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230611読んだ本【18禁】

ムチムチか、なよなよか、それが問題だオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ違うんじゃないの?
5/15に900円だった古本がジリジリと値を下げ803円(^^) 「500円台になれば買う(^o^)丿」再説(^^)

【読んだ本(18禁)】

駒田信二『好色の戒め 「肉蒲団」の話』(文春文庫,1983)所蔵本

読了(^o^)丿 本書は「穴埋めの話」から「切り落す話」までの計21話と「文庫版のためのあとがき」
から成っていて、各話は、(例によって例の如く)前半に入話[まくら]としてエロい「江戸小咄や
川柳や、中国の笑話や、日常身辺の些事やら」駒田信二ならではのエロ蘊蓄、後半に清初の風流小説
(要するに、エロ小説)『肉蒲団』のストーリーを紹介する本話という二段構成(^_^;) 『肉蒲団』
を読みた~いという人は、先ず駒田信二『私本・肉蒲団』(徳間文庫,1987)上・下巻を読んだ上で
本書の各話の後半部分を読むべきかと(^_^;) 理由は、第一に本書は『肉蒲団』の構成を崩して紹介
しているのでストーリーの前後関係が逆になってたりネタバレになるから、第二に『私本・肉蒲団』
には出てこない話が(どういうわけか)本書で紹介されているからである(^_^;) 本書を読みながら
(既読の)『私本・肉蒲団』を随時参照してたけど、細かい点でチト違うなぁ~と思ったことが数回
あったとはいえ、一番びっくりしたのは本書のラスト近くの「なすびの話」に『私本・肉蒲団』には
全く出てこない艶芳の後日譚が叙述されていることエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ? もしかしてもしかすると、
『私本・肉蒲団』は抄訳なのか、駒田信二によるリライトなのか(@_@;) 『肉蒲団』の邦訳は他に
2種類あるはずだから、図書館に行った時にでも確認してみようかと思ったけど、多分しない(^_^;)
その理由は読了時に書いた通りだけど、『私本・肉蒲団』は「全体的につまらなかった」から(^_^;)
ただ、(前に駒田信二の別の本でも紹介されてた気がするけど)「魯迅に、『中国小説史略』という
名著がある。その第十九篇で、魯迅は『肉蒲団』について、こういう意味のことをいっている。──
『金瓶梅』の亜流には、もっぱらセックスをえがいたひどい小説が多いが、『肉蒲団』のみは、それ
らとちがって出色のものである。」と本書にあるので、単に小生に見る目が無いだけなのかも(^_^;)

    ・・・/いつだったか、『週刊文春』で大宅壮一先生と対談したとき、大宅先生は
    こうおっしゃった。

     大宅 中国人はなよなよした、弱々しいのを非常に愛するですね。太ったのは
        あまり……。

     駒田 いや、唐の時代は、楊貴妃なんかは、絵を見ても、こうでっぷりしてますよ。

     大宅 しかし、文学なんかに出てくるのは、みんな「柳腰」だ。そういうなよなよ
        した女自身が権力者になると、みんな太ってくる。だから権力者で太った
        女は、あとで太ったんであって、最初から太っておったら、ああいう地位には
        つかなかったでしょう。

    どうやら大宅先生も、なよなよしたのがお好きのようである。/しかし、楊貴妃は
    はじめから太っていた。/・・・

この後の駒田信二による反証が興味深かったが、「反対資料」の一つが「宋人の偽作」ではね(^_^;) 
         
・則天武后と薛敖曹の淫行を描く『如意君伝』、台詞に『史記』の名場面が使われていて大爆笑(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2017-11-28

・『好色一代女』の粉本なのに日本古典文学大系『西鶴集』の解説は『痴婆子伝』を無視してる由(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-01-12

・駒田信二『私本・金瓶梅』を読んで、村松瑛『中国列女伝 三千年の歴史のなかで』を難ずる(@_@;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-19

・駒田信二『妖花伝』巻末「解説」、ラストシーンを誤読するなんて馬鹿ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2018-07-05

・駒田信二がよく使う〈呂の字を書く〉の意味が『好色の勧め ─「杏花天」の話─』で判明した(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-04

・駒田信二『艶笑植物事典』(文春文庫,1987)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-02-12

・駒田信二『艶笑人名事典』(文春文庫,1987)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-19

・駒田信二『艶笑動物事典』(文春文庫,1986)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-09-17

・駒田信二『艶笑いろはかるた』(文春文庫,1989)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-01-30

・駒田信二『私本・肉蒲団 上』(徳間文庫,1987)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-03-30

・駒田信二『私本・肉蒲団 下』(徳間文庫,1987)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2023-04-05
コメント(4) 
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コメント 4

tai-yama

803円の古本も、その内、お値段だけでっぷりしたり(1000円超える
とか)(笑)。平安時代の女性は、のこされた絵をみると、ちょっと
ふっくらした感じも。江戸時代の浮世絵の女性の方がやせている・・・
by tai-yama (2023-06-11 23:08) 

middrinn

801円に下がりました(^^) 最安値を競い合ってる出品者
のが買われば、一気に値が上がるでしょうけどね(^_^;)
駒田信二の反証は唐代(ただ、一つは「宋人の偽作」)の
文章による楊貴妃の容姿の描写によるものでした(^_^;)
by middrinn (2023-06-12 06:13) 

df233285

6月に入り急速に上り坂で、現在7波ピーク時の1/5程度
の感染数なので。季節柄、暑気払いピール飲み男だらけで三蜜の、
川越水上公園等に某イベントが仮に中止にならなかったとしても
ノコノコ、上記本文の意で「どちらが正しいのか」を、確かめに
行くわけにも、さいたま県民としては、容易にゆかないですねえ。
むしろ、注視すべきは今12日夜の悪天候時の、河川排水ポンプの
稼働の有無かも。関係者某県知事の言い草によれば、特定政党絡み
でさいたま県庁は、うさんくさい空気も。東京都民に無関係ですが。
by df233285 (2023-06-12 09:08) 

middrinn

暑くなるにつれマスクをしない人が増えるでしょうからね(@_@;)
埼玉県と海の間に東京都は位置してますから影響あるかも(@_@;)
by middrinn (2023-06-12 14:38) 

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