210625買った本&読んだ本
読書の厄介なところは、実はかつて論議を呼んだ点だったりすることである〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
【買った本&読んだ本】
芸術新潮2021年7月号
今日発売の新品1500円を1349円で購入したが、特集は「1400年遠忌記念大特集 聖徳太子 日本一
有名な皇子のものがたり」(^^)
巻頭グラフ
変幻自在の聖なる皇子
実像の聖徳太子へ “法興”の理想を生きたミコノミコト (解説 東野治之)
太子のみてら 一
法隆寺 古代の美を伝える奇跡の空間
1400年目の太子讃歌
太子記念堂の謎めく仏たち 西院金堂
太子信仰の発信基地 東院
美術から見える聖徳太子とその時代 (解説 三田覚之)
法隆寺境内図
太子のみてら 二
四天王寺 現在信仰形の古代
聖霊会 太子に奉げる春の祭典
絵解きで学ぶ聖徳太子のミラクルライフ
《聖徳太子絵伝》は太子信仰の最強アイテム (解説 一本崇之)
四天王寺、七転び八起き小史 (解説 一本崇之)
四天王寺の使命は「和」の精神の実践です。(談 加藤公俊)
四天王寺境内
コラム
救世観音はどこから来たのか
未来からの使者、厩戸皇子「日出処の天子」を読む (文 坂本葵)
展覧会案内
東野治之の解説がメチャ興味深かったけど(長屋王邸宅跡出土の木簡の文字の用例から、『上宮聖徳
法王帝説』の「王命」という言葉は「王に命[めい]ずらく」等と読んでたのが「みこのみこと」と
読めるようになったとかね)、本号の表紙にもなっている法隆寺の聖霊院のご本尊《聖徳太子および
侍者像》のうち聖徳太子像について取り上げておこう〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ 〈こちらの本尊は
「聖霊院御影[みえい]」とも呼ばれる壮年の太子像・・・〉だそうで、そのお顔に寄って撮られた
写真を巻頭グラフでも紹介してて、そのキャプションには次のようにあった( ̄◇ ̄;)
・・・瞼に睫毛を植えた孔が残るなど、実在感を徹底追求している。・・・
凄い( ̄◇ ̄;) 接写した写真だから判るわけで、今回の展示会場で実物を観ても判るのかな(@_@;)
写真と展示された実物、三田覚之(1982年生まれ)の解説に次の件が〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
Q 《釈迦三尊像》の中尊と瓜二つの《薬師如来坐像》・・・を展覧会場で間近に
見ましたが、表情がやさしくて写真の印象とは全然違いました。
三田 《釈迦三尊像》もじつは表情がすごく柔らかい。ところが写真の場合、いろいろ
物理的な制約がある金堂の中で、非常に高い台座の上にある像を撮るため、
どうしても下からの光や横からの斜光での撮影になる。それで表情がきつく
見えてしまうのですが、今回の展示では《薬師如来坐像》の上から自然な光が
当たっているので、とてもいいお顔になっていると思います。
町田甲一『大和古寺巡歴』(講談社学術文庫,1989)で論じられていたのを思い出したC= (-。- ) フゥー
・・・/かつて識者の間で、古美術、ことに古い仏像の観照の仕方について論議された
ことがあった。一方の、主として保守的な人たちの考えでは、仏像というものは、拝む
べきものであって、一般の美術品とは異なり、単に鑑賞ないし翫賞すべきものではない、
ということで、したがって仏像は博物館や美術館のようなところで見るべきものではなく、
たとえ採光条件やその他の条件が悪くても、本来その像が安置されてあるべき場所、
つまり暗くても御堂の中で拝すべきであるというのである。美術史家の中でも、たとえば
最近亡くなった矢代幸雄という人などは、そういうことを主張している。/・・・
この後に示されてる町田甲一の見解は(引かないけど)説得力のある論で流石、碩学である(⌒~⌒)
無理な話だが、超一流の芸術家なら「その像が安置され」る「場所」の「採光条件やその他の条件」、
「高い台座」も含めた諸々のことを考慮に入れて、どう見えるかも計算して制作しないのかな(^_^;)
あとは前橋重二の連載「海外アートStudy最前線」第66回「ルネサンスの名手と贋作者のニアミス」、
三浦篤の連載「大人のための印象派講座②マネの定点としての妻の肖像」ぐらいかな_φ( ̄^ ̄ )メモメモ
【買った本&読んだ本】
芸術新潮2021年7月号
今日発売の新品1500円を1349円で購入したが、特集は「1400年遠忌記念大特集 聖徳太子 日本一
有名な皇子のものがたり」(^^)
巻頭グラフ
変幻自在の聖なる皇子
実像の聖徳太子へ “法興”の理想を生きたミコノミコト (解説 東野治之)
太子のみてら 一
法隆寺 古代の美を伝える奇跡の空間
1400年目の太子讃歌
太子記念堂の謎めく仏たち 西院金堂
太子信仰の発信基地 東院
美術から見える聖徳太子とその時代 (解説 三田覚之)
法隆寺境内図
太子のみてら 二
四天王寺 現在信仰形の古代
聖霊会 太子に奉げる春の祭典
絵解きで学ぶ聖徳太子のミラクルライフ
《聖徳太子絵伝》は太子信仰の最強アイテム (解説 一本崇之)
四天王寺、七転び八起き小史 (解説 一本崇之)
四天王寺の使命は「和」の精神の実践です。(談 加藤公俊)
四天王寺境内
コラム
救世観音はどこから来たのか
未来からの使者、厩戸皇子「日出処の天子」を読む (文 坂本葵)
展覧会案内
東野治之の解説がメチャ興味深かったけど(長屋王邸宅跡出土の木簡の文字の用例から、『上宮聖徳
法王帝説』の「王命」という言葉は「王に命[めい]ずらく」等と読んでたのが「みこのみこと」と
読めるようになったとかね)、本号の表紙にもなっている法隆寺の聖霊院のご本尊《聖徳太子および
侍者像》のうち聖徳太子像について取り上げておこう〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ 〈こちらの本尊は
「聖霊院御影[みえい]」とも呼ばれる壮年の太子像・・・〉だそうで、そのお顔に寄って撮られた
写真を巻頭グラフでも紹介してて、そのキャプションには次のようにあった( ̄◇ ̄;)
・・・瞼に睫毛を植えた孔が残るなど、実在感を徹底追求している。・・・
凄い( ̄◇ ̄;) 接写した写真だから判るわけで、今回の展示会場で実物を観ても判るのかな(@_@;)
写真と展示された実物、三田覚之(1982年生まれ)の解説に次の件が〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
Q 《釈迦三尊像》の中尊と瓜二つの《薬師如来坐像》・・・を展覧会場で間近に
見ましたが、表情がやさしくて写真の印象とは全然違いました。
三田 《釈迦三尊像》もじつは表情がすごく柔らかい。ところが写真の場合、いろいろ
物理的な制約がある金堂の中で、非常に高い台座の上にある像を撮るため、
どうしても下からの光や横からの斜光での撮影になる。それで表情がきつく
見えてしまうのですが、今回の展示では《薬師如来坐像》の上から自然な光が
当たっているので、とてもいいお顔になっていると思います。
町田甲一『大和古寺巡歴』(講談社学術文庫,1989)で論じられていたのを思い出したC= (-。- ) フゥー
・・・/かつて識者の間で、古美術、ことに古い仏像の観照の仕方について論議された
ことがあった。一方の、主として保守的な人たちの考えでは、仏像というものは、拝む
べきものであって、一般の美術品とは異なり、単に鑑賞ないし翫賞すべきものではない、
ということで、したがって仏像は博物館や美術館のようなところで見るべきものではなく、
たとえ採光条件やその他の条件が悪くても、本来その像が安置されてあるべき場所、
つまり暗くても御堂の中で拝すべきであるというのである。美術史家の中でも、たとえば
最近亡くなった矢代幸雄という人などは、そういうことを主張している。/・・・
この後に示されてる町田甲一の見解は(引かないけど)説得力のある論で流石、碩学である(⌒~⌒)
無理な話だが、超一流の芸術家なら「その像が安置され」る「場所」の「採光条件やその他の条件」、
「高い台座」も含めた諸々のことを考慮に入れて、どう見えるかも計算して制作しないのかな(^_^;)
あとは前橋重二の連載「海外アートStudy最前線」第66回「ルネサンスの名手と贋作者のニアミス」、
三浦篤の連載「大人のための印象派講座②マネの定点としての妻の肖像」ぐらいかな_φ( ̄^ ̄ )メモメモ
新品の本が1割引き、嬉しいですね(´▽`*)
by ナベちはる (2021-06-26 01:51)
ホント有難いことですウラー!(^o^)丿
by middrinn (2021-06-26 05:30)
一万円札でもうまく折れば笑うので、見る角度は重要ですね。
飾られる場所と同じ条件で制作する仏師も居たのかも。
昔は、電気が無く薄暗いので作るのも大変だったり。
by tai-yama (2021-06-26 18:54)
( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製一万円札でもうまく折れば笑う座布団10枚 ♪
一万円札が聖徳太子だったことをも想起させて上手いですね( ̄◇ ̄;) ちなみに、
町田甲一『大和古寺巡歴』は「・・・仏像といえども、それが製作される時は、
石窟寺院内の浮彫や壁面は別として、決して暗い堂の中で行われるのではなくて、
明るい光のもとで製作されるのであるから・・・」云々と論じてました(^_^;)
by middrinn (2021-06-26 19:17)