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221020読んだ本

読んでいて疑問が生じても、だいたひかるの「どーでもいーいですよー」で全ては解決する(@_@;)
「やはりスーパーカブ・・・・!!スーパーカブは全てを解決する・・・・!!」・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;

【読んだ本】

保坂弘司『大鏡全評釈 下巻』(學燈社,1979)所蔵本

    /この道兼公は、父君の大臣〔兼家公〕のご服喪中には、土殿などにもお籠りなさらず、
    暑さを口実にして、お部屋の御簾をすっかり巻き上げて、念仏・読経もなさらず、それ
    どころか、親しい人を呼び集め、『後撰集』や『古今集』をひろげて、即興の冗談を
    飛ばして遊び戯れ、すこしもご悲嘆になりませんでした。そのわけは、・・・

本書の訳を引いたが、「後撰・古今ひろげて」と『後撰和歌集』を『古今和歌集』の前に置いたのは
何か理由があるのかな(@_@;) ともに勅撰和歌集だけど、『古今和歌集』は最初の勅撰和歌集として
『後撰和歌集』よりも前に成立しただけでなく、『古今和歌集』は勅撰和歌集の規範・規準的な地位
を占めているから、両集を並べる場合にはフツーは『古今和歌集』を先にするはず(@_@;) この件に
松村博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(一)』(角川書店,1969)は2ヵ所で言及し、
一つは「・・・『大鏡』〈道兼〉に、父兼家の死後土殿などにも籠らず、人々を集めて『後撰集』や
『古今集』を拡げて遊び、・・・」とそのままの順だが、もう一つは「・・・『大鏡』にも、父兼家
の忌に謹慎もせず、人々を集めて『古今集』や『後撰集』のような歌集を拡げて興じたり、・・・」
と順番を変えてしまってて、おそらく無意識に行なったものだろうね(@_@;) 『栄花物語』にも松村
博司『日本古典評釈・全注釈叢書 栄花物語全注釈(二)』(角川書店,1971)が「この年来御出歩き
もなさらなかった間に、古今・後撰・拾遺などを、すべて書写なさったのであった。」と訳している
一文があって、この「古今・後撰・拾遺などをぞ」の「古今・後撰」が富岡本では「後撰・古今」と
なってるらしく、「富岡本この順を変えた理由は明らかでない。」と松村博司は記している(@_@;)
タグ:古典 歴史 和歌
コメント(6) 
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コメント 6

ぽ村

あの芸結構好きだったんですけど、流行ってくれませんでしたね…
聞いた当時久しぶりに実用性のある芸と思っていたんですけど;
by ぽ村 (2022-10-20 21:03) 

middrinn

えっ!流行ってないの?エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ? 自説を批判された時には
小島よしお「そんなの関係ねぇ!」で一蹴しちゃう( ̄ヘ ̄)y-゚゚゚
by middrinn (2022-10-20 21:34) 

tai-yama

並べ方を間違えたので、まさに「誤撰和歌集」と言ってみたり(笑)。
by tai-yama (2022-10-21 00:09) 

ナベちはる

「どーでもいーいですよー」の精神、見習いたいです。
by ナベちはる (2022-10-21 00:56) 

middrinn

一瞬、座布団かと思いましたが、
tai-yama様、次回期待(^o^)丿
by middrinn (2022-10-21 06:26) 

middrinn

老人になったら、無為自然、てゆーか、
ナベちはる様、達観諦観しそう(^_^;)
by middrinn (2022-10-21 07:15) 

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