地元局に朝6時13分到着も15時過ぎまで動きが無く16時2分やっと投函されて待ちくたびれたよ(-ω-、)

【読んだ本】

戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』(文春文庫,1996)所蔵本

続けて、「芥川比呂志の酒席」を読んだ(^^) 芥川比呂志は、北見治一『回想の文学座』(中公新書,
1987)や『福田恆存全集 第五巻』(文藝春秋,1987)巻末の「覺書五」に描かれている姿しか小生は
知らないけど、興味深く読めた(^^)

    ・・・/[たびたび入院した芥川比呂志は]病室でも、げんなりしている様子もなく、
    大いに語った。その時ではなかったかも知れないが、「こんどのシャルル・シャプランの
    作品、評判ですね」という。/一瞬考えて、「チャーリー・チャップリン」だとわかったが、
    わざとこんな風にいいたがるのである。/「赤坂の一ツ木に、山本ゴンノヒョウエの孫娘が
    やっているバーがあります」/これは、ヤマモト・ゴンベエという一般の呼び方は誤りだ
    という知識を示すわけだ。/芥川龍之介にしても、「舞踏會」という短編では、ピエル・
    ロティと書けばいいのに、実名のジュリアン・ヴィオと記し、「お菊夫人」の作者とする。
    読者にズバリと、説明しない皮肉な云いまわしが、親子とも好きなのだ。/もっとも、
    これは父の文章をよく読んで、それに感化されたのかも知れない。/芥川君は、龍之介の
    書いた小説や随筆については、逐一くわしく覚えていた。・・・

衒学的なのかな(@_@;) 相手を試してたりして(^_^;) この後の芥川比呂志が龍之介の作品を実際に
「逐一くわしく覚えていた」逸話も面白いけど、その後の戸板康二の指摘を引きたい_φ( ̄^ ̄ )メモメモ

    ・・・私は初版本の「羅生門」の末行が、全集にある「下人の行方は、誰も知らない」
    ではなく、「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急いでゐた」だと
    話したら、「それは知らなかった」と目を丸くしていた。/・・・

小説のラスト一行を改変してるのに、芥川龍之介『羅生門・鼻』(新潮文庫,1968)巻末の吉田精一の
「解説」も芥川竜之介『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』(岩波文庫,1960)巻末の中村真一郎の「解説」も
言及してないのは重要ではないということかな(@_@;) あらすじすら忘れたので判断がつかぬ(^_^;)

・『古本説話集』のを読むと『今昔物語集』のはイマイチだし、ましてや芥川のなんか興醒め(´ヘ`;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2019-01-20

・「江戸川乱歩の好奇心」は御愛想と思ってたところ「翌日」「速達」なのが〈ちょっといい〉(^^)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-07

・「徳川夢声の話術」は古川ロッパが夢声の声帯模写をしてラジオ聴取者が気付かなかった話(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-11

・「有吉佐和子の笑い声」は彼女の推理小説の書評を頼まれるも「なぜこんなに下手なのだろう」(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-18

・「菊田一夫の博愛」は新聞社から公職追放についての情報が伝えられ菊田一夫の名前もあった(゚ロ゚;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2021-01-20

・戸板康二の「ちょっといい話」シリーズ4冊から〈真・ちょっといい話〉を選りすぐってみた(^_^;)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.ss-blog.jp/2020-12-27