240214読んだ本
「何て妙な人間ばかり集まっているんだろう、高木一族には! まるで狂人の巣だ!」と捜査一課長が
「ふと空をふり仰い」で「思わず、こんな呟きがその唇をもれる」ほど(本書601頁)、キャラ造形は
相変わらず見事なんだけど、肝心要の人物の魅力が小生には全~~~~~~く解らなかった(@_@;)
【読んだ本】
中島河太郎(監修)『日本探偵小説全集3 大下宇陀児 角田喜久雄 集』(創元推理文庫,1985)
大下宇陀児集
情獄
凧
悪女
悪党元一
虚像
角田喜久雄集
発狂
死体昇天
怪奇を抱く壁
高木家の惨劇
沼垂の女
悪魔のような女
笛吹けば人が死ぬ
解説・年譜
日影丈吉「大下さんと角田さん」
中島河太郎(編)「大下宇陀児年譜」
中島河太郎(編)「角田喜久雄年譜」
編集後記(戸川安宣)[←「悪魔のような女」は「初出の結末に[8行]加筆」ある由]
日本探偵小説全集 付録6 第3巻(昭和60年7月)
角田喜久雄「想い出」
木下里美「父の想い出」
二上洋一「日本の名探偵群像と加賀美捜査一課長」
編集部より
本書所収の角田喜久雄『高木家の惨劇』を読了(^o^)丿 日比谷の喫茶店(兼酒場)で、注文した無糖
紅茶のコップに蜘蛛が入っている!とりかえてくれ!と喚く奇妙な男、とりかえてもらうと、給仕女
に注意しながら電光のような速さで蜘蛛を外套のポケットに入れ、隣席の男に時間を訊ねて午後3時
であることを確認するが、ちょうど同時刻に15キロ離れた鷺の宮で資産家の高木孝平が午睡中に射殺
される事件が発生し、その高木家の関係者にはそれぞれ動機があるのに皆アリバイがあった(@_@;)
この角田喜久雄の『高木家の惨劇』は横溝正史の『本陣殺人事件』と並んで戦後の本格派推理小説の
走りで、角田喜久雄が愛読するジョルジュ・シムノンのメグレ警視がモデルの加賀美敬介警視庁捜査
第一課長が初登場した作品らしい(@_@;) このジャンルに疎いので、メグレ警部は名前しか知らず
(モチ『名探偵コナン』の目暮警部に非ず)、日影丈吉『名探偵 WHO'S WHO』(中公文庫,1984)の
「ジュール・メグレ パイプの使い方」の項も披いてみたけど、加賀美課長はニコ中としか(@_@;)
う~ん、小生は角田喜久雄の時代伝奇小説(伝奇時代小説)にはハマりまくっているんだけどねぇ
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-01-18 )(@_@;) 暇もないし(-_-)
『笛吹けば人が死ぬ』も読了(^o^)丿 夕刊新東洋の警視庁詰め記者の明石良輔は、同紙に書いている
囲み物の犯罪実話で名前が売れていて、読者からも手紙がよく来るが、三井絵奈からの投書は良輔が
書いた完全犯罪という記事に対する駁論で、末尾に大きな字で「笛を吹けば人が死ぬよ。」(@_@;)
発表の翌年(昭和33年=1958年)に第11回日本探偵作家クラブ賞受賞の由(@_@;) 暇もないし(-_-)
「ふと空をふり仰い」で「思わず、こんな呟きがその唇をもれる」ほど(本書601頁)、キャラ造形は
相変わらず見事なんだけど、肝心要の人物の魅力が小生には全~~~~~~く解らなかった(@_@;)
【読んだ本】
中島河太郎(監修)『日本探偵小説全集3 大下宇陀児 角田喜久雄 集』(創元推理文庫,1985)
大下宇陀児集
情獄
凧
悪女
悪党元一
虚像
角田喜久雄集
発狂
死体昇天
怪奇を抱く壁
高木家の惨劇
沼垂の女
悪魔のような女
笛吹けば人が死ぬ
解説・年譜
日影丈吉「大下さんと角田さん」
中島河太郎(編)「大下宇陀児年譜」
中島河太郎(編)「角田喜久雄年譜」
編集後記(戸川安宣)[←「悪魔のような女」は「初出の結末に[8行]加筆」ある由]
日本探偵小説全集 付録6 第3巻(昭和60年7月)
角田喜久雄「想い出」
木下里美「父の想い出」
二上洋一「日本の名探偵群像と加賀美捜査一課長」
編集部より
本書所収の角田喜久雄『高木家の惨劇』を読了(^o^)丿 日比谷の喫茶店(兼酒場)で、注文した無糖
紅茶のコップに蜘蛛が入っている!とりかえてくれ!と喚く奇妙な男、とりかえてもらうと、給仕女
に注意しながら電光のような速さで蜘蛛を外套のポケットに入れ、隣席の男に時間を訊ねて午後3時
であることを確認するが、ちょうど同時刻に15キロ離れた鷺の宮で資産家の高木孝平が午睡中に射殺
される事件が発生し、その高木家の関係者にはそれぞれ動機があるのに皆アリバイがあった(@_@;)
この角田喜久雄の『高木家の惨劇』は横溝正史の『本陣殺人事件』と並んで戦後の本格派推理小説の
走りで、角田喜久雄が愛読するジョルジュ・シムノンのメグレ警視がモデルの加賀美敬介警視庁捜査
第一課長が初登場した作品らしい(@_@;) このジャンルに疎いので、メグレ警部は名前しか知らず
(モチ『名探偵コナン』の目暮警部に非ず)、日影丈吉『名探偵 WHO'S WHO』(中公文庫,1984)の
「ジュール・メグレ パイプの使い方」の項も披いてみたけど、加賀美課長はニコ中としか(@_@;)
う~ん、小生は角田喜久雄の時代伝奇小説(伝奇時代小説)にはハマりまくっているんだけどねぇ
(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2024-01-18 )(@_@;) 暇もないし(-_-)
『笛吹けば人が死ぬ』も読了(^o^)丿 夕刊新東洋の警視庁詰め記者の明石良輔は、同紙に書いている
囲み物の犯罪実話で名前が売れていて、読者からも手紙がよく来るが、三井絵奈からの投書は良輔が
書いた完全犯罪という記事に対する駁論で、末尾に大きな字で「笛を吹けば人が死ぬよ。」(@_@;)
発表の翌年(昭和33年=1958年)に第11回日本探偵作家クラブ賞受賞の由(@_@;) 暇もないし(-_-)
タグ:小説
今の時代、紅茶のコップに蜘蛛が入っているなんてなったら
大変なことに・・・・。ただし、コオロギとイナゴはOK(笑)。
by tai-yama (2024-02-14 23:04)
アリバイ作りのための自作自演(^_^;)
by middrinn (2024-02-15 05:29)
読んでないので、以下参考にならない意見かもしれないが。
「蜘蛛」クレームを言った店で、以降の長い期間の「加害店」
からの、何が起こるか判らない禍根影響を警戒して個人情報は
出さず、2度目に行くときには、前と髪型ないし、服装を変え
ないと、名家の人間のようだが、高木関係者とみられる
その男のありばいは、読者に瞬時に不自然感を与えるのでは。
良く判らんが、その飲食店のポイントカードでも持っていると
いう設定か?
by df233285 (2024-02-15 10:26)
高木孝平が射殺された時間に離れた喫茶店にいたこと
が給仕女や他の客の記憶に残れば充分なのです(^_^;)
隣席の「男」には強烈な印象を与えたので成功(^_^;)
by middrinn (2024-02-15 14:59)