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201219昨日買った本&読んだ本

Amazonギフト券に交換可能な300コインに昨日到達も今月はもう古本を買う余裕が無い(´;ω;`)ウッ…
300コインに到達したのが、前回は8/30、その前は5/13だから、約3ヶ月半のペースか_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

【昨日買った本】

駒田信二『私本・荒淫王伝』(徳間文庫,1986)

「もったいない本舗 楽天市場店」で「良い」328円を15日注文し昨日18日届く(^^) コンディション
説明文はテンプレ(実は2種類あり、以前は同じ「良い」でも、「非常に良い」に近いのと、「可」に
近いのに、それぞれ対応していたが、最近は対応してない)なので省略〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
この作品のことは全く知らないけど、中国の12世紀の金王朝第4代の海陵王を描いてるみたい(@_@;)

【読んだ本】

駒田信二『私本・金瓶梅』(徳間文庫,1986)所蔵本

読了(^o^)丿 北宋の徽宗皇帝の頃、清河県で薬屋を営む西門慶は、金と女にめぐまれ(娘をもうけた
最初の妻は亡くなるも後妻は既に第三夫人までいた)、蒸餅売りの武大の妻・潘金蓮に一目惚れして
王婆という周旋屋にとりもちを頼んで思いを遂げ、その後も潘金蓮との逢瀬を楽しんでると、ソレを
知らされてその現場に乗り込んできた武大を蹴り倒して瀕死に追い込むも、武大の弟で景陽岡で虎を
殴り殺した武松が帰って来ると聞いて・・・ここまでは『水滸伝』と同じだけど、単に性描写の多い
エロ小説なだけでなく、ストーリー展開が面白かった(^^) 巻末の清水信の「解説」によると、本書は
「原本の二十分の一程の短さにもなっていて、読み易いことも事実だが、本質を失わないばかりか、
一層の香気を持って凝縮されている、と言っていいだろう。」とある通りかも(^^) 書名は作品に登場
する三人の女性の名前から一文字ずつ取ったものであることをwikiの「金瓶梅」の項で知ったけど、
となると、本書の最終章段の後半は後日譚とばかりに超猛スピードの駆け足でレジュメのようだが、
おそらく原本のその部分で春梅(潘金蓮付きの女中)が大活躍(?)してるのではないかと(@_@;)
潘金蓮(書名の「金」)は魅力的だけどあまりの毒婦ぶりに辟易し、李瓶児(書名の「瓶」)はチト
可哀想だった(;_;) 存在感が皆無だった第三夫人・卓丟児の病死後に第三夫人になった孟玉楼が性格
も良さ気で可愛いなぁと思って読んでいたら、その評価の高いことがwikiで判って嬉しい(〃'∇'〃)

なお、村松瑛『中国列女伝 三千年の歴史のなかで』(中公新書,1968)の「第六章 金瓶梅と紅楼夢」
の冒頭の次の記述(@_@;)

    /中国で、女を描いた小説といえば、まず『金瓶梅』と『紅楼夢』に指を屈しなければ
    なるまい。同時に、この二書は、およそ対照的な女の捉え方をしている。一方は女の醜を
    描き、一方は女の美を描いている。/『金瓶梅』の主人公西門慶は明代に急激に抬頭した
    商人階級の一方の旗頭である。一方というのは、急速に発展をとげた当時の商人階級は、
    美点だけでなく、悪いところをも極端な形で露呈したにちがいないと、私が勝手に推測
    するからである。西門慶は、もちろん「わる」の旗頭の一人である。ということは、やはり
    この男、当時の商人の典型にはちがいない。/・・・/もっとも、明は建国以来ときがたつ
    につれて、上層の腐敗ぶりもめざましく、士大夫にとっても、道徳はたてまえとして存在
    しているにすぎないという傾向は顕著だったのだから、道徳の頽廃はなにも商人にかぎった
    ものではなかったわけである。/西門慶は抬頭した階級の代表たるにふさわしく、活発で
    行動的で利にさとく、無反省に野放図に、積極的に自分の人生を生きていく。金でも色でも、
    自分の得になるようにするのが彼の道徳である。彼は清河県の衙所[やくしょ]の前の
    生薬屋の旦那である。・・・

この後はあらすじが紹介されているけど、どこにも北宋が舞台とは書いてなくて、上記の記述だと、
まるで明が舞台と読めるのだが(@_@;) 『金瓶梅』は明代に書かれたとされ、明代の商人階級の生活
や文化が『金瓶梅』の叙述に反映されているのは間違いないんだけど、如何なものだろうか(@_@;)
タグ:小説 中国
コメント(10) 
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コメント 10

tai-yama

戦後の日本も時が経つにつれて腐敗していってると・・・・
武松や武大は北宋で、潘金蓮と西門慶は明代の人間だったのかも(笑)。
時空を超えた物語・・・・
by tai-yama (2020-12-19 19:25) 

middrinn

潘金蓮は時の流れを旅する女ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
メ~テルぅぅぅ~~~!!!ヾ(´;ω;`)ノ
by middrinn (2020-12-19 19:30) 

ニッキー

せっかく交換可能な300コイン貯まったのに残念(´・_・`)
正妻に後妻が3人(°_°)
かなりうまくやらないと、大変な目に遭うのが目に見えてると
思うのですが・・・(⌒-⌒; )
by ニッキー (2020-12-19 21:29) 

yokomi

有名なご本の表題は、その様にして生まれたのですかぁ...(^_^;)
by yokomi (2020-12-20 00:03) 

ナベちはる

せっかくコインが貯まっても、貯まったコインを使うのはもう少し先になりそうですね(^^;
by ナベちはる (2020-12-20 01:35) 

middrinn

最終的に第六夫人までいて、更に女中その他にも手をつけますから、
ニッキー様、メチャクチャ面白いですよヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪
by middrinn (2020-12-20 06:46) 

middrinn

『金瓶梅』の書名の由来は本書の「解説」にも書いてなく、
yokomi様、恥ずかしながらwikiに教えられました(^_^;)
江戸川区が東京都シガンシナ区と呼ばれているのは初耳で、
小生の住んでいるところは江戸川区ではないですよ(^_^;)
by middrinn (2020-12-20 07:18) 

middrinn

月が替わるまで、あと10日ほど我慢が、
ナベちはる様、必要です(´;ω;`)ウッ…
by middrinn (2020-12-20 07:19) 

ネオ・アッキー

middrinnさんこんにちは。
middrinn様でもwikiを参考になさって本の内容を確認なさるのですね。
アナログとデジタルの融合と言った所でしょうか・・・
by ネオ・アッキー (2020-12-20 14:34) 

middrinn

批判対象にすることの多いwikiの記述に依拠するのは不自然ですかね(^_^;)
集合知など信用してない小生ゆえ、「融合」というより摘み食いかな(^_^;)
by middrinn (2020-12-20 15:45) 

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