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220709読んだ本

文は人なりで意外な人柄が露呈する(⌒~⌒)ニヤニヤ もしTwitterとかやってたら即炎上しそう(^_^;)

【読んだ本】

芸術新潮1991年4月号所蔵誌

本誌本号の追悼特集「井上靖 美への眼差し」を井上靖『ある偽作家の生涯』(新潮文庫,1956→1970
改版)所収の各短篇小説(⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2022-07-08 )の参考
にと思って披いたら、同特集の中の「仰げば懐かし 有縁の人々」の「人見知りな達人 橋本関雪」が
面白くて、橋本関雪が好きになった(^_^;) 「・・・[美術担当の新聞記者だった]井上は初めて関雪
を訪ねる。関雪は意外なことに、おどおどして口下手な、いかにも人嫌いな男だった。・・・関雪は
ともかく手紙魔だった。まず昂奮して書き綴ったものが届くと続いて訂正の手紙が届くのがおちで、
手紙の打ち解けぶりと会ったときの無愛想ぶりたるや別人の趣だった。・・・」という(^_^;) 本誌に
連載されて、『忘れ得ぬ芸術家たち』(新潮文庫,1986)に収録されている「橋本関雪」の文章の一部
も再録されていて、1941年の京都での文展の関西展の批評を依頼して「書きたいこと、言いたいこと
を綴ってみたらどうです」と言ったら、「文展に関係し出してからざつと三十年以上になる。今年程
悪い文展は見たことがない。・・・/老大家が比較的勉強して居るのに、中堅作家のぶざまさはどう
したことか。……」といったメチャ過激な原稿が速達で届き、

    ・・・/こうした調子で何枚か認[したた]められており、現役の日本画家の批評
    としては、かなり思い切ったものであった。殊に彼がやっつけているものは、その年
    最も好評を浴びている作品でもあった。/・・・/翌日、関雪からの速達が机の上に
    あった。原稿を訂正したいから、一応返却してくれないだろうかという文面であった。
    それから夕方葉書で原稿は不穏な文章であるから、掲載を見合わせてくれということ
    が申し送られて来た。/そして、翌朝、「原稿絶対に載せるな、橋本」という電報が
    舞い込み、同じように文面の電報がその日のうちに更に一本来た。/

調べずに条件反射で書いちゃう人々、言論・表現の自由とは自らの無知無学を曝け出す自由か(^_^;)
コメント(4) 
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コメント 4

df233285

「良く調べてない」という点を、叩いてくださる有力ブログ
の存在は、誠にありがたいことです。そこにコメを書いた
だけで最近、「管理人プロフィール」の性別を操作した
当方に関して、ブログ記事作成時にSSブログの編集ページ
に表示される広告が、女性向けにだんだん変わって来ました。
by df233285 (2022-07-10 08:44) 

middrinn

調べずに書くのは、知ったかぶりに過ぎず、
年を重ねると知ったかぶりも可能な程度に
知識も蓄積されますが、同時に記憶違いも
増えるので知ってることでも葉確認(^_^;)
ブログに出る広告は閲覧者が過去にクリック
した広告の傾向からの推奨ですかね(@_@;)
by middrinn (2022-07-10 09:45) 

tai-yama

思っても(面と向かって)言えないことを手紙に思いの丈をぶつけて
しまうという恐ろしさ(笑)。
Twitterでは文字数が足りない・・・・・
by tai-yama (2022-07-10 22:40) 

middrinn

溜め込んでたのを爆発させ、問題ツイートを連発してしまいそう(^_^;)
by middrinn (2022-07-11 04:50) 

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