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230401読んだ本【バカチン】

「人はみな誰にも見せぬ自分を持っている/友人にも/恋人にも/家族にさえも/張りつけた笑顔や
虚勢で本音を隠し本性を隠し/そうやって世界は─────/かりそめの平穏を取り繕っている」と
遠藤達哉『SPY×FAMILY ①』(集英社ジャンプコミックス,2019)巻頭のカラー口絵にあったけど、
研究者・専門家のフリをしているバカチンが多過ぎるんだよ(ノ ̄皿 ̄)ノコノ! バカチンガァ!!┫:・’
主人公の「…スパイは己以外の何者も信じない」という心の声同様、己以外の著者は信じない(-"-)
どーでもいいことだけどさ、「着ぐるみを着る」という言い方は「馬から落馬する」みたい(@_@;)
たしかに昨季は自動アウトを脱して代打として起用もあったとはいえ、「DH若月」には驚いた(^_^;)

【読んだ本(バカチン)】

上坂信男&神作光一&湯本なぎさ&鈴木美弥(全訳注)『枕草子(中)』(講談社学術文庫,2001)所蔵本

『長谷雄草紙』の粗筋を小松茂美編『日本の絵巻11 長谷雄草紙 絵師草紙』(中央公論社,1988)に
基づき昨日は紹介(^^) 同書の『長谷雄草紙』の「詞書釈文」に「中納言長谷雄卿」を「・・・見も
知らぬ男の、眼居[まなこい=眼光]賢げにて、徒人[ただびと]とも覚えぬ来て、・・・」(同書
93頁)とある如く、その「第一段」に〈[紀長谷雄の邸で長谷雄と]対座するのが、突然入来[じゅ
らい]の男。横顔ながら切れ長の明眸、高い鼻。大きな口、しかもりっぱな髯まで蓄えている。詞書
どおり、「眼居賢げに」描く。〉と解説(同書9頁)された絵がある(同書8~9頁掲載)(^^) その男
から双六を打ちたいと申し込まれた長谷雄は「・・・物にも乗らず、供の者も具せず、唯一人男に従
ひて行くに、朱雀門の下[もと]に至りぬ。」(同書93頁)となった後、『長谷雄草紙』の中で双六
を打っている唯一のシーンがある「第二段」(同書93頁)の「詞書釈文」を同書から引く(^^)

    /「この門の上へ登り給へ」と言ふ。如何/にも登りぬべくも覚えぬど、男の
    /助けにて、易く登りぬ。即ち、/半・丁と取り向かへて、[(長谷雄)]
    「賭物には何/をかし侍りき」[(男)]「我負け奉りなば、君/の御心に、
    見目も姿も、心ばへも、足らぬ/所なく思さむ様ならぬ女を奉/るべし」と
    言へば、[(長谷雄)]「然るべし」/とて[双六を]打ちける程に、中納言
    ただ勝ちに勝ちけ/れば、男しばしこそ世の常の人の姿/にてありけれ。
    負くるに従ひて、賽を/掻き、心を砕きける程に、元の姿現/はれて、
    恐ろしげなる鬼の貌[かたち]になりに/けり。恐ろしとは思ひけれども、
    「さも/あれ、勝ちだにしなば、彼は鼠にてこそ/あらめ」と念じて打ちける
    程に、遂に/中納言勝ち(果て)にけり。その時、またありつる男の/貌に
    なりて、「今は申に及ばす。さり/ともとこそ思ひ侍つれ。辛[から]くも
    負け奉/りぬる物かな。しかじかその日弁[わきま]へ侍べし」/と言ひて、
    元の如く降ろしてけり。/

本書22頁に掲載されているこの「第二段」の絵は、〈・・・長谷雄は打つほどに次々に勝つ。男は、
悔しがった。詞書のとおり、「もとのすがたあらはれて、おそろしげなる鬼のかたちになりにけり」
の場面である。/裾[きょ]を長く引く長谷雄が、賽を入れた筒をはっしと打ちすえる。図の放射線
はその音。男は両の手に白の石一つを切る。半身に構えながらも、きっとにらみすえる、顔や手はす
でに鬼の姿。負けがつのって、瞋恚[しんに]の焔[ほむら]を燃やし、いつしか化けの正体を現わ
したのである。〉と解説(本書22頁)されているもので、『長谷雄草紙』の代名詞的な絵である(^^)

さて、さて、さ~て!『枕草子』で双六に言及する「清げなる男の・・・」の段(本書では137段)
の本書の「余説」で上坂信男は双六について次のように指摘Σ( ̄ロ ̄lll)ニャに言ってんの!?

    ・・・着衣の乱れを気にしながら熱中する様子は『長谷雄草子』にも描かれている。/

「着衣の乱れを気にしながら熱中する様子」など「描かれて」ないぞヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!!
もしかして上坂信男は「鬼」が「男」の着ぐるみを着てると思い込んでたりオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

・上坂信男&神作光一&湯本なぎさ&鈴木美弥も石田穣二も辞書を引けヾ(`◇´)ノ彡☆コノ!バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-01-01

・何でも恋話に脳内変換する恋愛脳の湯本なぎさは読者をミスリードし『枕草子』訳注者に不適格(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-09

・清少納言の自慢話で肝心な点を解説せず、湯本なぎさと上坂信男は『枕草子』訳注者失格ヾ(`◇´)ノ

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-13
タグ:絵画 古典
コメント(4) 
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コメント 4

df233285

「思わずマスクが乱れる」という話は、どこかの現代遊戯世界の
C級1組順位戦で聞いたような気がする。

by df233285 (2023-04-02 07:50) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 座布団1枚 ♪
思わず笑っちゃいましたが、C級1組の御仁は
反マスクの確信犯と言われてたような(^_^;)
熱中して思わずはA級の佐藤天彦では(^_^;)
by middrinn (2023-04-02 09:33) 

tai-yama

双六に熱中している姿は誰にも見せたくない姿だったり・・・
でも、男と言うのが。女房だったらよかったのに。
by tai-yama (2023-04-02 23:04) 

middrinn

マジで「熱中」してたら「着衣の乱れ」なんて「気にしな」い気が(^_^;)
イミフなんですけど、「女房」なら「着衣の乱れ」を見たい意かな(^_^;)
by middrinn (2023-04-03 05:38) 

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