1988→2006新装版)所収の「嫦娥」を久しぶりに読んでみたけど、
苑子タンは短篇の名手らしく、やっばり巧いなぁ(〃'∇'〃)

    ・・・/千瀬の双眸にもりあがった水滴が、月光を反射してキラッと光った。・・・

「役職」的に二度と逢う機会が無いとも思えぬので悲恋は武太夫側だけではなかったのかな(@_@;)
タグ:歴史 列伝 小説
コメント(4) 
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コメント 4

df233285

転売含みで、このさき円はどんどん下がるとみて、最近私は
米AOPUTTRIVER社の照度計を、ディスカウントショップで
三桁の金額になるけど、泣け無しで買いました。グローバル
な世界での国民の貯金信用を怪しい技で削らして、見返りに
ちびっと給料を上げて、旨く行っているように見せかけてる
んですね。さすがに21世紀の、「私は嘘は申しません」が、
小渕恵三よりは、格が上に見えるというたぐいの某政党の猫
の手は、20世紀のそれとは、全く同じやり方という訳では
無くなったと、確かに最近感じました。でもこれ、故A氏の
手法の、単なる継続かもですねぇ(はははははと笑)。
by df233285 (2024-04-01 22:37) 

tai-yama

「日商会頭コハゲン」だったら、小渕恵三なイメージに(笑)。
三味線の音が緊急地震速報の様な音だったと・・・・
by tai-yama (2024-04-01 23:11) 

middrinn

「私は嘘は申しません」と言えば、
長さん様、池田勇人ですね(^_^;)
by middrinn (2024-04-02 06:06) 

middrinn

聴衆にとってはいつもと同じ素晴しい音色にしか聴こえないのに、
tai-yama様、武太夫だけが違和感というのがミソですね(^_^;)
by middrinn (2024-04-02 06:14) 

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