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230309買った本&読んだ本

漫画の単行本の表紙カヴァー、その作者が描いててもビミョーに違うような気がすることも(@_@;)
本巻の表紙カヴァーに描かれてる藤原高子タンを一見して、画力が劣化!?と思ってしまったけど、
届いたのを読み始めたら、絶世の美女!と感嘆して見惚れてしまう素晴しい作画のコマも(〃'∇'〃)
それにしても、高子タン、小悪魔のような魅力というよりも、魔性の女になりつつあるような(^_^;)

【買った本&読んだ本】

灰原薬『応天の門⑰』(新潮社BUNCH COMICS,2023)

楽天ブックスで新刊704円を604p使って100円で予約してたのが発売日の今日届いたウラー!!\(^o^)/
初回特典「描きおろしポストカード」(菅原道真&昭姫)同封も高子タンのはないのかヾ(`◇´)ノ

ぽムたん御推薦の漫画『応天の門』は菅原道真(三白眼のガキで、口が悪く、人付き合いも悪い)と
在原業平(ちょいワルおやじで、見境なく女を口説く)が主人公の「平安クライムサスペンス」(^^)
道真と業平のやりとりがメチャ笑えるのと、藤原高子タンがメチャクチャ美人な上に道真をも手玉に
取る小悪魔的魅力があるので買い続けてる(〃'∇'〃)ヾ( ̄o ̄;)オイオイほとんど古本で買ったくせに!

    (道真) 本当に昔 手を出した女人とかではないんですか?

    (業平) 馬鹿にするな 一度でも共寝をした女を忘れるなど私がすると思うのか

    (道真) じゃあ見たら絶対わかりますよね

    (業平) その… ……勿論だ

    (道真) わかるんですよね?

    (業平) …多分

本巻は、「伴中庸、橋の上にて思し悩む事」一&同二、「狐を嫁にした男の事」、「藤原高子、屋敷
に吉兆が現れる事」一&同二、「番外編」一、「伴中庸、五条の屋敷に赴く事」、「番外編」二で
構成されているけど、見た目も中身も古狸みたいな新キャラ(歴史上の人物)が登場したよん(^_^;)

この漫画は、作法の描写が間違ってたり、ストーリーが史実に反していたり、人名の読み方に誤りが
あったりと、「監修」をしているという本郷和人の考証が雑なことを再三指摘してきたし(例えば、
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-03-03 )、物語の根幹が成り立たぬ点も
既に指摘したけど(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-07-22 )、本巻でも
道真が相変わらず牛車での座り方の作法を守ってなかったりするが、気になったのは、道真が「説話
には女に化けて子をなした狐の話もあるが…」として次の如く断片的叙述で紹介している「説話」の
出典(@_@;)

    「三野の国 大野郡の人 狐を妻として 子を生ましめし…」

    「…犬に吠えられ 正体を現した妻は 一度は山に逃げたが」

    「恋しがる夫のため 毎夜床にやってきて 共寝したという」

    「来つ寝 これが『きつね』の語源である」

内容的に『日本霊異記』の上巻の2話で間違いないけど、文が異なり要約されたものっぽい(@_@;)
小泉道(校注)『新潮日本古典集成 日本霊異記』(新潮社,1984)巻末の「付録」によると、本話は
『扶桑略記』→『水鏡』→『神明鏡』と引用・簡略化され収録も、どれも道真の死後の書物(@_@;)
また新潮日本古典集成、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、どの『日本霊異記』を見ても、美濃国は
上巻の2話では「三乃国」と表記されており、「三野の国」となってるのは中巻の4話である(@_@;)

・大学寮に関し朱雀門の「中」とか「紀元道」とか⑮巻はバカチン3個ヾ(`◇´)ノ彡☆コノ! バカチンガァ!!

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-12-24
タグ:歴史 漫画 説話
コメント(10) 
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コメント 10

tai-yama

カヴァーとかはアシスタントさんが描いている場合もあるので。
狐と共に寝るとは・・・エキノコックスが!(怖)。
身の(美濃)ほど知らずと(笑)。
by tai-yama (2023-03-09 23:16) 

middrinn

アシスタントが描いている場合もあるですとエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
表紙カヴァーなのにそんな狐につままれるような話が( ̄◇ ̄;)
「狐でも美女ならよし!」と業平なら言いそうと道真が(^_^;)
tai-yama様なら「狐でも女ならよし!」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;
雨のツーリングは狐の毛皮を蓑(美濃)代わりにしたり(^_^;)
by middrinn (2023-03-10 06:25) 

美美

きつねの語源、面白いですね。
妻が狐とわかっていたのでしょうか
それでも恋しかったのかしら?
by 美美 (2023-03-10 16:49) 

middrinn

この男は妻がほしくて探し回り、出遭った女性を狐とは知らずに求婚してます(^_^;)
子犬によって妻の正体が狐と判った後、子までなした間柄なんだから、お前のことは
忘れないので、いつでも来て寝ていきなさいと男は声を掛けますが、未練かな(^_^;)
語源に関し「キツが鳴き声でネが添語などの説もある。」と小泉道・前掲書に(^_^;)
by middrinn (2023-03-10 17:55) 

df233285

鎌倉時代早の水鏡の時代まで、狐とジャッカルを含めて、
キツネまたは野干(ヤッカヌ)と日本では言っていたと、
色葉字類抄の「木(き)」の動物の項でも書かれ、
日本霊異記内の表現と同じようだ(?←wiki)と思
われると私は認識します。ジャッカルだと添い寝するの
はちと怖いですね。

by df233285 (2023-03-11 00:09) 

middrinn

小泉道・前掲書には「・・・ここはキツネ命名以前の名なので[「やかに」と]
音読する。「射干[やかに]」ともいい、中国に例がある(『和名抄』)。」、
多田一臣(校注)『日本霊異記 上』(ちくま学芸文庫,1997)にも「・・・
〈ここで「狐」の文字があらわれてしまうと後の説明効果が損なわれかねない。
そこで音読語である「野干」を用いた(寺川真知夫説)。〉とあります(^_^;)
by middrinn (2023-03-11 07:08) 

ぽ村

作画…休載多くて作画まで劣化しているとこの作者何してんだって気になります
おお振りとかマジでひどい
逆に画力が向上していると絵の練習で休載ていたんだなぁって気になります
表紙で嫌な予感させてくれるのも多いんですが、劇中で良い感じなら許せてしまう不思議!
でもマンガさんにはカラーが苦手だったり大きいサイズの絵が苦手だったりする人も居るみたいですね
そのあたりも全部含めてマンガってジャンルは面白いと感じます
by ぽ村 (2023-03-14 23:13) 

middrinn

表紙カヴァー絵が酷いと中の作画が良かったとしても、
通りすがりの人は手に取ってくれないでしょう(^_^;)
この画力で何で連載!?という作品ありますね(^_^;)
人気作品なら休載にできず絵の練習は無理かも(^_^;)
153頁一コマ目を表紙カヴァー絵にすべきかと(^_^;)
前も書いたけど、漫画原稿は掲載誌のサイズより大きい
ですからね(^_^;) 手元に『あしたのジョー』の原稿の
レプリカがありますけど(^_^;) おそらく表紙カヴァー
の絵も単行本より大きいから、サイズダウンすることを
計算に入れて作者も描いてくれないと、読者には作者の
意図は伝わらないかと(^_^;) 原稿よりはるかに小さく
なってしまった文庫本では作画は愉しめません(^_^;)
by middrinn (2023-03-15 06:57) 

ぽ村

年度関係でヤマトさん大変だったと思います。他の注文の関係で数日前に届いて、やっと読めました17巻
届く前に書店で見かけて我慢するのは難儀でした

オススメをチェックしていただいて感謝です

マンガでの中庸が、昔周囲から指摘されてダメ出しされてた頃のヲレを見ているようで複雑な感じがしました
残念あんな美形じゃないんですけど
宝塚舞台化だそうでどんな話なんだろう?


〉153頁一コマ目を表紙カヴァー絵にすべき
(そういや middrinn がなんか言ってたな)と当ページチェック
Oh…眼力やべぇ高子様だよまじかよアワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
by ぽ村 (2023-04-10 23:26) 

middrinn

沖縄に向かうヤマトは沈没・・ヘ(__ヘ)☆ヾ( ̄ヘ ̄; )
倭寇に襲われ積み荷を調べられて遅れたとか(^_^;)
伴中庸も宝塚に登場するのかな(^_^;) 初期と性格が
変わった気するけど、応天門の変が近いのか(^_^;)
画力が衰えたのかと思っていましたけど、灰原薬も
やればできるじゃん!と思わせるコマでした(^_^;)
by middrinn (2023-04-11 05:30) 

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